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02_日々の生活に欠かすことができないガラスの存在、その秘密

※この記事は「お盆と夏の涼週間」2023年7/25(火)-7/31(月) に付随した特集記事で、メールマガジンでリリースした内容をアーカイブしています。
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ガラスってそもそもなんだっけ?

人類初の人工素材、それがガラス
5000年以上前に初めて作られたとか

グラスや食器、眼鏡にビーズ、家の窓ガラスや車のフロントガラス、そしてケータイの液晶と、暮らしの中のありとあらゆる場面で活躍しているガラス。その歴史は古い。5000年以上前に初めてつくられた人類初の人工素材のひとつとも言われており、紀元前1世紀頃から、シルクロード、北・南海路を経て日本へと伝わってきたそうだ。

日本最古の「ガラス玉」は弥生時代の遺跡から発見されており、正倉院の宝物にはペルシアやイスラムのガラス器が収められていた。室町時代後期、1549年にフランシスコ・ザビエルが来日した際、海外との交流により多くのガラス製品が輸入され、日本でも盛んにガラスが作られるようになった。

江戸時代になると、このころのガラスは熱に弱く割れやすかったため、リサイクル化が進み大量生産されたが、長崎とヨーロッパとの貿易が栄え海外のガラスが盛んに輸入されると、国内ガラス産業は一時衰退。その後、明治時代に入りガラスくずの輸入が始まると、再び需要は高まった。

そこから明治政府は国内のガラス産業発展のため、企業での工場生産を推し進めた。機械を導入したり、外国から技術者を招いたりし、小規模ガラス企業が薄くて割れにくいガラスを製造・販売するまでに発展した。発展と衰退を繰り返し、ガラス製品は、私たちの日々の生活で便利に使われるようになった。

ガラスは何からできている?
身近に存在するモノを掛け合わせてみたら・・・

一般的なガラスの3大原料は「珪砂(ケイサ)、ソーダ灰、石灰石」
なかなか聞きなれない名称ばかりだがすべて「石」や「砂」の中から取り出される「鉱物」であり、身近に存在しているものばかりだ。

「珪砂」は、鉱物の一種「石英」(英語名:クォーツ)の粒。石英という言葉、耳にすることは少ないかもしれないが、クォーツとすると聞き覚えがあるのでは?クォーツ時計(時計の針を正確に動かす為にクォーツが使われているそう)とか、アクセサリーに使われているクォーツなど。珪砂が結晶化したものが「水晶」で、ガラスの主成分となる。

次に「ソーダ灰」。こちらは、もともとは草木を燃やした白い灰の粉。今は塩から造った無水炭酸ナトリウムを使う。硅砂だけでは熱に強く溶けにくいため、ソーダ灰を入れることで溶けやすくなる。

3つ目の「石灰石」は、覚えている方もいるだろう、学校のグランドで白線を引く際に使用される白い粉だ。珪砂にソーダ灰を入れると溶けやすくなるが、ガラスは割れやすくなるため、強度をあげるために石灰石を入れる。この3つの原料によって現在使われているようなガラスができあがる。

うなDIGTIONARY #1 「ガラスってなんだっけ?」

ガラスで夏を演出
楽しく、涼しく、美しく

長い歴史とともに変化を遂げつつ、いつもひとの暮らしのそばにあるガラス。
現代の暮らしの中においての広まりは、言わずもがな。利便性に富んでいることはもちろん、使われ方も多種多様。価格帯も安価なものから高価なものまで幅広い。生活道具としてやはり思い浮かべやすいのは、うつわやグラス、花瓶など食卓やしつらえに使うガラス製品だろうか。年中使われるものではあるが、やはり夏の暑い時季になると、手に取る頻度も増えるのでは?シーン色々、ガラスで取り込む夏の涼。こんな使い方はいかがだろう?

【楽しく】 草花とガラスで、部屋を楽しく

うなぎの寝床 旧寺崎邸の庭や、駐車場の隅、スタッフの家の庭などから採った草花たちをあれこれとガラスに入れて。

【涼しく】緑色のガラス皿に白い豆腐。 食も涼しく

真夏日が続き食欲減退。冷たくのど越しの良いものを求めるそんなときだからこその組み合わせ。目にも涼やかさを求めたいから。

【美しく】冷たいビールを引き立てるなら、グラスは美しく

休日の午後。いつもより早いけれど、一杯飲んじゃおう!でも、そのひと時をゆっくりと丁寧に楽しみたいなら、グラスは美しいモノを選びたい。


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