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若者へ、ローンはなるべく組まない方がいいぞ(当然)

大学生~社会人になって、ローンしまくりの人生だった…。
現状、このローン返済が家計の重荷になっている(自業自得)。
このローンさえなければ貯金できた(かも)しれないと思ってやまない。(そしてこういうやつはたとえローンが無くてもできない。)
今回は私のローン失敗談義をさせてほしい。

第一のローン、奨学金(160万)

まず、家・車とかの大きな買い物でもなければ、借金はしない方がいい、というのは理解している(つもりだった)。
お金に関する事細かな教育を受けたわけではないが、そこは何となく知っていた。けど、奨学金は借りていいみたいな風潮ないだろうか?知識や時間をお金で(ローンで)買うのはもちろん悪いことではないと思う。でも借りて当然!お金ないなら奨学金と大人は軽く言い過ぎではないか。
大学受験にあたって、高校の先生は当然のことのように奨学金を勧めた。その先生も奨学金を借りていて、返済中だった。結婚してたし子供もいた。本人が当事者だから何とも思っていなかったのかもしれないが、「借りて普通」感がすごかったのを覚えている。
借りた奨学金を自分で返さなきゃいけないことくらい子供でも知ってる。でも、どんな会社・仕事に就けばどの程度の給料がもらえて、どの程度の給料があれば1人で無理なく生活していけるのか、大体の子供は知らない。そこが見えないまま借金を勧めるのは軽薄ではないか。

それに加えて私は大学在学中ずっと奨学金を借りていたわけではない。2年の夏からだ。1年から借りていた子は200万以上になっていたし、なんなら4年間月10万円借りていた子もいる。
そこで私は思った。「私同級生より借金少ないじゃん」と。
この私借金少ない発想が、この後ローンを組むことへの抵抗を薄くしてしまうのだ…。

教訓、奨学金を借りて学校に行くのは悪いことではない。が、未来の収入と生活レベルについてはちゃんと想定しておこう。


第二のローン、脱毛(60万)

私の実家には情報の虐待があった。パソコンは私と母は使えず、フィルタリングガッチガチのガラケーしか手元になかった。
大学1年の夏にそのガラケーが壊れ、自分名義でスマホを契約するまで「わからないことがあったらググる」という一般常識すら持ち合わせていなかった。
自宅に「フェイシャルエステ半額!」のDMが来て、ノコノコ行ってしまうくらい情弱だった。
このときはその後本契約を取り付けられるということも知らない…。
元々肌悩みはいろいろあったので契約はしたものの、そこのエステは施術の度にいろんな商品を勧めてくる。グイグイ来るので断るのも一苦労で、それがストレスでエステごと解約してしまった。10万くらい損した。

その後、脱毛くらいはしたかったな…でも勧誘怖いな…と踏み出せずにいたが、紹介があって医療脱毛に通うことになった。
医療脱毛は美容脱毛より効果が高い。全身脱毛40万契約した。
1年間通ったが、薄くなったものの全てはなくならなかった。もう1年全身は厳しいのでポイントでさらに1年通った。追加で10万。2年通って、やっぱりなくならなかった。
脱毛しなきゃヤバい的な広告が大量に流れていて、当時付き合っていた彼氏の目も怖くて完全に踊らされていたが、(体質にもよるが)ツルツルの道は遠いようだ。

教訓、若いうちに1回全身脱毛するのはいいと思うけど、ツルツルは求めるな。ローン組んでするほどじゃない。やるなら一括でやれ。


第三のローン、芸能事務所(160万)

私は就活に苦戦したタイプだ。どのくらいかと言うと、4年の2月にやっと決まったくらい。何もやりたいことはないし、何もできることはない。完全に病んでいて、もうバイトでもいいかなと思っていた。
こんなに決まらなくて苦しい思いをするならもうどうでもいいやと思い、何でもいいから好きなことに挑戦してみることにした。そのひとつで、芸能事務所のオーディションを受けた。歌が好きで、歌手になってみたかった。
結果は落選だが、仮所属契約をしてレッスン料を払えば、レッスンを受けられて、仕事のチャンスもあるらしい。あ、私今騙されてるかもしれない、カモにされるのではと思った。でも、もういい。もうなんでもいいからこの先やりたいことがほしかった。だから契約した。年40万。
その後、東京で一人暮らししながら、奨学金とレッスン料を支払えそうなお給料を出してくれる会社に絞って再度就活して、とんとん拍子で決まった。

ボーカルレッスンにはいろんな人がいた。
高校生もいれば、私より10歳以上年上の、何年も所属している人もいた。ある程度集客できる人もいれば、私みたいな養分もたくさんいた。

とりあえず私には、人前に立って、ファンを作って、ファンからお金をもらうのが向いていないと分かった。
それでも4年間契約を続けた。
仕事の覚えが悪くて、職場では劣等生で、私の存在が逆に邪魔になっていると感じていた。あとから入ってきた後輩の方が仕事ができた。
先輩や上司からのフォローも、私が使えないからフォローさせて申し訳ないとしか思えなかった。ここに居たくない。職場にいる自分が大嫌いだった。
でも、レッスンに行けば先生は私の歌のいいところを見つけて褒めてくれる。私を認めてくれる。だからこの居場所を手放したくない。お金を払ってでも居場所がほしかった。宗教にハマる人の気持ちがわかった気がした。

教訓、お金で買う居場所は高い。自分を嫌いになる居場所はまず離れろ。


第四のローン、リボ払い(100万)

新卒で入った職場でしっかり鬱になり、休職した私は収入に困っていた。
傷病手当金から社会保険料(バリバリ残業しまくっていた時代の)を引くと10万も残らない。家賃は6万円、ローンもある。ここに来てこれまでのローンを恨んだ。貯金を切り崩すしかなかった。
しかしここで悪いことが重なる。抗うつ剤を飲み始め、躁転。貯金も残り少ないのにアニメグッズを買い込んだ。生身の人間は頼れなくても推しは絶対で、推しに生かされた。バカみたいに羽振りが良くなった。気持ちよかった。
どうせ復職するし大丈夫。と思っていたが、想像以上に身体は限界で時短勤務で働くことになった。今まで残業代で稼いでいたがもちろんそれはなく、基本給の3/4のみ。社会保険料はガンガン引かれ、手取り13万だった。それが1年続いた。躁でお金を使い込んだ自分を呪うしかない。奨学金の支払いを一時停止し、少しずつリボ払いに頼った。

本当はその会社で障害者枠を設けてもらい働き続けたかったのだが、給料が変わらないようだったので、もう耐えられなくて勢いで辞めた。今月生き延びられても来月生活できるかわからない苦しみから解放されたかった。辞めてから失業手当が支給されるまで、リボ払いで食いつなぐ。気づくと支払残高は100万になった。

教訓、抗うつ剤には気を付けろ(テンションが上がりすぎていないか)。先行きが見えないところは早く逃げろ。


ここまで聞いて、バカだなと思った人は正しい。バカで、知識がなくて、逃げ続けての借金だ。言ってしまえば自業自得。だからちゃんと細々と支払い続けている。バカみたいに家計を圧迫しているけれど支払っている。

私の失敗談を聞いて、こんな大人にならないでほしい。
そして、周りに様子がおかしい人がいたら声をかけてほしい。
私自身、誰にも自分の本音を話せなくて、自分だけで全部解決しようとしたからこんなにもこじらせたのだ。
自分ひとりで生きていくなんて無理だったんだ。
そんなに私は強い人じゃなかった。むしろ弱い人間だったんだ。


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