好きな曲の歌詞を書き続けてみた

誰もがやったことがある、とはいかなくても、きっとやったことのある人はいると思います。いや、いると思いたい。

それは、好きな曲の歌詞を書き残すこと。

これが私のやり続けたこと。もうかれこれ、9年間は続けていることです。

きっかけ

 スマホがまだなかった時。まだ、ガラケーが主流で、私はまだ小学生でした。「小学生じゃまだ携帯は早い」と言って、親に携帯を持たせて貰えなくて、悔しい思いをしたのを覚えてます。「大人は持ってるのに…」と。

 そんな時、クリスマスプレゼントで「ウォークマン」が枕元に。携帯でもパソコンでも、自分の電子機器が持てたことに、舞い上がっていました。

 ウォークマンで音楽をいつも通り聴いてた時、歌詞をちゃんと覚えたい。覚えて、そらで歌えるようになりたいと、そんな曲がいっぱい出来るようになりました。だけど、携帯もない。パソコンも使えない。

「よし、メモしよう。」 と私は耳コピで、歌詞を書こうと決めました。聴いては止めて書いて、時々戻して、聴いては止めて、を幾度となく繰り返して。ついに、やり遂げた私は嬉しくて、母親に自慢しにいったことを今でも覚えてます…笑

趣味になった

  最初はノートに残していて、少しずつ少しずつ、そうやって書いていたものは、積み重なっていきました。

 時が経つにつれて、スマホが誕生して、成長した私は、スマホを持たせて貰えるように。ネットで曲も歌詞も、検索すれば、安易に見れる時代になって、紙に残すことは無意味で、無価値とさえ思えた時期もあります。

 それでも、昔のノートと比べて、字が綺麗になっているのが嬉しくて、辞められませんでした。自分でも分かるほど綺麗になっているのが分かって「人の字ってこんなに変わるもんなんだ」と。その変化をまた見たくて「じゃあ、このまま書き続けたら、もっと変わるかもしれない!」と思い立ち。歌詞を書くことは、文字を丁寧に書く練習にもなりました。

 そして、 高校生になり、書き残したいと思う曲もどんどん増えていきました。でもノートではどうしても限界がある。以下、実際に行き詰まったことをば。

・好きなアーティスト順に歌詞を並べ変えることも出来ない。賢い使い方など知らないので、普通に書いた順になっていく。

・書きたい歌詞をただ書くだけでは、どこに何の歌詞があるのか分からないくて、いざ見たい時にすぐ見れない。

・覚えられる量を超えているので、全ての順番を把握するのは無理。

けれど、これら全てが、ルーズリーフで解決する!と気づいて…。

 今度は、手作業で書いた順の表と、アーティスト順で保管が出来るように、ファイルをいくつか買い、アーティストを五十音順に。書いた歌詞は、そのアーティストの中で書いた順になるよう、大きく変えることに。

  そこからはただ私が使いやすいように工夫し書いていく日々でした。以下、工夫したこと。と分かりやすいように最近、書き直した曲の写真も載せておきます。

・書いた順の表を作って、曲名、アーティスト名、アーティストの中での順番を載せる。

・「好きな曲を少し口ずさみたい!」という自身の要望を受けて、特に好きな部分だけ切り取ったページを作ってみたり。

・「自分が聴いていたプレイリストを消しても、振り返りたい!」と思って、プレイリストを作った日付と曲、その番号を、書いたページを作ったり。

・書いた歌詞は、1枚1曲にして、なるべく表に収まるように改行を工夫。裏にはアーティスト名、作詞作曲、収録されてるアルバムを。備考欄を作って、例えばそれが何の主題歌だったのかを、書けるよう。

などなど。

例)書き直しした「うたうたいのうた」ナノウさんの歌詞。

・左下は曲の投稿日。右下は書いた日。①というのは、書き直しした数。

・No.のところには、分母が書いた曲の中で、何番目か。分子はアーティストの中で、その曲が何番目か。

画像1

 載せていいのか、分かりませんが、一応分かりやすいように。自分だけのために書いているので、歌詞の中身はぼかして失礼します。あと、普通に字が汚くて、見せたくない。

 現在、ルーズリーフに残した曲数は900曲ほど。ノートや、字が汚くて書き直した曲を入れると、1000曲行くかもしれません。本当は1000曲を達成してから、この記事を投稿したかった…。

 ルーズリーフに書き始めたのは、2018年なので約4年。歌詞を書くということ自体は冒頭にも書いた通り、9年やってますが、本格的に始めたのは最近なんです。

 にもかかわらず、受験、勉強、バイトがある中、4年で900曲いったのは凄いと思うんです。(自分で言うな)

これまでやってきて

 つらつらと、これまで誰にも言えなくて、長くなりましたが。まさかあの時の思いつきが、こんなに続くとは思っても見ませんでした。 本当に。

 でも、時々、と言いますか、常に思っていることがあって。もしかしたら、これは紙の無駄なんじゃないか。とか、私以外の人は無価値だろうな。とか。

 コピペでほとんど終わる時代。もちろん、印刷で終わらしてもいいと思うんですが。

 それでも、曲や歌詞は、作り手が表現したいものが詰まったもの。特に、歌詞は読解すれば、何を言いたいのか何も知らない私にも分かる。 分かったものは作り手にとって、間違いかもしれないけれども。

 自分の体を使って、1枚の紙に、そうやって誰かが時間を使って考えたものを、証として残す。それは、知らない他人にとっては無価値かもしれないけど、将来の自分が見返したときに価値あるものになると。

  無価値なものを価値あるものだと言うための、戯言かもしれませんが。

  好きな歌詞を残すことをやってみて、たとえ後に、燃やされて灰になっても、今私が生きている間は、価値あるものだと。無意味だ、無価値だと思う不安は常にあります。けれど、ずっとそれを続けていったら、私の、私による、私のための物が出来ました。今じゃ、お給料の出ない会社のように感じられてます。自分でやるべきことが多すぎる。

 と、語りたいことが尽きないので、この辺で。ここまでありがとうございました。

余談

  精神的に荒れた時や、心がしんどい時に、好きな曲の歌詞を書くと、人によっては精神安定剤になるようです。受け売りですが、これは写経と似たようなものだから、らしいです。科学的根拠は全くありません。

この記事が参加している募集