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ルワンダ ニャルシザバフ(中深煎); お菓子食べたい

起伏がダイナミックだけど、どこか落ち着きを見せる、そんなストーリーのある一杯だ。

キュッとしまった焙煎香を嗅いで、口に含む。軽やかだけど存在感のある酸味がくるりと前回りする。炒った穀物の香り。目を瞑ると、乾いた苦味と芯の通った酸味が、落ち着いた柑橘を思わせる。酸味が広がりなが次第に旨みも出てきて、丸くなめらかに盛り上がる。成り行きで切れてゆく。少し冷めると、酸味が主役になって柑橘みが増す。

どんなお菓子に合わせたらよいかをマスターに聞いてみたら、「酸味のあるもの」との回答。メニューにある中では夏みかんのケーキがおすすめだそう。こんど合わせてみよう。

「ニャルシザバフ」、発音しにくいけど、ルワンダの南部にある、バフ・コーヒー(Buf Coffee)が所有するニャルシザ(Nyarusiza)ウオッシングステーションのことを意味している。コーヒーの名前って、前提知識がないと、品種なのか、農園の名前なのか、ブランド名なのかが全然わからない。

2021年4月 カフェ・ デ・コラソン(京都)にて

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