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退屈は炭酸の泡とはじけて飛んだ

熱くも冷たくもない人生を歩き続けるのは、とてつもない苦痛を感じることでしょう。まるで流れを失った水溜りのように、自ら変化することを諦めてしまって、錆びた鉄棒の味がするの。かといってエアコンに支配された部屋の中で生き続けるのも大して変わらないわけです。それなら僕は、氷点下の中で微かに見える光に向かって進み続けることを選びます。死ぬ寸前まではたどり着くかもしれないけれど、終わる前にしっかりと休むから、本当に終わることはないのだから。それに、ぬるま湯を飲み続けるのはもう飽きたんだ。キンキンに冷えた炭酸の飲料を、身体の隅々まで流し込むことを選んでみたい。痛くて涙目になるかもしれないけど、それはきっと錆びた味がするからもういらないよ。

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