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離婚まで365日

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2021年10月の記事一覧

離婚まで320日

離婚まで320日

私とあなたは違う人間なのだから、
考え方も違うんだよ。

人には向き不向きもあるし、
あなたがやりたくないことは、
私だってやりたくないんだよ。

こんな当たり前のことを、何度説明しただろう。
それでも彼は、
自分ができることは私もできると思っているし、
自分ができないことは、
私が無理をしてでもやるべきだと思っている。

自分の役に立たなければ、私には価値がないと思っている。
自分に従わなければ

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離婚まで321日

離婚まで321日

心のどこかで、
離婚は回避できるんじゃないかと思ってた。
1年後なんてだいぶ先のように思えて、
現実的に考えていなかった。

でも、先日の旅行をきっかけに、
私の中で離婚が明確になった。

1年後、夫婦関係が少し落ち着いたとしても、
またすぐに同じ問題は持ち上がる。
それも何度も。
その時に「やっぱりあの時に離婚しておけばよかった」と思うだろう。

彼は変わらない。
むしろ、モラハラはエスカレート

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離婚まで322日

離婚まで322日

旅行の翌日、
まだ疲れ切って言葉も出ない私に、彼は一言
「なんか暗いね」と声をかけてきた。

それが合図だった。

私はもう堰を切ったように、
昨日、どれだけ追い込まれて辛かったか、
運転中に罵倒されて、どれだけ怖かったか、
なんの力にもなってくれないあなたにどれだけ失望したかを
一気に捲し立てた。

もちろん彼は反論した。

彼なりの言い分もあったと思う。
でも結局は
「オマエが計画して、オマエ

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離婚まで323日

離婚まで323日

数日前の温泉旅行をきっかけに、
私の中でだいぶ意識が変わった。

実は旅行中、レンタカーを借りた。
始めての場所、慣れない車で、
私はとても緊張しながら運転をしていた。

しかし彼は。
終始不機嫌で無言のままか、
私の運転に舌打ちし、時には大声で罵倒するだけだった。
道に迷ったり、給油に戸惑ったりしても、
彼は一切、助けてくれなかった。

旅行最終日。
私はもう疲労困憊で、ようやく空港に着いたとき

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離婚まで324日

離婚まで324日

彼に言われるより前からずっと離婚を考えていたのに、
踏み切れなかったのはなぜか。

それは「現状を変えたくない」という思いだ。

年齢を重ねるごとに、生活の変化に対して抵抗が出てくる。
無意識に、今の状態をキープしたいと思うのだ。

だって、今のところ、生活は保証されている。
自由に使えるお金は少ないけど、贅沢しなければ問題ない。
彼のモラハラや、浮気のトラウマは、
今まで通りに我慢すればいい。

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離婚まで325日

離婚まで325日

先日の温泉旅行をきっかけに、
自分の中で一気に離婚へと気持ちが傾いた。

一緒にいても楽しくない。
気を使ってばかりで疲れてしまう。
怒られることにビクビクしている。
気持ちとは裏腹に、
彼の機嫌を取るようなことをしてしまう。

・・・こんな状態が続けば、
私の神経がまいるのも時間の問題だ。
いっそ適応障害にでもなれば、彼は心を改めてくれるだろうか。

否。

むしろ、私の弱さをバカにして、さらに

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離婚まで326日

離婚まで326日

「夫婦」って便利だ。

ふと思い立っての映画や散歩、買物、旅行。
1人だと出掛けるのが億劫な時、
友達に声をかけるのに気がひける時、
夫婦だと気軽に誘える相手なのだ。

でも今や、私たち夫婦は誰よりも
「不便」な存在になってしまった。

声をかけると睨まれたりするので、
できるだけ関わりたくない。
文句を言われるのが怖いから、
ヘマはできない。
家にいるのに隙を見せられない。
くつろげない。
あて

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離婚まで327日

離婚まで327日

不機嫌な人と24時間一緒にいると、
こっちの気持ちが滅入ってしまい、
何に対してもネガティブになる。

不機嫌は伝染するのだ。

あれから具体的な離婚話は出ていないけれど
彼はもう、私への態度は変えないようだし、
特に話すこともないのだろう。
旅行先でだって無言なのだから。

こんな状態であと1年も一緒に暮らせる?

私はもっと楽しめることが他にあるんじゃないかな。
1人でだって出来ることはたくさ

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離婚まで328日

離婚まで328日

彼の気まぐれで、温泉地に来ている。
現地までの3時間半は私が運転したけど、
無言の車内は疲労が倍増した。

ただ、現地に着いたら彼も気が緩んだのか、
ふと表情が和らいだり、ほんの少し笑顔が見れた。
けれどそれはほんの一瞬で、すぐに仏頂面に戻ってしまう。
旅先でまで態度を変えないことに逆に感心する。

旅行はもちろん楽しくなかった。
私は彼の機嫌をこれ以上損ねないため、
気を使ってヘトヘトだし、

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離婚まで329日

離婚まで329日

離婚後のことをぼんやり考えた。
まずは名前をどうするか。
旧姓に戻す方がいいのだろうけど、
手続きがものすごく面倒だ。

免許証はもちろん、マイナンバーカードやパスポート。
銀行口座、カード類の名義変更、保険の切り替え・・・

結婚時にも、うんざりしたものを、
また繰り返さなきゃならないのか。
かと言って、夫の姓を名乗り続けるのは
精神的に負担がかかる。
どうせなら全部キレイにリセットしたい。

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離婚まで330日

離婚まで330日

彼は、自分の両親が大嫌いだった。
特に実母と合わなかった。
過去に大きな事件があったわけではなく、
ただただ「性格的に合わない」というだけだった。

彼の母親は、
確かに少し世間知らずで神経質なところがあった。
それに加えて「ワガママで依存体質だ」と彼は言う。
子供の頃は過保護に育てられ、歪んだ愛情をかけられた、
と、忌々しく吐き捨てた。

私はずっと「この親子はそっくりだ」と思っていた。
彼の、

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離婚まで331日

離婚まで331日

私は「結婚」という制度に
依存しすぎていたのかもしれない。

経済的な安定と、社会的な安心感を手に入れて、
甘えていたのだと思う。

だから彼の横暴な振る舞いや、
モラハラまがいの扱いにも我慢できたし、
諦めてもいた。
それはトレードオフだと思っていた。

ただ、その代償は大きかった。

彼の、私への扱いがひどくなるにつれ、
私はどんどん自尊心が低くなっていった。

いつしか自立心や、向上心や、

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離婚まで332日

離婚まで332日

私が離婚を躊躇するには大きく2つの理由がある。

一つはもちろん経済的な問題。
私の主な収入源はパート代。
あとは僅かな小遣い稼ぎで、ネットで仕事をもらっている。
家賃と光熱費を払ったら吹っ飛んでしまうくらいの金額だ。

もう一つは、安心感。
誰かがそばにいること。気配を感じること。
独りじゃないと思えること。
特にこのコロナ禍で孤立するのはとても寂しい。

でも・・・

分かり合えない人と一緒に

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離婚まで333日

離婚まで333日

緊急事態宣言が明けて、ふと気が緩んだのだろうか。
彼が「温泉へ行こう」と言い出した。

こんな状態で楽しめるの?と疑問だったけど、
私にNOという選択肢はない。
すぐにリサーチを始めた。

彼はいつもながら無責任に言い出すだけで、あとは丸投げ。
スポンサーは彼だから、それもしょうがないと思っていた。

複数のホテルを比較しながら悩む。
あと5,000円出せば、この料理が食べられるのにな。
でも食に

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