短編小説『鶏小屋の夫』の音声化

 一昨年(2019)の十二月に投稿した私の短編小説鶏小屋の夫を、このたび、りりかる (Lyrical Spirit) 様が朗読して下さいました。

 この小説は、夫婦の愛をミステリーのテイストで描いたものです。りりかるさんは、私の決して読みやすいとは言えないテキストに挑んで下さり、緊張感を保ちながらも非常に聞きやすい朗読作品へと昇華させて下さいました。

 この小説には官能シーンがあります。「やさしい官能」という言葉をりりかるさんから頂戴していますが、あらかじめこの短編小説を読んで下さった方なら、「あのシーンはどうなってるの」とニヤニヤしながら気になるところもあろうかと思います。この作品の肝心なところでもありますので、ぜひお聴きになって確かめて頂けると幸いです。

 りりかるさんには、改めてこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。この作品を選んで下さったことを心から嬉しく思います。


朗読「鶏小屋の夫」 りりかる (Lyrical Spirit) 様


 今回、コラボして下さったりりかるさんとは、ムラサキさん主催の「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」に参加したことがきっかけで知り合いました。

 りりかるさんは、noteにおいて小説やエッセイを発表する傍ら、占星術やタロットにも精通しており、ヒーラーとして活躍しています。また、猫好きなところは私と共通するところでもあります。

 創作の幅が広いりりかるさんですが、小説においてもそこで扱う素材は神秘性をともないつつリアリティを失いません。『The strongest magic in the world』という短編は、シリアスなファンタジー小説として、私は傑作のうちに入ると思います。

 また、りりかるさんは、愛と官能とユーモアのある小説も書いておられます。最近読ませて頂いた中では『幻想浪漫逃避行』。男性一人称のこの作品は文章が非常に良く、巧妙で頗る面白かったです。


 このたびは、まことにありがとうございました。


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