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子どもの低血糖 2014(ロンドン、英国)

今回カイリが患った疾患を紹介します。子どもの病気を紹介することに嫌悪感を抱く方もいるかもしれませんが、この疾患はどのお子さんにもなりう可能性が(先天性、後天性、一過性のものがあるため)あり、対処を知っていることによってお子さんを守れることがあるため、私個人としても、PSWとしても紹介させていただきたいものです。そして、貧困で食べ物が食べれない状況のお子さんにも関係すると思っているからです。

カイリが1歳過ぎたころ、嘔吐下痢で食べ物が食べれないときがあったんです。食べると吐いてしまう感じです。それが始まって次の日、やけにウトウトしていて眠ってしまう状態になり、これはまずいと思ったんですが、旦那ちゃんが最初「大丈夫だよ。疲れてるだけ。」なんて言って、病院に行かないと言っていたんです。私はカイリはいつも寝かすのが大変でこんなウトウトすることはなく、「絶対おかしい!1人でも連れて行くから。」と啖呵を切り、旦那ちゃんは仕方なく渋々連いてくるといった感じでした。(こういうとき、パパでもママでも、いつもお子さんを面倒を見ている人の感を信じたほうがいいです。何事もなければそれでOKなので。)

そして、病院(A&E)に着くと少し待ってから、症状を聞かれ、その後の対処は早かったです。すぐに血液検査、その後低血糖になっているからと点滴がされ、病棟に移されました。この低血糖は、糖を摂ることによってすぐ回復する(そのため軽視されがち)ものの、ひどいと脳に障害も出てしまうため、本当にカイリ自身のがんばりと、医療従事者の人の緊急対応に感謝しかありません。その日と次の日は病院に入院という形でした。

そして、ここから専門医の出番です。今回のカイリのように嘔吐下痢症やなんらかの理由で食べ物を食べないでいると、低血糖は誰にでもなりうる状態だそうです。特に小さい子(1歳前後のお子さん)は体の機能が未熟のためなりやすいとのこと。ただ、気を付けなくてはいけないのは、それが一過性のものなのか、先天性(生まれつき)なのか、後天性(飲んだ薬による等)なのかということです。そのため今後(1ヶ月後に検査入院とその半月後にまた検査入院、そしてその結果が良好であれば1年に1回(4歳まで)専門医の診断を受ける)検査が必要とのことでした。家でも何かあったときのため、糖分の粉(ジュースでもいいのですが、糖分のみの病院から出されたものの方が安心だったので)と糖尿病の人が血糖チェックに使う検査キットをもらいました(血糖を計るため)。

その後、風邪などになるたび自宅で血糖をチェックしたりもしましたが、その症状が出ることはなく、4歳まで専門医受診をした結果、一過性で嘔吐下痢症が原因となった低血糖とのことでした。本当それだけで済んで、有難いです。ありがとうございました!


私は専門医ではないのでただ個人の意見ですが、誰にでもなるというのを踏まえると、お年寄りなんかも心配になってきます。そして、貧しかったり、ネグレクトなどで食べ物を貰えなかった子ども達は、まさにこれなのでは?と思っています。ニュースでは栄養失調という言葉で片づけられることが多いですが、食べれないことによって、低血糖になり倒れる、運よく保護されても、脳に障害が残る・・・もしくは最悪の場合・・・。なのではと思っています。あくまで私の意見もしくは妄想ですが。

何か小さいお子さんが食べ物を食べれず、ウトウトしてしまう、元気がないと言った場合、低血糖を疑うのも必要かと思います。

この症状にならないにこしたことはないですが、この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

参考文章は下記に貼っておきます。

少し古い文献ですが、私の読んだ低血糖の資料(日本語)もつけておきます。



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