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ニュースを世界一わかりやすくする日経活用術

まずはこちらの画像をご覧ください。
これは、日本経済新聞を使って15分で切り取った、この世界の断面図です。

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新聞の限りない可能性を信じる熱い男(Nサロン新聞部の部長)と、その熱量の下に集まった6人のメンバーが、Nサロン新聞部の部活動として、3/15付の日経新聞朝刊の記事をピックアップして描いた、この世界で起きていることを表現した図です。

・部長
・グラフィックレコーディング担当エビちゃん

以外の6人は今回が初体験でしたが、普段なら理解が難しい内容が頭の中にすーっと入っていく感覚を参加者全員が味わうことができました。
同席していた日経COMEMO担当の方も、「すごい…(ゴクリ)」と呟くのみ。感動の余り(?)、言葉を失っておられました。
15分という短時間でもこのクオリティになったのは、各自が関心のある記事と知識・経験を素材にしていること、そして、部長が巧みなファシリテートでそれらを繋げていったからです。

やり方

この、新聞活用術のやり方はとてもシンプルです。

①まず、各自が新聞を読んで、最も気になった記事を一つ選び、「記事の内容」、「その記事を選んだ理由」を発表
②次に、それらの記事について、メンバー間で意見をシェア

ただそれだけの事です。
しかしながら、様々なバックグラウンドを持ったメンバーが集まり、それぞれの視点で記事を見る事で、

「メルカリってメルカリ経済圏を作ることで、マネーやデータの蓄積を図っているのではないか」
⇒「診療データの共有形骸化とか、知財の英語で訴訟可能という記事も、データをどう活用するかの事例だよね」
⇒「貿易戦争って言ってるけど、アメリカと中国が争っているのは、データの主導権の取り合いの側面もあるよね」
⇒「アメリカと中国の争いによって、世界経済が減速すると、ますます金利が上がりづらくなって、地銀の経営に影響が出そうだね」

と、記事と記事の間に繋がりを見出したり、

「ボーイング新型機のアメリカでの運行停止の記事を選んだのは、昔JALの関係で仕事していたことがあったから興味があって」
⇒「ボーイングのライバルのエアバス使ってたJASという航空会社があったけど、JALと統合したよね」
⇒「ボーイングの運行停止でLCCが影響受けるんじゃない?」
⇒「訪日外国人の数が多い、中国や韓国ではキャッシュレス化がすごく進んでいる。一方、日本ではまだ普及が不十分。そのため、日本に来た中国や韓国の人で、(キャッシュレスで)お金を使いたくても、使えないというケースもあるのではないか?だから、政府はキャッシュレスに力を入れている面があるのではないか」

と、記事の話を深掘りしたり、膨らませたりします。

そうした結果、一つ一つの点だった記事が線と線で繋がり、徐々に一つの面となり、この世界の断面図が形作られていきます。
その様はまるで芸術作品
のようでした。

まとめ

今回は15分という短い時間でしたが、もう少し長い時間をかけて、これにじっくり取り組んでいたらどうなっていたのか。

紙の新聞ならではの特性を活かし、複数人で俯瞰して見たり、書き込んだり、破って繋げたりしていったら、どんな世界が現れてくるのか。
新聞に秘められた大いなる可能性に触れた瞬間でした。

本日開催されたNサロン未来会議にて、

「一隅を照らす者、これ、国の宝なり」

という天台宗の伝教大師、最澄の教えについて紹介がありましたが、今回のこの取り組みは、

「一隅を照らす読者、これ、新聞の宝なり」である

そんな風に、新聞の活用術として、光を感じた15分間でした。

以下のnoteでは、今回ご紹介した内容以外の日経新聞を味わい尽くす術を載せていますが、この新聞活用術も自分のモノとして身につけ、さらに日経新聞を味わい尽くしたいと思います(^^)

参加者

部長&本noteの文章校正
 イッシー

今回のグラフィックレコーディング担当
 
エビ

写真加工担当
 かずー

メンバー
 さいとう、さだいえ、みかん、ヤマシタエリ、いごはち

ピックアップ記事

2019年3月15日付日経朝刊より

現在の様々な問題の起点となっている米中の知的財産権問題が日本に波及してきて、日中の関係が動くポイントとなるやもと感じたため(さいとう)

GAFAと比べると日本の企業はデータ活用が下手で分かってない&興味が薄い人が多いと感じており、データにはこんな良いとこがあるといったことを自分自身が理論武装できれば、社内提案も通しやすいし、提案者を支援することもできるので(かずー)

ちょうど銀行の財務諸表の見方を勉強していること、本業で関係があるため(いごはち)



いつも支えてくれている嫁と息子に、感謝の気持ちとして美味しいお菓子を買ってあげたいと思います^^