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自転車日本一周WWOOFの旅(25軒目:大分県) 〜アグリクエスト/ファームファンタジー(仮)〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 日本全国の地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう & 全国の観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。

香川県のおもしろ夫婦に見送られ四国からフェリーで大分県の別府にやってきました。せっかく別府に来たので温泉に浸かって1日ゆっくりしたあと、九重連山の麓にある次の農家さんへ出発。たった50キロの距離だし麓だからと考えて決めた滞在先でしたが、その道中「自分はなんのためにこんな辛いことをしているんだろう」と後悔するほどすごい山道。ここは間違いなく今回の旅で一番キツかった。。目的地までたった50キロなのに獲得標高1600メートルは想像以上。

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海に面している別府から内陸に向けて走り出すとすぐ目の前にそびえ立つ山。今回の旅の相棒である自転車は父が遺した電動付き自転車ですが、50キロのうちの最初の7キロで満タンだったバッテリーがほぼ尽きました。電動があってもきついのに電動がなかったらただの重い自転車。さらに荷物もあるので急な坂を漕いで上がるのは難しく、押すしかない。

なんのためにこんなきついことしてるんだろうと何度も心が折れかけました。由布に着いて休憩がてらバッテリーを充電させてもらいましたが、またすぐに切れ、再び泣きそうになりながら目的地を目指しました。

辛い時に撮った映像がこちら。しんどいせいか頭がまわっておらず、英語で喋っていますが、とにかく「ゴール(目標)があれば、進むことはできる。辛くても一歩、一漕ぎさえ出せばゴールには近づく!」と言っておりますw そして一番問題なのは「ゴール(目標)がなければどこに向かって進めば良いのかわからない。今の自分には人生での目標がない。でも自転車旅では次の農家さんへ向かうという明確なゴールがあるので進み続けられる」と。なんかいいこと言った気になって最後は勝手に盛り上がっていますw


唯一の救いは途中にあった天然炭酸水が飲める場所。日本で2カ所しかないらしく、そのうちの一つよいやな

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購入することもできますが、その場で飲むために汲むだけなら無料。天然の炭酸水が蛇口から出てきます。

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アグリクエスト(農業)のレポートなのに移動の話でこんなに時間と文字数を使ってしまった。。


疲れ果てて到着したところは九重(ここのえ)町にある築230年の古民家。ありがたいことにウェルカムドリンクとウェルカム餅を出してくれました。ちなみに山や国立公園は九重(くじゅう)と読むのですが、町の名前になると”ここのえ”になります。なぜかというと隣に久住(くじゅう)という町があって、ややこしいという理由で地名の読み方を変えたという歴史があるそうです。

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本当にしんどかったけど人生に辛いことも大切。それがあるから幸せをより実感できると思います。お茶とお餅だけで超絶ハッピーになりましたからw

ここでは合鴨農法でお米を作ったり、野菜や果実も作ります。野菜や果実はそれほど多く作るわけではないので主に自家消費用。

ヤギも飼っていて、ただヤギミルクを飲みたいからなんだとか。毎日新鮮なヤギミルクが飲めちゃいます。

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普段は牛乳で作りますが、ここではヤギミルクで毎朝Umiラテを入れていました。ここのヤギは日中放し飼いなので食べているのは雑草のみ。ホルモン剤や配合飼料などは摂っていないので、超健康ミルク。しかも全然臭みがなくヤギミルクが苦手な人にも大丈夫なんじゃないかなと。

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その健康ヤギミルクでお母さんが作ってくれるプリンは激うま❣️

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ここのお家は昔の人が当たり前にやっていたことを今でも自然とやっていて私のような都会育ちには新鮮なことだらけ。いつも火を焚いて何かを煮炊きしています。

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藁を編んだことのない人が訪れても草履の編み方を優しく教えてくれます。

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食べ物は昔ながらの調理で現代風の創作料理ではないですが、季節のものを美味しくしてくれます。私が訪れた時期はまだ山菜が採れたので天ぷらやふきの煮物、うどの煮浸し、わらびの佃煮、竹の子の煮物などなど。

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鶏はこんな種類を飼っています。いかつくて美味しそうに見えちゃうw

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日中の作業では落ち葉をたくさん取ってきて畑の畝間(うねま)に敷き詰めました。

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作業が終わって家に帰る前には明日雨が降りそうだからと山へ入っていって雨後水っぽくなってしまう前に木苺を採ったり(それでも今回のは水っぽかった)、若竹を採ったり。

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その若竹を皮つきのまますぐ素焼きにして食べると甘くて美味しい❣️

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夜には掛け流しの温泉にも連れていってもらえます♨️

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こちらは飼っている合鴨の卵。

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あられもサッと手作りしちゃうんです。色も自然のものでつけているそう。

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生姜砂糖醤油であえた大人味

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取っておいた栗を蒸してすり鉢で細かくしたら、ノンシュガーなのに甘くてそれだけでいくらでも食べられちゃう❣️

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餅米も餅も、小豆もぜんざいも全てを自分たちで作っています。

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合鴨肉をそのままあぶり焼き。もう美味しいなんて言葉もいらない。

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合鴨の卵を孵卵器でひなに孵す。

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孵ったばかりのひなたち。まだ少し肌寒いので炬燵をつけてあげています。

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その炬燵の修理は私がやりましたw

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みなさん、合鴨農法ってどんな農法だか知っていますか?

簡単にいうと合鴨を使って草や虫を食べてもらって、除草の手間を省こうというもので安土桃山時代から行われているようなんです。そしてそのお肉も食べられるという一石二鳥。近代になって除草剤を使うようになったのと鴨肉の需要が伸びなかったことから衰退したのですが、最近は除草剤を辞めるために合鴨農法を始める人も。

実はこの合鴨はアヒルとマガモを交配したあいの子だから合鴨って言うらしいんです。昔は飼いやすいアヒルを使っていたそう。鴨とアヒルでは種は同じなのですが生態は若干違い、卵を産む時期も違うため、合鴨は日本の稲作に合った時期に育てることができるんだとか。

ただ、交配種なので自然に放すことは禁止されていて、食用にするよう義務付けられているため、食肉加工の資格やその設備を揃えないといけないというのが一つのハードルなのかもしれません。それと逃げないように囲ったり外敵から守る対策を施すのも手間が要ります。


さて、大仕事の田植え。田植え機で植えるけど、田植え機が入れないところや倒れたり植わっていないところを「補植」。

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天気も良くて裸足で田んぼに入るの最高! 実は人生初の田植えw

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田植えのこの日はおばあちゃんがお弁当を作ってきてくれて、お母さんが作るのとは違ってこれまた最高にうまい❣️ おばあちゃんの手には何か特別な調味料が付いているのか⁉️ エゴマの葉をキムチ風に浸けて巻いたおにぎりがうますぎ。美味しすぎてこのお弁当2個平らげてしまったw ゆで卵が入った巾着は合鴨の卵。

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2日かけて田植え終了。田植えが終わると赤飯と鯛のお吸い物でお祝い。

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その疲労を取りにまた違う温泉へ。ミネラルが豊富で石化していて匂いもすごい。でもお肌ツルツル、疲労も癒える❣️

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ただ、農家さんは温泉に浸かったり酒飲めば疲れは取れるもんだと思っている人が多いので、きちんとストレッチやメンテナンスが大事だということをいつも通り熱弁してきました。

それでも私は教わったことの方が多くて、日本人が長年育んできた伝統的な暮らしにただただ敬服するしかなかった。本当にすごいし、都会のレストランじゃ絶対食べられないような美味しくて新鮮なものを日常的に食べていて、都会よりよっぽど豊かだとまざまざと教えてもらえたことが本当にありがたかった。

田舎に移住しよ。

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