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うみらぼインターンシップ2022 開催レポート 〜短期集中 地域課題解決インターン奮闘記〜

こちらのnoteは、2023年2月4日にうみらぼ代表・川野が公開したものを「うみらぼ・伊勢志摩」noteにて再アップしたものです。

2022年12月24日〜26日にかけて、
「地域課題をデザインで解決する」 うみらぼインターンシップ2022
三重県志摩市で開催しました!
クリスマス開催のインターンシップに、学生6名、社会人メンター4名が参加してくださいました。参加者の皆さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

インターンシップの内容は、伊勢志摩地域の事業者から地域課題をヒアリングし、2日間という短い時間で集中してウェブアプリケーションを企画提案するというものです。この記事では実施した内容をレポートします!(スタッフとして協力してくれたかんたろーさん 寄稿)


うみらぼプロジェクトのこれまで

うみらぼは三重県志摩市の英虞湾内にある、真珠工場跡に設立準備中のソーシャルイノベーションラボ(ビジネスとアクティビティの拠点)です。
うみらぼの施設が完成するまではまだ時間がかかりますが、清掃・施設整備・イベント企画の開催などを総合して「うみらぼプロジェクト」と位置付け、活動を続けてきました。
うみらぼの各種SNSはこちらからチェックできます!

横山展望台から見た英虞湾

プロジェクト立ち上げの経緯、詳細は以下のCAMPFIREページをご覧ください。

元々はすっかり朽ち果てた廃真珠工場でしたが、2021年から解体・清掃作業を続け、今回のインターンで作業&中間発表の会場として使えるまでになりました。
ここまで来るのに、100名以上の方に整備作業にご参加いただき、クラウドファンディングやイベントなどを通して多くの方にサポートをいただきました。
ソーシャルイノベーションラボ設立に向け進んでいるうみらぼにとって、今回のインターンは初めての学生向けイベント。一歩一歩、着実に前進しています!


片付け前はこんな感じでした

そんなうみらぼ主催のインターンの様子を、写真と共に振り返っていきます。

12月24日(1日目)

顔合わせ・アイスブレイク

前日には名古屋が雪で真っ白になるなど、十数年に一度の寒波が襲来した東海地方。みんな来られるかな…と心配でしたが、無事お昼前に鵜方駅に集合できました!
会場の1つである「the circle satellite」に移動し、まずは顔合わせ・インターンの説明を行いました。

自己紹介タイム

志摩市出身の学生もいましたが、逆に三重県に初めてきたという方も。それぞれの目線がどう生かされるか楽しみです。

チームに分かれてお昼ごはん

3人ずつの2チームに分かれ、アイスブレイクを兼ねてお昼ごはんに行きました!

「観光しま」のLINE公式アカウントを見ながら、どこのお店で食べるか考え中

A班は地元出身メンバーのおすすめ、「きんせい」の坦々麺を食べました。

「きんせい」の坦々麺

B班はthe circle satelliteと同じ建物にある「杉の子」に行きました。定食や伊勢うどんなどがあります!

伊勢志摩地域の事業者にヒアリングを実施

腹ごしらえも済んだところで、ここからがインターン本番。伊勢志摩地域で活躍する事業者を訪問し、地域の課題や魅力をヒアリングします。
最初の訪問先は、志摩市内で「CO Blue Center」という起業家のためのシェアオフィスを運営している「株式会社FOLK FOLK」。
サーファーの聖地である国府の浜から徒歩1~2分という、海のすぐ近くのオフィスでお話を伺います◎
代表である東山迪也さんが案内してくださいました!

まずはみんなで国府の浜にGO!

歩いて1~2分でこのオーシャンビュー

大海原ときれいな砂浜に感動した後、CO Blue Centerの敷地内にある、現在改装中の古民家の中でお話を伺いました。

東山さんはCO Blue Center以外にも、伊勢市での結婚式場・宿泊施設の経営や、さまざまな事業のプロデュースを行っています。
伊勢市で経営するカフェが多くの人との出会いの場として機能しており、CO Blue Centerにはそこで出会った人も来ているというお話から、手がけてきた事業同士が相乗効果を生んでいる様子が感じられました。

迪也さんを囲んで、みんなで輪になってお話を伺いました

東山さんは、「新卒社会人は給与の高さが大事かもしれないが、働く中で、次第に自己効力感のある仕事の環境や、安らぎながら働ける環境を求める人が増えてくる」と感じていると言います。
CO Blue Centerにはサウナやコーヒースタンドといった、「安らぎながら働ける」施設が整備され、この古民家もギャラリーに改装されるそうです。

聞きたいことがあれこれ浮かびます

東山さん曰く「みずタイプのポケモン(海に関連する事業をしている人)」が集まるCO Blue Center、ここからどんな未来が生まれていくのでしょうか…楽しみです!


次に、志摩地域で建設事業者丸文工業株式会社」を営む、西尾亮さんにお話を伺いました。
西尾さんは、建設事業だけでなく、志摩のブランド芋焼酎を製造する事業組合や、志摩を拠点とするサッカークラブなど、様々な事業に携わっています。

西尾さん別邸でお話を伺いました

西尾さんには、様々な事業に携わった経緯や、それぞれの事業の面白さをお話いただきました。
全国のあちこちで偶然あった人と友達になり、その人が実は面白い事業をやっていて…というような、実体験に沿ったお話で「人との出会い・繋がりの面白さ」を聞かせていただきました。
今回のうみらぼインターンも全国各地から集まっている不思議な縁。これを機に志摩で新たな動きが生まれるかも…とワクワクするお話でした。

また、志摩をはじめ、日本の「地方」のポテンシャルとして、空き家が持つ可能性を挙げ、お話しして下さりました。

西尾さんからは、志摩市にある西尾さん所有の空き家を「使ってください!」とのお言葉も。次回のうみらぼインターン拠点になるかも。

2日間お世話になる宿・石山荘でアイデア発散タイム

東山さん・西尾さんのお話を聞き、たくさんのインプットをした一同。
ヒアリングを終え、2日間お世話になる「ロスメン 石山荘」へ船で移動し、ここからはアイデア発散タイムです。

メモをもとに、お互いの意見をぶつけ合います

この日会ったばかりの皆さんですが、すごい熱量の議論…!
メンターも各チームの議論に参加し、提案の方向性を定めていきます。

経験豊富なメンターが学生の議論をサポートしました

1時間半ほどの発散タイムを終え、この日のプログラムは終了。
おやすみ前に、各班のチーム名を発表しました。

東山さんのお話を聞く「チームおでん」メンバー

A班は「チームおでん」という名前に。
ちゃんと理由もあるらしく、「個性バラバラな3人と、横串をさすメンター」を表しているそう。

西尾さんのお話を聞く「凹凸」メンバー

一方B班は「凹凸」というチーム名に。個性の凹凸がうまくかみ合わさって良い発表になるでしょうか…!
最終発表がどうなるか楽しみです。ということでこの日は就寝。

12月25日(2日目)

ヒアリング・議論をすすめた1日目。インターンプログラム自体は2日目が最終日となるため、ここから数時間で発表まで持っていきます…がんばろう!

朝からテレビの取材が入りました

2日目は、朝から中京テレビの取材が入りました。

カメラに向かって趣旨を説明しています

2022年12月27日放送の中京テレビ「キャッチ!」内にてこの様子が放送されました。

うみらぼ(予定地)で議論&スケッチ

焚き火で暖をとりながら話し合い

2日目午前中はうみらぼ(予定地)で議論を進めます。
前日のアイデア発散でなんとなく方向性が定まった各チーム。どんな方法でサービスを提供するかなど、具体的な話に入っていっているようです。

途中でうみらぼ周辺を探検したりもしました

中間発表

中間発表で、各チームがここまで考えたことを共有しました。
質疑応答を通じて、提案の良い部分や課題点を認識することができた様子。
海を見ながらの作業で、はかどった部分もあったのではないでしょうか。

ランチは海の幸BBQ

志摩地域で食べられている二枚貝・ヒオウギガイもありました

中間発表の後はうみらぼでBBQ!
うみらぼの仲間で、国内・海外で料理人として腕を振るってきたマサが用意してくれました。直々に目利きして仕入れた地元海産物を味わいました、美味しかったー!

The circle satelliteで最後の追い込み…!

BBQを終え、ここでうみらぼ(予定地)とはお別れです。
次に来たときは、うみらぼはさらに進化しているはず。みんなまた来てね!

移動中の一枚。志摩の魅力を満喫

船で移動→車で移動し、最初に顔合わせをしたThe circle satelliteに戻ってきました。最終発表に向けて追い込みに入ります…!

糖分補給にお菓子を食べながら

中間発表で見えた課題を解消し、よりよい発表にできるよう準備を進めます!

最後には、「あと15分あればもっと良い発表にできる!」と時間延長のお願いが…!(もちろん延長しました)
終了時には自然と拍手が湧くほど、短時間でものすごく集中した皆さん。お疲れ様でした!

2日間の成果を最終発表

さて、いよいよ最終発表です。
チームおでん(A班)は、招待制で特別な観光体験ができるウェブアプリケーションを提案。

ユーザーが得られる特典として、地元の人がアテンドする自然体験居酒屋探訪などのユニークな体験や、コワーキングスペースの利用権など実用的なサービスが挙げられました。これは行ってみたくなるかも。
招待制の特別感によりユーザーのロイヤリティが高まり、志摩の魅力をより深く知ってもらえそうな内容です。


凹凸(B班)は地域にある空き家と人をマッチングし、空き家リノベーションを促進するマッチング&クラウドファンディングのアプリケーションを提案。
空き家リノベーションに自身のスキルを持ち寄り、完成に向けて汗を流すことで自己充足感も得られるという仕組み。ヒアリングで聞いたことを提案に生かしていますね。

ユーザー目線を意識したサービスフローの説明がとてもわかりやすく、プレゼンテーションのレベルの高さを感じました。

メンターからの感想・質問も

両チームとも、短い時間で制作したとは思えないほど素晴らしい発表になりました!
もう何日かあれば実装するところまでいったのでは…という、ものすごいスピードと集中力でした。

終了後の達成感あふれる笑顔で

終了後には、2日間の労をねぎらう懇親会を盛大に開催しました。
The circle satelliteのすぐ下にある「大家族」で志摩自慢の海鮮三重の地酒をいただきました!

参加者の皆さんには、メンターからの講評とともに修了証を授与。

石山荘に帰ってからもおつかれさま会は続きました…!

12月26日(3日目)

インターンプログラム自体は終了しましたが、3日目はせっかくの伊勢志摩を観光してから解散にしました。

朝の横山展望台から

その後は伊勢神宮に参拝したり、おかげ横丁で美味しいものを食べたりと、伊勢志摩の魅力を(駆け足で)楽しんだ2泊3日になりました!

参加者・メンターからのコメント

参加した皆様からコメントをいただきましたので紹介します。

私はデザイナーとしてこのインターンに参加してたくさんの交流がありました。参加者の皆は同年代といっても住んでいる場所もやっていることも違っていて刺激を貰いました。
プログラム内容としてはサービス提案までを行いました。実際のプロダクト開発までは行きませんでしたが、地域で活躍される社長と交流し、高い解像度でプロダクトを考えることができました。
また、IT業界で働くメンターの方々とのカジュアルな交流は面白いのと同時に勉強にもなりました。このインターンでは自分の足りなさを感じることも多くあったので、デザイナーとして成長してまた「うみらぼ」に来たいと思います。

桝田啓一郎(インターン参加学生)

うみらぼインターンに参加したみなさまお疲れさまでした!1泊2日のかなり凝縮した日程でしたが、とてもいい時間を過ごしてもらえたのではないでしょうか!過去お手伝いした短期インターンと比べても、とてもいいプログラムだったのではないかと思います。
参加してくれた6人のみなさんが、志摩に来て経験やスキルの違いを生かして、ひとつのものをつくる経験をしたことは、必ずなにか今後につながっていくものだと思います。またいつか志摩で会えるのを楽しみにしています!

さのかずや(メンター・株式会社トーチ)

6名の学生が2チームになって参加したインターンシップでしたが、どちらのチームも短い時間の中で考え、議論をし、発表できるくらい形にすることができました。時間を有効に使い最大限の努力ができていたので、とても素晴らしい動きができていたと思いました。本当におつかれさまでした!

メンターとして学生のみなさんの「気づき」に貢献できればと思って参加した「うみらぼインターン」でしたが、初めての志摩市でいろいろな風景を見て、たくさんの方と出会うことができ、むしろ自分自身が学びの多い3日間になりました。ご準備いただいたみなさんには感謝しかありません。このインターンシップでできたご縁を今後も大切にしたいと思います。また志摩に行きます!

赤堀聡平(メンター・ディップ株式会社)

おわりに

うみらぼにとって初の学生向けイベント「うみらぼインターンシップ2022」は大きなトラブルもなく無事終了しました。
ご協力いただいた事業者の皆様、お手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました!

参加者の皆さんにとっては、短期集中型のインターンでハードな部分もあったかもしれません。
しかし、実際に地域で活躍する事業者の方に直接お話を伺う機会や、チームでコミュニケーションを取り短時間で成果を出す経験は、今後仕事をする上で必ず役に立つのではないかと考えています。
その際は、志摩市での良い思い出も一緒に思い出してもらえるとうれしいです!
そして、またいつかうみらぼに遊びにきてください!

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