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家族

「家族」というものの
どこにも該当しない私はなんだったんだろうか。

ペアを作るといつも1人余るあの感じ
あの感じが未だに拭えないでいる。

父親はいない
顔も覚えていない 連絡ひとつない

兄はいつもどこか他人事で
彼女を1番に想っていた

母親の1番はいつも祖母
私はたまに可愛がるだけの、
世話すらしないペットみたいなものだった

祖母の1番はいつも母親

いくら母親に罵倒され暴れて迷惑をかけていようが
子供の私が本当に嫌がることをされていようが
私が毎日そばに居て世話や介護をいくら頑張ろうが
私は祖母の1番にはなれなかった

「母親は子供を1番に想ってるから」

だったら私の母親は一体どこにいたのだろう。

でもそれが普通だと思っていた
家族なんてそんなもんだと。

思うしかなかった。


血の繋がった家族が
私に本当の意味での関心がなかったこと。

本当に愛されていたのかは今はもう分からないけれど、
愛されていたという自覚が持てなかったこと。

それが今まで何よりも寂しくて悲しくて
ひとりぼっちのまま 満たされないまま

どんなに離れて、自立して、
1人でも生きていけると実感したところで、
未だに求めてしまう 願ってしまう

ほんの少しでいいから
本当の家族として関心を持って
大事にして欲しかった

期待して裏切られてそれでも期待して

私はずっと、
ただただ寂しかったんだとやっと気づいた。

愛されたかった
愛されたかったんだよ

呪いのように
いつまでも消えずに私の心を蝕んでいる

いつか言える日は来るのだろうか。
いつか許せる日は来るのだろうか。

いつかあの人たちに期待することを
辞められる日は来るのだろうか。


「何よりも1番に想って本当の味方で居てくれる人」

私は、私を愛してくれる本当の家族が欲しい。

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