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青春生き残りゲーム

 小学校と中学校の違いは、ヒエラルキーが確立しやすいということです。

 勉強では、定期テストや実力テストで順位が出され、内申書にも数字がつく。
 部活でも、選抜かそうでないか、同じコンクールに出品した作品がどんな評価されるのか、仕分けされる。

 徐々に生き残り競争の社会、つまり、資本主義というものに慣れさせたいという国家のお偉いさんの意図が働いているのでしょう。

 しかし、うなぎ少年がそう悟るのはまだまだ先の話でした。



 承認欲求が強く、当時は負けん気も強く、更には、イジメをも乗り越えた少年は学校内では常に空気を読まない全力少年でした。
 しかし、小学校時代のイジメの後遺症もあり、女の子とあまり話せず、彼女たちと積極的に話せるようなイケイケ男子のグループには一線を引いて関わろうとしませんでした。
 ですから、陰キャな仲間内での陽キャという立ち位置でした。

 部活は、ソフトテニス部に入り、白球に、家庭に対するあらゆる怒りを込めたラケットをぶつけることに快感を覚えていました。

 勉強の方面では、学校の先生から、社会や数学、英語については予習するように言われていたため、最低限、それは欠かさずにやっていました。


 また、少年が通っていた中学校の生徒は小学校から100%の持ち上がり入学で、いわば、小中一貫校というものでした。
 その為、人間関係にあまり執着しない少年ではありましたが、新たな人間関係を築くことはない分、中学校生活に慣れやすかったのかもしれません。

 少年は、苦手な人はいれど、小学生の頃と比べ忙しくなれど、トータルに見て中学生活を気に入っていました。




今日はここまでにしたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。





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