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いちごのモンブランとコーヒーをあわせる

鴨川を散歩していたら、素敵なテラスのような川床のような場所があるカフェを見つけたので、入ってみた。

以前YouTubeでの熟成古酒ライブで新橋の熟成古酒処の小林さんが教えてくれた、「いちごにはカラメルの香りが含まれている」ことがずっと頭に残っていた。だから、メニューに「いちごのモンブラン」を見つけて迷わず注文した。

小林さんが紹介してくれた本、『香りで料理を科学する フードペアリング大全』には、食材ごとの香りの構成がアロマ・ホイールで記述されていて、いちごには「フルーティー」「グリーン」の他に「カラメル」などの香りが示されている。

いちごの香り、構成要素

いちごのモンブランとコーヒーのペアリング

いちごのモンブランとコーヒー

このお店の「いちごのモンブラン」は、苺の味わいがちゃんと主張していて、食感が安心する栗のモンブランだった。

ここに「いちごにカラメルの香り」という意外な要素を見つけようと試みた。確かに、かすかなカラメルの香りを感じた。よかった! でもこれは材料にある砂糖由来なのかもしれないので、「いちごにカラメル」には確証が持てなかった。

でも、このモンブランはコーヒーとよく合った。カラメルっぽい焦がしたニュアンスが接点となって、コーヒーの苦味といちごの爽やかな酸味と甘味がつながった感じがした。

次回はいちごをそのまま食べて、その中の香りを覗き込んでみようと思う。

2022年5月 Kawa Cafe (京都)にて

過ごしやすいこの季節の川床は最高!

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