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私の音楽遍歴「恩師からのカセットテープ」洋楽編 その2

一回でまとめる予定だったプレイリストも第3回目。
以前に書いた邦楽編と洋楽編その1はこちらです。

それではさっそく、洋楽編の続きです。

洋楽編 その2

Jackson Browne 「Pretender」

公式チャンネルで公開されている、自宅ライブの模様。
コロナ禍真っ只中の頃にアップされたようだ。

「Pretender」と聞くと、今ではOfficial髭男dismの印象が強いかもしれないが、私にとっての「Pretender」はこの曲。
同名のオリジナルアルバム自体が名盤で、ぜひ一枚通しで聴いていただきたい。

邦楽編で私は恩師のおかげで浜省にハマった(ダジャレみたいになってるけど気のせいです)ことをチラっと書いたが、浜田省吾はジャクソンブラウンからかなり影響を受けているなと思う。
その年代ごとのテイストがいろんな楽曲に反映されているのを、聴いていてよく感じる。
浜省ご本人も雑誌のインタビューなどでジャクソンブラウンが好きだと仰っていた記憶もあるし、憧れがあるのかもしれない。


Tuck & Patti 「Time After Time」

公式チャンネルより、約10年前のライブ映像。
ライブならではのアレンジが効いているこの感じもカッコいい。

シンディーローパーの名曲をカヴァーしているのだけど、私自身はこのタック&パティver.を最初に聴いてしまったがために、数年間こちらが元祖だと誤解していた。

女性の低音ヴォーカルが大好物なみなさんならばきっと好きになる、パティの歌声。
タックのギターも温かみのある音で、聴いてて本当に心癒される。
月並みな言葉でしか表せなくて申し訳ないやら悔しいやら。

The Hooters 「Heaven Laughs」

収録アルバムの5曲目。
この曲、私の記憶が確かならば車のCMに使われてなかったかしら…?
ググってみたが、手がかりは見つからず。

当時恩師からもらったテープで聴いたとき、「あれ?この曲なんか知ってるぞ?」と感じたのだけども、気のせいだったのかしら。

改めてアルバムを聴き返してみたら、80'sロックだけどフォーク感もあり。
恩師は世代的にも生音原理主義者ぽいので、そういうフォークロアっぽい音使いが良かったのかもしれない。


All About Eve 「Dream Now」

80年代半ばから90年代前半まで活動していた、イングランドのバンド。
ヴォーカルが女性で、オルタナティブ系の曲調にぴったりのちょっと儚げで綺麗な歌声が印象的。

思い返せば、洋楽の女性ヴォーカルをちらほらレコメンドしている恩師だが、邦楽の女性ヴォーカルの曲は入っていなかった(私が貰ったテープには)。

歌詞に重厚感がある曲がお好みそうな恩師は、邦楽なら中島みゆきとかも好きそうに思えたのだが、意外に聴いてないようだったので理由を訊いてみたことがある。

すると恩師は、「中島みゆきの曲は悪くないが、ラジオで喋るときのキャラクターとのギャップが強過ぎてそれ以来あまり聴けなくなった」とのこと。
意外にナイーヴな理由で苦手になることもあるのだなと、少し驚いたのを思い出した。

ちなみに私は、『完全保存版!中島みゆき「お時間拝借」よりぬきラジオCD BOX (アルバム5枚組)』を買う程度には中島みゆき好きである。

Extreme 「More Than Words」


またしても説明不要の名曲がきました。

ラジオで曲リクエストすると、上のミュージックビデオのVer.が流れがちなのがいつも納得いかない私。
オリジナルVer. と違い、少しコーラスが足されていたりするものの、エンド部分が結構な感じで端折られていて、正直物足りない。オリジナルの、あの曲の終わり方が趣があってステキなのに。
ラジオエディットってことなのだろうか。

もちろん恩師は、オリジナルを入れてくれていました。
やっぱりこっちがカッコいい。


Al Kooper 「Unrequited」

アルバムの最後に収録されている、3分にも満たない短めの曲。
恩師からのテープでも、A面の終わりに入っていた記憶。
そう、勘の良い方はもうお気づきだろう、カセットテープへランダムに曲を入れていったときの、中途半端に時間が余ってどうしようの余白を埋めるため要員と思われる一曲。

とはいえこの曲は今でも、先生ありがとう!ほんとナイセレ!(この言葉はどこまで通じるんだろうか…ナイスセレクションの略)と思っている。
曲は短いながらも、1950年代の映画音楽みたいなドラマチックさがある。


おわりに

誕生日プレゼントのお返しとはいえ、教え子それぞれに合いそうな曲をみつくろうのにはそれなりに手間もあったはずなので、勉強以外の世界も広げてくれた恩師には今でも感謝している。

振り返りながらプレイリストを書いている中で、失念してここからは漏れている曲もいくつかあるはずだが、とにかくあのカセットテープ2本がいろんな音楽の扉を開くきっかけになったのは確かである。

しばらく聴いていなかった音楽を久々に聴くと、よく聴いていたあの頃の空気をなんとなく思い出したりなんかして、秋という季節もあいまってチルな気分を味わっている。

たまにはこういうもの悪くない。


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