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素晴らしい恋?

君の画面の汚れかそれとも星か

どんなに素晴らしいものも
状況によっては取るに足らないものになる

息をのむ絶景も
美しく聡明な彼女も

稚拙なパイプを通って届いたそれは

デフォルトのデスクトップ画像や
昨今の写真加工技術が産んだ架空の人物になり得る

日々誰もが莫大な量の情報に触れる事ができ
正否に関わらず
得たい情報だけを吸いとり
アウトプットする
その中で価値を忘れられ
時に思い出され賞賛され
おとしめられ批難され

そんな世界が
忙しいな、と思うわけです
大体のことはどうでも良いので
一喜一憂する人々を
大変だな、と思うわけです

ただ
政治に意見が止まらないおじさんも
ぶりっ子を心で殴る姐さんも

これまでに出逢った
愛する者と交わした感覚だけは
誰がどんな色眼鏡で見ようとも
その価値を下げる事は出来ずに

ゆらゆらと心を浮かんでは
要らんシーンで脳内を埋め尽くしたりして
いつまでもその香りは失われず

忘却の度に脚色を重ね
取るに足らないどころではなく、
取っても取っても溢れ出てきて
「こりゃもうどうすることもできんわ、
箪笥にしまおうにも溢れ出よる。
もう、捨てちまうか…」
と、なっても未だ

夢に出てくるような

それが状況に左右されない素晴らしい恋、

です

なんの話?

#恋愛 #恋愛至上主義 #エッセイ #コラム #自由散文 #note

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