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【エッセイ】繋がる足跡
時間は未来に向けて流れている。その未来は過去から続く今の積み重ねで出来て行くものだ。いつか訪れる未来の為に私が出来る、ささやかなこと。それは多くの足跡を残すことだ。私の感じ取った心の動きをそのままに、或いは形を変えて、文章に残しておくこと。そして、インターネット上に公開したり公募に応募することで、私以外の人の目に――多くの人の目に触れる可能性のある場所にエッセイや小説を置いて行く。広い世界の何処かに私の作品を置いて行く。誰かの心に残る為に。
私の物語を読んでくれた人の全ての心に残ることは難しいだろう。それでも、きっと誰かの心に残ると私は信じている。
そして、文章を書いているのは私だけではない。また、絵や音楽や工芸など――多くの作品が多くの人の手によって世界に生まれ続けている。それらは世界を導いてくれる。その光を一つでも多く、私達は未来に残すべきだと考える。時に過去を振り返り、時に今を見つめ直し。そして未来に向けて歩き出す為に。私達は連綿と足跡を残して行くべきなのだ。いつか自分自身が立つ、未来の為にも。世界の為にも。繋がって行く、多くの命の為に。
多くの作品が多くの未来の導き手となりますよう、祈ります。
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