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こぴゅら
2022年1月9日 15:20
その日の深夜、賊に荒らされた葡萄亭の店内の片づけが終わると、グラファーンとイオリィ、エルハンストの三人は同じテーブルに着き、一緒に酒を飲んだ。三人はみな、おし黙って飲んでいる。だがエルハンストが、不意にこの沈黙に耐えきれなくなった。エルハンストは、賞金を稼ぐためだけでなく、本気でこのカルマンタの町を無法者たちから守りたいと思っていた。それで彼はそのとき同席者たちに、心に秘めていた思いを打ち明け