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うつとエネルギー残量

 今回はお風呂のときに少し書きましたエネルギー残量について。
 K-STEPといううつのための就労ステップの考え方に書いてあるものを簡単にご説明しますね。


K-STEPとは

 K-STEPとは、神奈川県川崎市が作った就労定着プログラムのことです。正式名称?が「Kawasaki Syurou TEityaku Program」といいます。覚えやすいですね!

K-STEPとは、セルフケアを実践しながら就労定着を図るためのプログラムです。「セルフケアシート」に今の状態をチェックし、自分にあったセルフケアを実行します。就職後は職場や自宅でセルフケアを継続し、上司や同僚にシートの報告をすることで、障害や配慮提供等に対する職場の理解を促進します。

川崎市:K-STEP  より

 実際にDLもできますので、興味のある方は是非実物を見てください。
 自分から自分のうつの状態を見、記録していくという意味では、当方のうつと手帳の記事にも近いものがあります。
 私もオフタイム記録をつけていますが、振り返りとして大変よくできていると思います。

エネルギー残量の考え方

 エネルギー残量というのは、このK-STEPの中に書かれているものです。

障がいがあると、無い人よりエネルギーの消耗が早いことが分かっています。エネルギーが失われると状態は悪化しやすくなります。特に、自身の疲労に気付きにくい方は、エネルギー残量をチェックすることで、疲労や回復の度合いに気付くことから始めましょう。

セルフケア作成ツール Ver6.0より

 休憩の取り方なども関わってくるのですが、意外と自身の疲労って自分では捉えにくいんですよね。それを認識し、可視化しましょうというのがK-STEPで提案していることです。

 K-STEPさんはもう実際に就労している人向けに例が上がっていますが、まだそこまでいかない回復期の方は日々の生活を振り返ってみるだけでも違います。

 たとえば動画を見て、なんとなく疲れたなあと思うときとか。ゲームし終わって、あれ疲れてると思うときとか。夜、お風呂入ろうとしたらお風呂入るだけの体力が残ってなくて愕然とするときとか。

 動画を見ているだけでも脳はぐるぐる回ってます。ゲームだってそう。私などは2時間の映画を見るだけでダウンします。夢中になって読書してうっかり1時間読んでた! というときもダウンします。

 ちゃんと「あ、疲れてる、休憩しなくちゃ」と思える方はよいのです。それはあなたの長所です。
 私みたいに疲れていることに気づかず、今晩もお風呂入れないと泣く人へ。休みましょう。

意識的に休憩する

 ここから先は私のような主に過集中の方へのお話になりますが、過集中って素晴らしいものなんです。集中しているときのパフォーマンスと言ったら! テンションの高さと言ったら!

 でも、集中は何時間も続きません。一日を乗り切るためには休憩を入れて、できるだけ動いていられることを目指しましょう。

 でも、集中してると休憩って忘れるものです。そんな方におすすめなのはタイマーです。特にポモドーロテクニックと言われるタイマーがおすすめ。

ポモドーロ・テクニックとは、1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリロによって考案された時間管理術。 このテクニックではタイマーを使用し、一般的には25分の作業と短い休息で作業時間と休息時間を分割する。1セットを「ポモドーロ」と呼ぶ。

ウィキペディア

 回復期はまずこれで少しずつ休憩することを体で覚えましょう。「ポモドーロタイマー」で検索するとYouTubeの動画からアプリ、ブラウザの拡張機能など色々なタイマーに触れられます。
「集中してるのにタイマー鳴っちゃった!」なんてこともありますが、長い目でみれば、一日を乗り切るために必要な休憩です。

 自分の体力はどのくらいか、そのためにどのくらい休みつつ動けばいいか。
 是非、エネルギー残量という考え方を取り入れてみてくださいね。

趣味で書いているので、サポートは不要です。お気持ちだけいただくことに致しますね。