【中医学】しもやけと化膿はどちらが先?
患者さんから、相談がありました。
「10歳の娘の足が化膿して、しもやけになったんです」
順番が逆。
血の巡りが悪くなったので、しもやけになり、足が化膿したのです。
体の中で起こることは、とてもシンプルな物語なのですが、原因と結果を間違えてしまうと治せません。
本日も3ステップで原因と結果の考え方についてお話ししていきましょう。
1)時間経過で考える
娘さんが、足の痛みを訴えた時には、すでに足がしもやけで赤く腫れて、黄色く化膿した状態だと思います。
病院へ行ったら、切開し膿を出して、抗生剤のクリームを処方されると思います。
しもやけと化膿という状態どちらが先にできたのか?
答えは、しもやけです。
2)しもやけ(凍傷)の原因とは
”しもやけ(霜焼け、凍瘡)とは、冷え込む季節に、手足の指や耳などが赤紫色に腫れる。
痛がゆさを伴い、ひどくなると水ぶくれができたり、破れて潰瘍(ジュクジュク)ができることもあります。
(第一三共引用)”
血液の巡りが悪くなったので、しもやけとなり、さらに化膿(細菌感染)したのです。
そのため、血の巡りを改善しないと毎年繰り返すようになります。
3)なぜしもやけになるのか?
しもやけになる理由は、むくみ(体の中の水たまり、西洋医学では皮下脂肪)が、冬の寒さで水飴のようにネットリするためです。
体の中の水たまりは、食べた糖質や脂肪でできています。
糖質とは、お菓子、パン、パスタ、米、芋など
脂肪とは、バターや豚骨ラーメンの背脂などからできています。
豚骨ラーメンの背脂は、ラーメンを食べ始めた熱々の時は、液体ですが、ラーメンを食べ終わる頃は、ラーメンの汁の上に脂として固まります。
自然界で起こる現象は、体の中で起こる現象と同じ。
冬の寒さで、手足末端の水たまりが冷えて、糖質や脂肪がネットリと固まります。
すると、毛細血管まで、血液が流れず、赤紫色に腫れます。
痛みや痒みは、「血が流れたいのに流れない」というサインです。
血が停滞した箇所は、細菌に感染しやすくなります。
以上、まとめいきます。
☑️病気は、結果で必ず原因があるということ
☑️原因がわかれば、治療(手段)は簡単、なんでも良いです。
お風呂でマッサージする
運動する
甘いものや脂っこい食べ物を少し減らす
1つの手段で100点を目指すのではなく、たくさんの手段を60点ずつ取る方が簡単です。
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