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【生産者のご紹介】室津の海から次世代へ。サーモンで想いを繋ぐ「津田宇水産」

うみとろん

兵庫県たつの市の歴史ある港町・室津。津田宇水産は、そこで昭和23年から漁を続けている網元です。播磨灘を漁場に漁を営む一方、豊かな自然の恵みを受けて育つ養殖の牡蠣やサーモン養殖を行なっています。津田宇水産の牡蠣の特徴は、通常は出荷までに2、3年掛かるところを、恵まれた自然環境からの豊富な栄養分を含む水の恩恵を受け、1年で丸々と太く大きく育ちます。そして現在はアジアを中心に、海外5カ国に年間300トン以上輸出されているそうです。

津田宇水産には若い世代の漁師たちも多く所属し、老舗でありながら、新しい試みに抵抗なく取り組む挑戦心とフットワークの軽さが自慢です。自動AI給餌機・ウミトロンセルも自在に使いこなし、サーモン養殖に活用していただいています。今回はそんな津田宇水産の専務・津田侑典さんにお話をお聞きしました。

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津田宇水産がいま力を入れているサーモン養殖。「播州サーモン」というブランド名で展開し、たつの市のふるさと納税返礼品にも選ばれるなど、ご当地サーモンとして既に高い評価を得ています。サーモンの養殖に乗り出したのは、長らく「動かない」牡蠣を扱ってきたので、今度は「動く」魚を育ててみたいという若い従業員の意見を取り入れたことがきっかけだとか。「せっかちなので、成長が早く、寿司ネタとしても消費者から人気のあるサーモンに挑戦しようと思ったんです」と津田さんは笑います。

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サーモン養殖の年間スケジュールは、400グラム程度の稚魚を11~12月にかけて2つある生け簀に入れるところからスタートします。そこから2~4キロの大きさまで育ったサーモンを3~5月中旬にかけて出荷。自社で冷凍加工場も持っているので、冷凍したサーモンは通年で提供しています。室津の海は秋から冬にかけて水温が下がるのが早く、その点でもサーモンの養殖には合っているそうです。将来的にはサステナブル認証をとる可能性も視野に入れ、餌はASC認証をとるために推奨されているサステナブルに配慮したものを使用。餌やりにはウミトロンセルを活用し、日々の多忙な漁業のなかでもとても効率的に魚を育てています。

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そうやって育てられた播州サーモンは、臭みもなく、自然由来のサラッとした脂がよく乗っているのが特徴。新鮮な状態で活け締めされるサーモンは、格別の味わいです。

津田宇水産は、地元の人達にこそ食べて欲しいから、と漁港の近くにレストランと直売所を経営しています。ここでも獲れたての播州サーモンや牡蠣、その他の魚介類をいただくことができます。目の前に広がる播磨灘を望みながら、美味しい海の幸を堪能できるとあって大人気のレストランでは、お料理だけでなく牡蠣に合うワインや瀬戸内海のレモンを使ったドリンクなども紹介しています。

世の中の魚離れを憂慮する津田さんは、「自分たち生産者がもっと消費者に歩み寄り、知ってもらうための努力をしなくては」といいます。「子どもたちには、よく知っている場所で育った安心な魚を食べてもらいたい。播州サーモンが、海と魚を知るきっかけ、入口になってくれればと願っています。魚を獲り、育て、売るだけではなく、その先を目指したい。漁業を生業とする者の責任として、室津の海から消費者へ、そして次世代へと想いを繋いでいきたい」と語ります。津田さんたちの熱い想いが詰まった播州サーモンをぜひ味わってみてください。

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■「うみとさち」の魚を堪能する

■「うみとさち」公式Webサイト



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