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UMCはアート、LLACはクリエイティブワークという棲み分け

私は個人のアートコレクションUmuco's ARTの他に、Live Like A Cat(LLAC)というプロジェクトでリードデザイナーを担当しています。
LLACを応援していて私を知ったという方も多いのではないでしょうか。

UMC(うむ子のアート)とLLAC(Live Like A Cat)。
どちらも同じクリエイターのNFTアートなので違いがわかりにくいという方も多いと思います。

今回は、クリエイター視点で「UMCとLLACのアートの棲み分け」を言語化してみようと思います。


Umuco's ARTはアート制作


UMCはわたし個人のアート活動で、NFTアートを中心に自分が大切にしていることや追求してきたことを表現しています。
こちらは「アート=生きる」みたいな感覚。

自己探究と自己開示、コミュニケーションであり世界に対する問い。アートという「営み」です。

贈与、生命、自然への信仰などをテーマにした作品が多く、哲学や民俗学、神秘学、古代信仰、生物などに影響を受けた作品が多数。

作品と共に必ず丁寧な作品解説を公開しています。
思想や文化的情報を圧縮してアートに畳み込んでいるので、そのデータを解凍して解読できるように解説をつけています。(暗号解読アート)

HOPE

LLACはクリエイティブワーク

LLACはNFTをハブとして様々な事業を展開するライフスタイルブランドです。(ローンチ2022年末)
NFT事業、プロダクト開発、EC、地方創生、セミナー、イベント、アパレルなど、コミュニティをベースに多岐にわたる展開をしています。

「猫のように生きる」というコンセプトを掲げ、ファウンダーのしゅうへいさんリードの元、やさしさ溢れる温かなコミュニティを形成しています。
今年から、海外での活動展開に向けて準備を進めています。またLLACハウスというコワーキングスペースを今治に建設したりと新しいニュースが絶えない活発なコミュニティ。
LLACサイトはこちら

私はその中でリードデザイナーとして活動しています。
アートコンセプトや世界観の設計、クリエイティブが今後の事業展開に活かせるようにしっかるリサーチの上企画、設計、制作までを行なっています。
いわゆる「原画」が必要なビジュアルは基本的に一人で描いています。(22222体ジェネラティブ、イベントやPOP UPのメインビジュアルなど)

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原画作成だけでなく、場合によってはイベントの総合監修やプロデュース、資金調達までマルチで担当することもあります。
実はクリエイティブよりもマーケティング歴の方が長いので、発信戦略や利益設計なども考慮したビジュアル作りを行なっています。

基本的には商業クリエイターではなく「作家型(アーティスト型)」のクリエイターなので、LLAC事業に準じつつ作品提供を行うようなスタイルで自由に制作させていただいています。

2024渋谷PARCO POPUP監修

UMCとLLACの制作意図の違い

UMCは完全に個人のアーティストの脳内、世界観にみなさんをお招きするようなアート。
「みんなが楽しめるもの」よりは「世界観に沼ってもらう」イメージが近いです。

LLACのアートワークに比べて思想性が高く、制作時の思考プロセスも複雑で何層にも意味や問い、文化的な文脈を畳み込んでいます。

描くこと自体が生命活動ですし、祈りや祓い、儀礼のような意図で描いている作品も多数あります。
クリエイティブのソースは、実際に「降りてきた系のインスピレーション」もあれば、古代的な自然信仰のようなものもあります。
LLACのようにリサーチして設計するよういわゆる「企画系」のものは一切なく、自然や宇宙との対話であり儀礼のようなもので完全に「アート」です。

MEZAME


LLACの制作物は「公共物をつくる」という感覚で取り組んでいます。
公園に置くオブジェ、建物に描く壁画、みんなに愛されるキャラクター…

「猫のように生きる」というスローガンのもと集まった人たち。
その集団が住む村の中で「みんなが楽しめるものをつくる」というイメージで、リサーチから設計、耐久性や汎用性を考え抜き世界観やビジュアルを生み出しています。

わたしの頭の中ではかなりコンセプトを練っていますが、基本的にはお子さんからご年配の方まで楽しめる「かわいさ」や「愛着」を重視して描いてます。
また、時代やシーンに対応できるようにトレンド要素やカルチャー要素、さらには長年経っても古びないような普遍性を考えて制作しています。

LLACが村ならUMCは神社


LLACが沢山の人が暮らしを営み、外部とも文化交流していくオープンな村のようなものであれば、UMCは純度を保ちながら信仰を守り儀礼を続ける、少し閉ざされた神社のようなイメージ。

(※これはあくまで制作者自身の目線や感覚なので、他のメンバーや方々にはまた違った定義や見え方があると思います。)

🌿村は日常の中に馴染むアート
(環境づくり、公共資産づくり)

🌿神社は非日常に誘うアート
(精神活動、儀礼、対話)

クリエイティブの意図はそんな棲み分けでしょうか。
どちらも「豊かに生きる」上で欠かせないものですし、行ったり来たりしながら思想と社会を繋げていくような関係性。

村に暮らす人々の中で、根源的な信仰や生命の神秘に興味をもった人が神社に集まったり、季節の行事に参加したりする。
また、村と神社一丸となって祭りを開催したり。そんな循環が起こるといいなと考えています。

HOSHI by OKURIMONO

神社目当てで村に訪れるという新たな導線


最後に猫森うむ子のコミュニティのビジョンの内の一つを共有したいと思います。

世界中の神社ファンが神社を目当てにその土地を訪れるように、はじめにうむ子のアートに興味をもった方々が、後でLLACを知るというアート先行の流入パターンもこの先つくれるといいなと考えています。

それがクリエイティブの環境をいつも整えてくださるLLACへの恩返しにもなりますし、ヘルシーで継続的な循環や協力関係にもにつながると感じます。

そのためにもNFT以外のアート活動も展開したいと考えていて、リアルな個展やデジタルアートなど世界観をより体感できるようなものを生み出していきたいです。
最近スタートしたFiNANCiEうむコミュニティはその上で、アート活動の基盤になるような場所に育っていくと思います。

もちろん私一人ではできない規模の挑戦なので、文化を共有した仲間や各分野のプロフェッショナル、クリエイター、応援してくださるみなさんがいることで実現に近づくと感じます。

アート活動を続けられる環境がなによりも重要なのので、長い目で応援していただけると嬉しいです。

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