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移住に立ちはだかる壁・お買物編

八ヶ岳エリアの日用品公害(香害)について綴っています。ご購読、フォロー、応援、ご感想、本当にありがとうございます。
前回の不動産編は書いていて結構しんどかったですね(汗)家探しの難しさを書いていくと、どうしても「良くない面」を多く伝えることになってしまいます。ぱっと見の環境が良いだけに、残念な点がこんなに多かったのかと改めて思いました。
都市部の空き家問題が取りざたされますが、八ヶ岳の別荘地にも荒れて朽ち果てた建屋がたくさんあります。あれはどうするのかなあ…といつも思っています。
前章で取り上げたような「住めなくもないけれど通年では暮らせない」物件も、リノベーションすることで生まれ変われます。もっと購入や賃貸借をしやすくするとか、リノベーションに補助金を出すとか、そういう取り組みがあれば移住のハードルも下がるかもしれませんね。

さて、本章では移住後の暮らしを支えてくれるお買物の施設について書いてみたいと思います。

東京より過酷な汚染…足を踏み入れられなかった商業施設

移住したばかりの時は右も左もわかりませんから、ネット検索が頼りになります。
私は化学物質過敏症ですから、店頭に並んでいるものを買って使うことは絶望的ですが、どうしても足りなくて、すぐほしいものがある場合はどうしようか…と考えながら検索をしていました。

「ここなら何でもそろう」
そう書かれていた商業施設に行ってみることにしました。

メリーパーク茅野

広い駐車場があり、スーパーやドラッグストア、洋服屋さんに布団屋さん、ヘアサロン、多分お食事処もあったと思います。
中に100均があるようだったので、文房具を買いたいと思って入口を通りましたが…

凄まじい香料+消毒臭に、10歩進んだところで撃沈(爆)
速攻回れ右をして施設から逃げ出しました。

雪がひどくて山を下りられなかった時期、メリーパーク内にあるスーパーの宅配を利用していました。
どの商品にも凄まじい移香があり、どういう環境なんだろうと思っていましたが、謎が解けました。
あの空気の中、平気でいられる店員さんたちの健康を本気で心配したほどです。
東京にも入れないスーパー(まいばすけっと)はありましたが、ここほどひどい空気は生まれて初めてでした。
ここで買った布団とか、絶対無理だろう…と、思い出すだけで震えてしまいます。

ちなみにメリーパーク周辺にある
・茅野郵便局
・セリア

も臭いが酷く、セリアは特に激臭で…店内30歩くらい進んだところで回れ右でした(汗)
なので、このエリアの商業施設はおしなべて臭いのではないかなと思われます。

蓼科郵便局

郵便局が全国的に酷い空気であることは、化学物質過敏症の方ならご存知だと思います。
しかし蓼科局は、特筆しなければならないほどすごいのです。よほど急ぎでない限り、ここから荷物を出そうとは思いません。
その原因はおそらく、郵便局の真正面にある公衆浴場、そしてその並びにある小さなコインランドリーではないかと思われます。

蓼科には良い温泉があります。
蓼科郵便局の向かいにある公衆浴場も温泉で、お値段が安いこともあって利用者が多いようです。
この方たちが使うシャンプー類の臭い。
そしてコインランドリー…言うまでもなく洗剤類の臭いがあります。
これらが混ざり合った空気が、向かいの郵便局の中に入り込み、溜まってしまっています。
蓼科方面から荷物を送る場合は、少なくともこの局だけは避けた方がよいでしょう。荷物を預かっていただいた一日の間にどれだけの汚染があるかは、想像に難くありません。
しかし立地的に苦情も難しいでしょうから、もしかして局員さんがCS(化学物質過敏症)を発症してしまうかもしれないと心配しています。

オギノ茅野店

駐車場がとにかく広くて便利です。食料や日用品以外にドラッグストアがあり、Honeysなど衣類も売っています。
しかし、このドラッグストア(マツキヨです)が原因かと思いますが、購入する食料品にひどい移香があります。
店内が広いこともあり、歩いている時はそれほど強い臭気を感じないのですが、買ったものを車の中や家の中で嗅いでみると、耐え難い洗剤の臭いが貼りついていたりします。
長く置いている日用品や、長期保存ができるものは酷い有様です。先日カフェインレスコーヒーを買ったらラベルだけでなく蓋にも洗剤臭が染みついていて、別の容器に入れ替えて飲みました…。

ちなみにオギノ内にあるパン屋さんは、パンが柔軟剤の味します。
これはドラッグストアのせいではなく、パンを焼く職人さんの衣類由来でしょうね。

【お店自体は◎】たてしな自由農園

たてしな自由農園さんは、私の食を支えてくれたありがたいお店です。
それでも一部の店員さんがフローラルだったのですが、ある時レジの方が5m手前からもわかるくらいソフランだったので(汗)思い切ってFacebookページからメッセージを送らせていただきました。
お願いしたのは「従業員さんの衣類が原因で食品を汚染しないよう、無香料の洗剤を使っていただけないか」ということでしたが、すぐご返信をいただいて「指導致します」とのこと。
そして数日後にお店に行ってみると本当にどの店員さんからも洗剤臭などを感じなくなっていて(レジのソフランさんもです!)、それだけでなくお手洗いの芳香剤も撤去されていました。
(無香空間みたいなものは置いてありますが、以前に比べたらすごい進歩です)
お手洗いの芳香剤までは指摘をしていなかったので、店長さんのご理解と迅速な対応に感動しました。
この状態をキープしていただけると、本当にありがたいと思っています。

とはいえ!
全国からやってくる観光客向けのお店で、店内を歩く人たちはほぼ
「激臭」です。
この方たちからの移香は免れないでしょうし、人が多い時はそこここにフローラルな人がいて気持ちは滅入ります。
それでも買い物する人が多く、品物の回転が速いので、移香自体はほとんど気にならないレベルですが。

観光客のマインド「今だけ・欲だけ・自分だけ」

ことわざに「旅の恥はかき捨て」というのがあります。
旅先で出会う人は、確かにもう二度と出会うことはないかもしれません。
でも、だからといって「何をしてもいい」わけではありません。
それが一泊二日の小旅行であれ、ひと夏過ごす長期滞在であれ、
豊かな自然の中で過ごすということは、本来、都会とは違う配慮が必要なのですが
「金を使っているんだから好きにやっていいだろう」
という発想であるとしたら、大間違いなのです。

車山高原に行くと、バイオトイレがあります。
山でこういうトイレを使えることは本当にありがたく、素晴らしいことです。
このトイレはチップを(100円)入れて利用するものなのですが、先月ニッコウキスゲを見に行った時にトイレの前で
「お金払いたくなーい!」と叫んでいる小学生がいました(呆)
周囲の大人は笑っているだけで、このトイレがあることの意義など教えもしません。(知らないのでしょうね)
監視員がいるわけでもないので、もしかしたら人の少ない時期にはチップを入れずに利用する人がいるのかも…と思うと、悲しくなりました。

車山肩にある山小屋「ころぼっくるひゅって」は汲み取り式のトイレですが、ひゅっての宿泊者やカフェ等の利用者は無料で、それ以外の利用者は100円くらい入れるシステムだったと思います。
汲み取りすら大変な標高にあるわけですから、トイレがあるだけですごいんです。
旅を通してそういう気づきとか、想像力が養えるといいのですが、残念な人も少なくないようです。

山で一番邪魔なのは人間

普段あまり交通量の多くない山道も、観光シーズンには車が多くなります。
7月の3連休、車山でビーナスラインが大渋滞した画像を見ましたが、それが何を引き起こしているかご存知でしょうか。
車に慣れていない野生動物が、轢死体となっています。
鹿やイタチやリスならまだ皆さん「かわいそう」と思って下さいますか?
たまたま道に止まっていた蝶や蛾や蜻蛉は一瞬で踏みつぶされています。
時々ヤマカガシも血まみれで轢かれています。
朝夕に食事をしに出てくる鹿の群れの中には、車にはねられたのでしょう。三本脚の鹿が何頭もいます。

半年の森ぐらしで感じたのは
「山で一番邪魔なのは、人間だ」
ということでした。
三本脚の鹿、車に轢かれたイタチやリス、彼らは「自然にそうなった」わけではありません。
私たち人間がここに来なかったら、本来の姿で、本来の寿命を全うできたかもしれない子たちです。

そのように目に見える被害だけでなく、定住もしくは長期滞在する人間が空気を汚し、水を汚し、土を汚しているために
後世にどれだけの被害の種を蒔いているか、想像するだけでも恐ろしいことです。

今この時にも、人工香料やマイクロカプセル、その他有害な物質を含んだ日用品を使う人がたくさんいます。
もしその人が「自然大好きー!」とか言ってたら、蹴りますよ(笑)
自然を大切に思うのであれば、言葉ではなく行動で。
人間は他の動物たちより偉いわけではないです。
地球のひとつの種として在り、たまたま他の動物より前頭葉が発達したから文明を持てただけで、だから偉いということではないです。
むしろその前頭葉を、よりよい未来や他者、地球のために使わず
「今だけ・欲だけ・自分だけ」
のマインドで生きているのが問題なのです。

他の数多の命も、この世にただ一つ。重さは同じなのです。
自然の中で過ごすということは、それを知ることではないでしょうか。
自分以外の数多の存在に敬意を持ったら、毒々しい洗剤は使う気にもならないはずです。

そういうことを思いもせずに
「今だけ・欲だけ・自分だけ」マインドで過ごす人が後を絶たないこと、
それこそが八ヶ岳香害を生む元凶ではないかと感じた、この半年でした。

次回からは、私が移住後実際に受けた被害について書いていきます。
ちょっと赤裸々なので、書くのしんどそうですが、頑張っていきます。
別荘地に定住する人も色々でしょうが、こんな凄い(←褒めてない)人が隣人だったら…と、想像しながら読んでいただければ幸いです。
それではまた!

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