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愛をたくさん貰おうがお金がなくちゃ私の心は死んでいく

ってどうしようもなく思ってしまうという話です。
(ハイパーわがままな愚痴記事です。気分を害したらブラウザバックを。)

 中学は半分しか通わず高校も選択肢がなく定時制高校へ。就職したはいいものの3ヶ月でうつ病発症して退職→現在に至る私です。

 その過程で(主に不登校期間)に両親からかけられた言葉は「海の夢は優しすぎるからちょっと疲れちゃったんだよね」「ゆっくり休みな」
 うつ病の診断を貰って会社を辞めることになっても「合わなかったなら仕方ないよ。ゆっくり治療しながら次を探そう」「仕事って教えて貰ってすぐ完璧にできる訳じゃないんだから、あんまり焦りなさんな」
 そう言って私の両親は私が傷つかないような言葉を吐いてくれます。ここに到るまでに十分傷を負っているのだから自分たちくらいは心の拠り所になろうと。

 すごく、すごく素敵なことだと思います。娘が普通のレールから外れて行っても責めずに寄り添ってくれた。現在進行形でもそうです。美しい家族愛。

 疑いようもないほど愛されている私。

 だからこれは、ただの無い物ねだり。もし実感出来るほどの愛情を貰っていなかったら思わなかったかもしれない戯言じみたものなのです。

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 私はいつも大きな封筒を抱えている。茶色だったり、薄紅色だったり。封筒の中にはたくさんの書類たち。

「私ね、本当は大学行きたかったんだ。高校もね、定時制じゃなくてもう1つの選択肢だった全日制の方に行きたかったの。高校見学ですごくいいなって思ってて、でも、奨学金を借りたとしてもうちには無理って言ってたから、じゃあしょうがないなって諦めたの」

 面接練習の合間に書類の空欄を埋める。高校は自宅から通います。私立か、公立かは、

「覚えてる? その話を先生にしたら高校側の校長先生が授業料の減額とか、制服とか入学費の支払いは少しずつでもいいって言ってくれたこと。私、学校通ってる間はすごく真面目だったもんね。不登校になった理由だってほぼイジメで行けなくなったようなものだし、申請してる奨学金にだってその旨を書いて、それで通ったんだよ。すごく嬉しかった、1年半とはいえ真面目に頑張ってたのは何も無駄じゃなかったんだって。ねえだから、こっちの高校に、」

 家計が苦しいので奨学金の申請をします。自宅から通います。公立の高校です。

「……そっか。それでも足りないなら、仕方ないね。じゃあ定時制の方にしよっか。制服も無いし、校納金とかも全日制より安く済むって言ってたよ。奨学金分だけでなんとかなりそうだね」

 申請が通ったということが記されたA4紙を見つめてほっとする。本当に望んでいた場所ではないけれど、これで高校に関してのお金は大丈夫そうだ。

 

「…………今月の校納金支払われてないって先生からプリント渡されたんだけど。……そう、生活費足りないから……うん、先生には月末には渡せるって伝えとくよ」

 1年が終わる。奨学金の貸与を継続するのかと、また大きな封筒が私の元に来た。

「続けるの? 1年だけって話だったじゃん。やだよ私、借金増えてくの」
「お金がどうしても足りないから。それにほら、お母さんたちも一緒に返済してくから」

 しぶしぶ、継続する旨を記入した。成績面での問題はない生徒だったので無事に申請は通った。

「初めてのバイト代入った! 何に使おうかな、遊びに行くのも……え? あ、うん、貸すくらいなら全然……あっそう、」

 バイト代の半分以上を貸してなお、食費が足りないからとさらに要求される。父の給料日に返ってくるのは貸した分の約半額。「毎月ちょっとずつ返すから」。そう言ってその月のバイト代も借りていった。バイトは3ヶ月後にやめた。大きな封筒は今年もやって来る。継続します。

「進路……就職します。勉強そんなに好きじゃないですし」

 だってそうしないといけないから。大きな封筒には申請の継続ではなく返還猶予が必要かどうかと問われる書類が入っている。10月から返済が始まるならまあ、大丈夫だろう。

 しまむらで買った生地の薄いスーツに身を包んで、親身に相談に乗ってくれた先生から貰ったいかにも就活生みたいな鞄を持って、就職先は無事に決まった。後はちゃんと働いて、奨学金を返していこう。

 
 初任給は手取りで19万。高卒で特に仕事と関係のある資格を持っている訳では無い人間にしてはなかなかの額だ。とりあえず10月から始まる返済用と、貯金用と、携帯代に……ああ、お家にも入れなければ。実家暮らしなのだから半分ほど渡しても困らない。これでやっと、

「…………え? や、だってこの間9万渡したじゃん……お金はあるけど、貯金用とか奨学金用とか、」
「奨学金なら私たちも一緒に返してくから。ガス代とか滞ってるの払ってたらご飯買うお金無くなっちゃって」
「……うん、わかった」

 貯金用の口座に入れた分をすぐに引き出した。残高は0。

「カードの暗証番号?」
「海の夢の方が給料日先でしょう? 海の夢がお仕事行ってる間に買い物とか行くから貸してほしくて」
「いいけど……」

 仕事が終わり、カードが返ってきたので残高照会をする。映された金額は1万円。8万は家に入れる用で、残りは借りるよと、毎月少しずつ返すからと。
 その言葉に嘘はない。ちゃんと毎月、父の給料日に少額ずつではあるけど返してもらっていた。
 そう、なのだけど。

 バイトを始めた時に作った、一向に貯まらない貯金用の通帳を見て涙が零れた瞬間に私はこう思わざるを得なかった。

 普通の生活ができるくらいのお金があるお家に生まれたかった。


 制服も指定の鞄もジャージもない、校納金も安い学校に奨学金を借りて通ったのに支払いが滞るなんて思わなかった。
 初めてのバイト代の半分以上を貸して、それでもまだ苦しい月末が続くだなんて思わなかった。
 就職して、やっと貯金が出来ると思ったのにそれすらも叶わないなんて思わなかった。

 たくさん愛してくれてありがとう。うつ病になって、仕事を辞めてからも責めないでいてくれてありがとう。でもどうか、これだけは言わせて。優しいあなたを傷つけてしまうと思って、言えなかった言葉。

 お金がないなら産まないで欲しかったよ、お母さん。

 私は今日も大きな封筒を抱えている。そこには奨学金の返済猶予申請書が入っている。私が仕事を辞めた今、元から一緒に返していくことなんて出来なかった家なのだから、払えるお金なんてないのだ。

 嘘つき、その文字が毎日脳裏を離れない。

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 愚痴ったー!!!!長々鬱々書きましたが要約すると「子供に最低限の学業を安心してさせられないくらいの収入なら初めから産まないで欲しいし私のうつ病の5割は『働いてもどうせほとんどこいつらに持ってかれるんだ』っていう意識が高1から続いてるせいで働くことに対してのマイナスイメージ強すぎ思考があるせいだからな!!!」って話です。
 

 仕事辞めてから完全ニートというわけではなく短期でちまちまバイトはしてますが案の定給料の半分は家庭行きですしそれでも足りないので更に持ってかれます。親にお金貸してと言われることが今私が世界で1番嫌いなワードになりつつある。

 親側にも色々事情はあるんでしょうがタバコ(父)とお酒(母)を続けながらもお金貸してと言ってくるうちは毎回毎回恨み言を心の中で吐かせていただきます!

 以上もう若干お金自体が嫌になりつつあるマンの愚痴でした!もし最後まで読んでくださった方がいたらありがとうございます!あなたに良いことがありますように(・ω・)ノシ

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