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休職日記 #38 頭の回転

学生時代から教育NPOの活動に携わっていた。ニッチな業界なので、具体的な説明は遠慮させてもらうが、文化系の活動で大会があり、その運営や審判などをやってきた。

大学生の頃は運営をメインにしていたが運営は、いろいろと事前準備が必要で負担が重いため、社会人以降は主に当日にお手伝いだけをすればいい審判として主に携わってきた。
ただ、だからといって簡単なお手伝いとは言い難い。生徒さん・学生さんたちの活動を見て、勝敗をつけなければならないという重い責任があり、結構頭を使うことが求められる。もちろん、複数人で審判にあたるわけだが、なぜ勝ち負けをそのように判断したのかの説明責任も求められる。
生徒さん・学生さんたちも、本気で準備をして臨んできている。生半可な仕事はできないし、もし変な判定をしようものなら文字どおり、一生影響を与えかねない。それくらい本気なのだ。

大会自体は年に数回程度なので、たまの土日にお手伝いをするという感じで、休職前もお声がけいただいたときには、できるだけ参加するようにしていた。ただ、今思い返すと休職前は少し判定のパフォーマンスが低下していたような気がしないでもない。判定を出すのに時間がかかる上、スムーズにその理由を説明出来ないように感じることが多々あった。(一応、判定自体はそこまで変なものではなかった、とは思っているが…)

結果的に適応障害で休職に至ったので、やはり頭の回転が遅くなっていた側面はなくはなかったのかもしれない。こんな状態じゃ責任をはたせないと思い、休職中はすべての依頼をお断りするに至った。

復職から、かれこれ1か月は経ったが、頭の回転がやはり以前より遅くなっているなと感じることはまだ多い。復職してからも、教育NPOのご依頼はいただいたのだが、まだ本気で臨んでくる生徒さん・学生さんたちに応えられないと思い、お断りさせていただいている。これが正しい選択だと信じているが、関係者の方々と疎遠になっているような気もして、少しジレンマを感じていなくもない。

休職の影響というのは、何も仕事や家にとどまらないし、復職しても続くのだなと痛感させられる。

また、お手伝いさせてもらえる日はいつになるのだろうか。

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