自転車日本一周WWOOFの旅（26軒目：宮崎県)　〜アグリクエスト/ファームファンタジー（仮）〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう ＆ 地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう ＆ 観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。

九州２軒目は宮崎県。Umi Room Fit で運営もお手伝いくださっている福岡在住のご夫婦が大好きな九重連山と阿蘇の両方を見渡せる景色をぜひ見せたいと私を連れ出してくれて、１泊温泉宿をご一緒させていただきました。

曇っていましたが阿蘇外輪からの眺めは素敵！

その後自転車で高千穂へ向かい一泊。市場には出回らないのでなかなか食すことができない高千穂牛を堪能したり、宿で面白い出会いもありましたが、アグリクエストとは別の話で長くなってしまうので割愛しますw

高千穂から日向市へ。日向には私が2021年春夏コレクションのモデルを務めた下着／アパレルブランドTOOTの工場があり、私が宮崎県に来るのを聞きつけてCEOがぜひ寄って欲しいと招待してくれました。

毎週必ず一つは新しいモデルが発売される下着達。歴代のデザインが壁一面に飾られています。

縫子さんたちが一つ一つ手作業で作っているんです‼️　感動‼️

そしてそのまま宮崎市へ。ここは私が5歳で体操を始めた時の初めてのコーチが定年後に生まれ育った地元へUターンしていて、顔を出させていただきました。

私が子供の頃の話を嬉しそうにしてくれるのが私も何より嬉しいですし、悠々自適しながら、カフェ(Cafe Bitte)を経営したり、畑で野菜を作ったり、ドイツで体操コーチをしていた時に学んだという手作りハムやソーセージ、ザワークラウトなどを惜しげもなく出してくれます。奥さんは手作りパンやピザを焼いてくれたり美味しすぎてずっとここにいたい❣️

そしてようやく次のWWOOFホストさんの元へ。今回も結局長くなっちゃいましたね、前置き。。

今回のステイ先は宮崎県都城市にある新町農園さん。ここでは毎日爆笑していて、楽しかったこと以外思い出せないw

ここの何が面白いってホストの圭介さん（ケイちゃん）。同い年で経歴も面白い。20代の頃はお金欲しさに歌舞伎町でキャバクラのキャッチをし、昼間はメッセンジャーのバイトを掛け持ちで、月100万円稼いでいた時もあるそう。

ですが、圭介さんはそれでもなんだか満たされず悶々とした日々を過ごしていたそう。そして子供のころに都城市のおばあちゃんの家での楽しかった田舎生活のことを思い出し農業をしようと決意。お金を使い果たしていた生活を改め、1,000万円を貯めて農業を始めたそう。

奥さんは高校卒業後短大に進み、その在学中から？風俗店を経営。風俗店で働くのではなく、経験もないのにいきなり経営しちゃうところが面白い‼️　そしてその後美容専門店の経営を始め、彼女も月100万円稼いでいたそうで、海外旅行などをして楽しんでいました。

ネパール旅行をしていたある日、バスに乗っていたら鶏を持った現地の男の子が乗ってきて彼女を見つけ、日本人かどうか尋ねたそうです。そして「日本人は僕たちよりも不幸なんでしょ？」と言ってきたそうです。その時の彼女は「？？」と思い「そんなことないよ！」と言ったそうなのですがその男の子は、「だって日本では仕事が忙しくて家族で一緒に食事もできないんでしょ？　僕らはいつも家族と一緒に食事ができるよ！」と言ったそうです。

その時の言葉が彼女にとっては衝撃的で、その後日本での仕事を整理し、真の美しさは心と身体の健康が重要と感じたことや子供が生まれたこともあり、専門学校で農業を学んだり、マクロビオティック、パーマカルチャー的な生き方を模索するようになったそうです。

現在2人の子供を育てながら自給自足的な生活をしています。月100万円稼いでいた彼らが、今では2人で年100万円で生活をしているそう。すごいわ〜！ホントおもしろいw

さて到着した初日はそのままじゃがいもの収穫へ。すでに掘り起こされていたのでコンテナに入れて何往復もしました。

次の日は空豆の後片付けや、

カボチャのツルの下に藁を敷いてカボチャが土に触れるのを防止したり、

トマトのわき芽をとったり。

別の日、新町農園の野菜を定期的に仕入れしている居酒屋「はたけ。」さんが従業員を連れて農業体験にやってきました。圭介さんは農業を自由な生き方だとはっきりと言います。忙しい時もあるけど、裁量や何を栽培するかは自分で決められるし、奥さんと昼間からイチャイチャしたいと思ったらそれもできる！　とみんなを笑わせていましたw

みんなで菜種の収穫。

乾燥した鞘を軽トラに入れて足踏み。種だけを採取。めっちゃ楽しそう❣️

種がこちら。

別の日には小麦を天日干し。

以前はここの小麦を仕入れていた近くにある「にこにこパン」。卵、乳製品を使用せず、オーガニックの小麦のみを使い自家製天然酵母で作るこだわりのパン屋さん。新町農園の影響を受けたとか受けていないとか真相は不明ですが、今では店長自ら小麦まで栽培を始めてしまい、そのせいで営業日が木金土の3日だけになってしまったそうw

そのパン屋さんがフォトコンテストをしていて、面白いから応募しようということで家にある小道具で写真を撮りました。応募写真のテーマは「美味しい！楽しい！にこにこパンのある日々」。撮った写真の題名は「美パン・三世」に。

大賞にはにこにこパン1年分（千円 x 12ヶ月）+ シュトレン1個 + 新町農園の元気いっぱいなお米3,000円分。店長がいきなり大賞候補が応募されてきたと笑っていましたw

こちらは圭介さんと奥さんのデートスポットのインドカレー屋さん。大きなチーズナンがめっちゃおいしい❣️　 私たち同い年なんですが、圭介さんがおじいちゃんにしか見えないw

ずっと行きたかった古事記の神話に出てくる海幸彦を祀っている潮嶽神社にも連れて行ってもらいました。

毎日美味しいマクロビご飯が出てくるのも最高❣️

出発の日、圭介さんが日頃趣味でやっている刺し子でふんどしを作ってプレゼントしてくれました‼️　圭介さんはふんどし愛用者。風呂上りには全部見えちゃうくらいで家をうろうろするのでちょっと迷惑なのですが、私のために夜みんなが寝静まった後にチクチクしてくれたり、私に合わせて特別な意味のある模様も選んでくれました。途中から新町農園にWWOOFerとして訪れたコウジもふんどし愛用者ということが判明し3人で記念撮影。

色んな農作業ができたので農レベルも上がったし、近所の人たちとも仲良くさせてもらったり、何度か来てくれた居酒屋「はたけ。」のメンバーも下ネタ全開で面白く、毎日楽しくて最高な滞在でした❣️　このWWOOF生活で一番笑ったw

圭介さんの人柄で集まってくる人も多く、年収100万でも十分豊かに楽しく生きていけるというのを教えてもらえました✨　また、遊びに行きたいところに決定‼️

こんな面白い人たちが全国各地にいるんです。皆さんも豊かな生活とは何か考え、実際に行動してみませんか？　そしてこんな面白い人たちがいるのをぜひ多くの人に知っていただきたいのでシェアをお願いします‼️