秋を 離したくない
やっと
やっとやっとやっと
きてくれたんだね
ひつじたちをいっぱい連れて
待ってたよ
待ってたんだよ
あきらめかけたことも
あったけど
きっと
来てくれると
信じてた
首を
ながーくして
待ってたよ
もう少しで
天まで
届きそうだったよ
待ち焦がれた 秋に
ようやく
会えた
待って待って待って
つかまえた 秋
朝の ひんやり
涼やかな 虫の声
長袖のブラウスが 恋しい
会いたかった
もう
どこへも
行かないで
冬の声を 聞いても
あなたを
抱きしめて
離さない
離したくない
離れないよ