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白日夢の詩

内側の世界に浸り、沈み、同化する時、本質の剥き出しの色に染まっていく。淡く、薄く、見せかけだった鎧の色が剥がれ落ち、本来の僕に近づいていくのです。他人の意思や、世界の我儘など関係なく、真っ新な場所に立ち、生まれ落ちたばかりの赤子のように、繊細ながらも一貫した考えを持つ生き物になる。思考を飲み込み、想いを吐き出し、誰にも止められず、ただひたすらに理想像を描き続けた。やっと、高純度の僕が生まれた時、無惨にも雑音だらけの空気に引き戻されてしまい、最も僕に近い僕は消え去ってしまうのだ。

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