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歩いて東京から由比ヶ浜の旅

「起」
曖昧だと思っている境界線や輪郭
第三者には細く薄くみえても
当人は太く濃く見えている
勝手な想像妄想で相手を曖昧にしない事だ
曖昧の領域は悪いものでは無い
自分だけが持っていればいい

「承」
ゴールテープをきるのが
結局何よりも気持ちいい
道中で探し物をするのではなく
ゴールテープきった後で
探し物を思い出す
面白いものは目的がはっきりしている時に
どこからともなく降って落ちてくる
どのルートでいこうと迷わなくなる
ゴールを目指して歩こう

「転」
歩いている間たまにする挨拶以外話さない
言葉を発したくなる衝動に駆られる
誰かと喋ると息が上がる
捲し立てるつもりは無いのだけど
そんな風になってるんじゃないかと感じてしまう
でも、やっぱり楽しい
けど、疲れで思った通りの
言葉を言えてる気がしない
思考が止まったあたりから
文字も言葉も浮かばなくなっていた

「結」
海岸に到着して海を観る
何も言葉が出なかった
多分そういうことなんだろう
最後は言葉じゃない
言葉はただのツールであって
ソウルではない
海も僕も何も言わず
僕はペンを海は波を動かしていた

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