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建設業という選択肢もあるんだよ。

人口減少により、日本ではどの産業でも人手不足が深刻になっています。
引き合いはあるのに人手が足りないため、受注を断らざるを得ず、せっかくの設備投資もムダになり、さらには「人手不足倒産」の声もあがります。

特に、建設業界ではかなり早い時期から深刻な人手不足の声がありました。熟練工が高齢を迎え次々に引退し、若手人材の補充がままならない中、外国人労働者の受け入れなどでなんとかしのいでいる状況と聞きます。

手をこまねいてばかりでは、地域の建設業界全体がジリ貧になってしまいますので、自治体や一部の建設会社は独自にPR動画を制作し、なんとか若手を引き付けようと躍起になっています。

そこで、地元企業を知ってもらうため、行政のとあるプロジェクトで制作されたPR動画をいくつか拝見してみました。
1分~1分半の短い尺に、3社程度の会社案内が詰め込まれて、動画サイトにアップされています。

超カッコいい仕上がりです。BGMもクールです・・・

ですが、カッコ良すぎるばかりで、その土地ならその会社ならではの視点とか矜持が感じられず、もし社名を他社と入れ替えたとしてもわからないでしょう。これでは観る者のココロに刺さりません。

また、語り掛ける目線が経営者目線であるため、メッセージが若年層の頭の上を飛び越えている感じです。できれば、現場で奮闘する若手社員から、この街で働く魅力や建設業界に身を投じる醍醐味を伝えてほしいと思いました。

今の若者にとってホワイト企業なんて当たり前。
さらに「地域社会の中で自分がどのように貢献できるか」
が仕事選びの基準となっています。

インフラの整備や災害時の道路啓開などの地域貢献は建設業界として伝えるべきことがいっぱいありそうです。
若者の心の中でうまく表現できない「社会貢献への欲求」に対して、「医療・介護の分野のほかに、建設業という選択肢もあるんだよ」とていねいに説明すれば、彼らの共感が得られるのではないでしょうか。

いえ、難しいのは百も承知の上で・・・

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