母方祖父母
本日、母方の祖父がリハビリ病院から退院しました
足に力が入らず、よろよろ歩行だった祖父
病院での検査の結果、腰の骨が足の神経を圧迫しているからとのこと
手術することになり、入院が決まりました
手術は成功したのですが、手術中の体勢が良くなかったのか右肩から右肘までの神経が体重の負荷により切れてしまい右肩から右肘までが動かなくなりました
祖父は180cm95kgだったので老体が悲鳴をあげたのかもしれません
その後、1ヶ月ほど入院してからリハビリ病院への転院に決まりました
一人で立つこともままならない
耳があまり聞こえない
コミュニケーションもとりづらい中
4ヶ月の入院のすえ、退院してきました
祖母は喜んでいました
祖母は軽度アルツハイマーで短期の記憶があまり保たれません
何をしようとしてたか、今日何があったのか、どこに何をしまったか、これが何なのか
覚えていれないのです
4ヶ月間寂しかったのでしょう、とても嬉しそうでした
祖父も久しぶりに母、弟、祖母、私と大勢での食事で気持ちが高ぶっていたのでしょうか
食べると喋るが追いつかなくて、ときどき茶碗蒸しが飛んでいき
祖母がティッシュで顔なり机なり、を拭き取っておられました
右手を机の上にのせるために、左手で右の手首を掴み机の上にのせていました
84年間右利きでしたが、左利きを目指さなくては行けません
左手でスプーンをもって食べる姿は、努力の姿でした
祖母は世話を焼くのが好きな人なので、お好み焼きを切ってはスプーンの上にのせ、切ってはのせをします
祖父が自分でできるで!といってもせっせこのせていきます
久しぶりに見た祖父の姿は、4ヶ月前より小さく感じました
左腕に比べて、右腕が細くなって、背中も小さくなった気がします
存在感という空間がだんだん小さくなっていくようで、なんだか寂しくなりました
体は自由に動くけれど、記憶の保てない祖母
体は自由に動かないけど、記憶の保てる祖父
2人が2人を補っている
お互いがお互いを心配していました
優しく朗らかに笑いあっていました
時は過ぎていくのだという
寂しさと悲しさと、不安と
すべてが混ざり合うような気持ちになりました
孫の私ですら、こんなに渦を巻いていたのに
母はどんなに渦を巻いていたのでしょう
祖父母にとって暖かな日々が
できる限り続きますように
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