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【妊娠に必要なメラトニン】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、メラトニンの抗酸化作用ついてお伝えしました。今回は、妊活におけるメラトニンの重要性について考えていきます!

生殖機能と活性酸素

呼吸により酸素を取り込んで生命活動を行なっている限り、体内では活性酸素が絶えず発生しています。呼吸以外でも、紫外線や化学物質、ストレス、喫煙、電磁波などによって活性酸素は過剰に発生してしまいます。そんな活性酸素は、生殖機能の全てにおいて重要な役割を果たしています。

排卵過程において、排卵を誘発するLH(黄体形成ホルモン)サージ後、卵胞内の血管新生の促進に伴い、多量の活性酸素が発生します。活性酸素は卵成熟や卵胞破裂に必要な刺激ではありますが、過剰となり対処できなくなると問題です。卵子を傷つけてしまい、卵子の状態が不良となってしまい不妊症の一因となることもあります。

妊娠とメラトニン

睡眠において重要というイメージの強いメラトニンですが、全身の様々な器官に存在しており、免疫機能や脂質・糖質代謝、骨代謝など多くの役割を持っています。そんなメラトニンの役割として強力な抗酸化作用を有していることは前回お伝えしましたが、メラトニンは生殖器に多く分布しており、生殖器の成熟にも関与しています。

中でも、卵巣の卵胞液中に高濃度に存在していることが明らかとなっています。先ほど述べたように排卵に際して活性酸素が発生することから排卵現象は炎症状態と類似していると言われており、メラトニンは活性酸素による炎症状態をおさめて卵子を酸化ストレスから保護している可能性が示唆されています。

実際、不妊症患者を対象とした研究において、体外受精が不成功に終わり受精率50%未満の症例に対して、次回の体外受精までに1ヶ月間メラトニン錠を内服した群では、内服なし群と比較して体外受精の成績が有意に向上したとのこと。

メラトニンは睡眠において確かに重要なホルモンですが、妊活においてもメラトニンを増やす・減らさない生活習慣が重要になってきます。妊娠するための睡眠の重要性を感じていただければと思います!もちろん、男性側においても良質な精子の成熟のために、メラトニンの重要性が関与していると考えられますね!

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