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UMILABO TIMES #1 - 志摩生まれ、志摩育ちが思う、地域にちょっと違う文化を加えてみる意味。

こちらのnoteは、2023年6月25日にうみらぼ代表・川野が公開したものを「うみらぼ・伊勢志摩」noteにて再アップしたものです。

こんにちは!うみらぼプロジェクト 発起人の川野です。うみらぼに関わってくれている人にフォーカスしたインタビューメディア
『UMILABO TIMES』がはじまりました🙌

(UMILABO TIMESについてはこちらをご覧ください)

第一弾の記事は、僕の幼少期からの友人でうみらぼにも長く関わってくれている 大屋 元貴さんのインタビューです!(聞き手:吉田貫太郎)


大屋 元貴(だいおく・もとき)さん 志摩市生まれ・志摩市育ち・志摩市在住の33歳。 工作機械メーカーで働く会社員で、1児のパパ。

大屋さんから見た、うみらぼのこれまで

——川野さんとの付き合いはいつからですか。
大屋:いつから一緒かはっきり覚えてないですけど、たぶん幼稚園から中学校まで一緒ですね。
特別仲が良かったわけではないですが、川野が帰ってきた時には地元のみんなで飲んだりしてました。
川野がSNSに色んな活動をあげていたので、うみらぼプロジェクトが始まる手前くらいから「何か手伝えることがあったら」と連絡はしていて。それでうみらぼに関わるようになった感じですね。

右:大屋さん 中央:川野

——大屋さんは最初期からうみらぼに関わっていると思いますが、これまでの活動の感想は?
大屋:これまでの活動は総じて面白かったです。ただ、「川野って何をやってるの?」と聞かれた時に、キャンプ場とかの先にある「若い人に戻ってきてほしい」とか、教育や雇用についての展望の説明が難しいんですよね。スケールがデカくて(笑)。
集まってくる人は行動力があって面白い人が多いから、引き寄せる魅力がすごくあるんだなと思います。

——最初は廃棄物の片付けからスタートでしたが、廃工場を見た時はどうでしたか。
大屋:正直、面倒臭いことやるな〜と思ったし、片付けのプロにお金を払って頼めば解決するだろう、とは思いました。
でも、あの面倒臭い片付けを、うみらぼの理念に賛同して集まった人みんなでやることに意味があるというのに、途中から気づき始めて。そこに価値を見出せたから、よかったなと思いますね。


2021年5月ごろ - プロジェクト開始前の朽ち果てた真珠工場

——片付け以外にも、昨年末にはインターンシップを開催し、学生が来てくれました。
大屋:地域の外からやる気のある人たちが来て、仲良くしてくれて。色んな人が集まってくる、異質な空間だったかなと思いますね。
ここ(地元)でいろんな属性の友達が増えるきっかけってあるんだなというか、川野がつくったんだなという感じですかね。

インターンシップ終了後の集合写真

——うみらぼでいろんな人と出会って、ご自身の変化を感じるようなことはありますか。
大屋:地元にずっと残り続けている身としては、行動力がある人に会うだけで、感性に響いてくるものはありますね。
本当にいろんな人がいますよね。志摩が好きすぎてアパートを借りた人とか。しかもそれが僕の家の近所で、飲み友達になるっていう(笑)。
最初はプロジェクトの規模感が分かってなくて、東京とか北海道とか、割とみんな遠方から来ていて「こんなゴミの片付けに遠くから!」と思ってました。
完成に近い部分の作業をしに来るとかならわかるけど、本当にただただゴミを拾いにきて、そこに意味を見出して帰っていく人がたくさんいるというのは、知らない世界で勉強になりました。

生粋の志摩人・大屋さんと志摩トーク

——志摩にずっと住んでいて、志摩のどんなところが良いと感じていますか。
大屋:独身だったら出て行きたくなったかもしれないですが、結婚して子どもができたら、志摩はいいとこだなとよく思います。
隣の伊勢市や松阪市に行くと、子どもと公園に行って遊具を使うのに並ばなきゃいけないんですよ。でも志摩だと並ばなくていい。志摩は広々としていて、子どもがのびのび育つのかなと。

——大屋さんや川野さんが小さい頃から、志摩はそういう環境でしたか。
大屋:たぶんそうだと思います。いまでも、都会のカフェに行ったらイスとイスの間がめちゃ狭いじゃないですか。あれに耐えられないんですよね(笑)。

横山展望台から見た英虞湾

——そういう環境が影響して「志摩っぽい人」みたいなものはあるんでしょうか。
大屋:ありますよ。「志摩だからなんか共感できるな」みたいな。
川野:中学卒業まで志摩にいたけど、高専進学以降は市外暮らしで、僕はもう半分志摩の人じゃないので...…
大屋:忘れたもんな(笑)。
川野:忘れたわけじゃないけど、「志摩の人っぽさ」と言われると難しい。言葉は全然違うよね。
大屋:そういうことやな。言葉が志摩っぽいとか、志摩市の隣の伊勢ですら違うから。
川野:言葉の雰囲気からなのか、距離感が近い気がする。温かさ、人懐っこいって言うのかな。あとは、地域あるあるで、誰か一人介せば「あの家のあの子ね」みたいにつながっていたり。

多趣味な大屋さんの話

——大屋さんのインスタ(@daioku1)を見てるとすごい楽しそうですよね。BMX(自転車)とか。
大屋:子どもが3歳半で自転車に乗れたので、これは一緒にやってやるしかないなと。スケボーとかBMXなら家の前でもできるし、うちの近くでは昔から盛んなんですよ。
——遊べる場所が元々あるんですね。
大屋:小さいスケボーパークが子どもの頃からあって。
川野:めっちゃ流行ってるよね。
大屋:最近やばいね。新築の家の庭に、スケボーのランプ(U字型の構造物)をつくる人もいる。

——それとは別に、音楽活動もしているのを見ました。
大屋:会社の同期が、この辺のヒップホップシーンでは有名なDJで。そのDJに誘ってもらって、ラップの下に流す音楽を作っています。
伊勢志摩・三重県で活動しているラッパーの子たちからすると、そういう音楽があるとありがたいみたいで。
僕は2歳くらいから24,5歳くらいまでエレクトーン教室に通っていたので、トラック(楽曲)をつくるのにそのスキルが活きている感じですね。

大屋:あとはお酒ですね。隣の伊勢市にあるバーで、月2回だけカウンターの中に立たせてもらって。ボランティアですけど、バーの仕事を肌で感じに行っています。

——すごい。めちゃめちゃ楽しんでますね。
大屋:通いはじめた当初は、いつか志摩でバーを営業できたらいいなと思っていたんですけど、その店のマスターがけっこうすごい人で、この店に追いつくことはできないなと思って。
それであれば、そのマスターにプロデュースを受けたりしながらでも、志摩で何かできたらいいなと。

大屋:その店のマスターも家に来てくれたり、一緒にご飯に行ったりと仲良くしてくれていて。うみらぼで知り合った友達も志摩で何かやりたいと言っているので、その人らを巻き込みつつ、楽しい動きにつながればいいな……という感じですね。


今後の展望・うみらぼへの期待

——多方面の活動について聞かせていただきましたが、今後の展望はどうですか。
大屋:話した中では、お酒に関して、志摩の地域にちょっと違う文化を吹き込めたらな、というのが一番ですかね。
いま楽しんでいるものが、それぞれ何かに活きてくればいいなと思っていますね。
音楽にしても、スケボーやBMX、お酒を楽しんでいる感性を活かしてつくれる音楽があるんじゃないかなと思っています。お酒のことをやっているのがスケボーに活きるかもしれないし。

工場片付け作業時

——うみらぼの今後の活動については、どんな期待をしていますか。
大屋:うみらぼが本格稼働したら、集まる人の属性もまた変わってくるのかな。そうしたら、僕らからちょっと離れたところでまたいろんなことが展開し出すんじゃないかなと思います。

——これまでは、一緒に手を動かして汗をかいて...…という感じでしたね。
大屋:そうそう。いま、プレオープンの最初のメンバーの雰囲気みたいなのがあると思うんですけど、また何か違う、新しい雰囲気になってくるような。
なので、期待することは...…これだけ動いている、川野のビジョンが実現してほしいということかな。いつか、子どもらが居たいと思える志摩になったらいいな、と思いますね。



第一弾の記事、いかがだったでしょうか?
仕事も家族との時間も大切にしながら、自分の趣味も楽しんでいる姿、友達ながらすごいなと尊敬しています!
そして、いま振り返ると、最初の片付けはかなりキツかった……、これからもよろしくお願いします!

うみらぼ情報

最近のうみらぼは工事が着々と進んでおり、ついに水道と浄化槽工事が完了しました!来週には、一旦仮設ですが洋式水洗トイレが使えるようになります!本格稼働に向けて、さらに準備を進めていきます!

次回の『UMILABO TIMES』は7月更新予定です。お楽しみに!

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