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【中医学】水分のとり過ぎは逆効果 室内熱中症のメカニズム

【相談】
暑い日は外に出ず、家の中でクーラーと扇風機をつけて、水分をたくさんとっています。
食欲はありませんが、頑張って食べるようにしています。
しかし、だるくて、熱中症になってしまいました。
なぜでしょうか?

【結論】
熱中症は、室内でも起こります。
漢字からわかるように、体の中に熱がこもる症状のことを熱中症と言います。

Q:この熱はどこから来たのでしょうか?
A:食べたものから熱が生まれます

食べると体温が上がります。

熱中症は、太陽光や夏の蒸し暑さだけが原因ではありません。

健康な人の体は、体の中に熱がこもらないように、皮ふから汗として熱を出しています

しかし、現代は、クーラーが完備しているため、汗をかくのが苦手な人が多いです。

このため、室内熱中症という症状が起こります。

Q:水分はとりすぎてもだめですか?
A:水分はとり過ぎると胃酸が薄まり、食べたものを消化できなくなります。
そのため、胃もたれを起こして、逆流性食道炎や胃熱となって体の中に熱がこもります。

Q:どれくらい水分をとればいいですか?
A:目安は舌の色を見て、白や青紫は水分のとりすぎです。
白い苔は胃もたれ、胃もたれが悪化すると黄色い苔になります。
舌が大きくボテっとしている場合も水分のとりすぎです。
犬や猫も同じなので、ペットの水分取りすぎなども注意して観察しましょう。


1)汗のかき方3タイプ

【上半身・下半身から汗が出る人】

汗をかく場所:体全体
汗がしっかりかける人は、食べると汗として余分なエネルギーが外に出ます。
体の中に熱がこもることがなく、健康な人です。

【上半身の部分的に汗が出る人】

汗をかく場所:脇、こめかみ、背中、胸
脇やこめかみ、背中の一部からしか汗をかけません。
下半身から汗がかけるように、ウォーキング、ストレッチなど、朝夕の比較的涼しい時間帯を利用して、汗をかけるようにしましょう。

【汗がかけない人】

一年中冷暖房の効いているオフィスや店などで働いている人は、汗をかくことができず、体の中に熱がこもりやすい状態です。
夏でも足が冷えてむくみます。
足冷えやむくみは、万病の元。

2)食欲がなくて正解

夏は食欲が落ちて正解です。

理由は、血が皮ふに集まり、小皺やカサカサ、肌荒れの修復を行う季節だからです。

夏にはお米や麦はとれません。

お米やパンは、胃の中で粘っこくなり、胃の中の食べ物を効率よく吸収してくれます。
しかし、胃の中で粘っこくなるため、胃もたれを起こしやすいのです。

そのため、夏はお米やパンの量を減らしましょう。

3)室内熱中症かもと思ったら

暑いので、一日中家でゴロゴロしているのに、なぜかだるい、しんどい、おもいと感じたら、

温めの湯船に浸かって、皮ふの冷えを溶かすようにしましょう。
じんわり汗が出てくれば正解です。

体の中に閉じこもった熱エネルギーが、汗として皮ふから出ていきます。

4)秋に疲れが出ない人がやっていること

Q:秋に疲れが出ないようにするには?

A:夏の間にデトックスをしましょう。

添加物や農薬を気にする人がいますが、体の中に溜め込まなければ良いのです。

人の体は、不要なものを汗や尿から排泄します。
汗が粘っこくて、臭い人は、汗から老廃物をちゃんと出せている証拠です。

赤ちゃんの尿より大人の尿の方が臭いがきついのも、大人の方が老廃物が多いからです。

人は、秋から春にかけて溜め込んだ老廃物を夏に汗と尿でデトックスします。

夏に汗をかくことができず、ずっと老廃物を溜め込むと、膠原病やリウマチなど様々な病気の元になります。

人の体は、地球上での乗り物で、車のようなものです。

定期的に正しくメンテナンスをするといつまでも美しく快適に乗ることができます。

しかし、メンテナンスを怠ったり、飲み過ぎ食べ過ぎでケアをしなければ、予定よりも早く壊れてしまいます。

5)運動ができない場合

Q:事故などで、股関節や膝を痛めて、運動ができません。

A:健康な人よりも何倍もメンテナンスが必要となります。

筋肉の衰えや筋が硬くなりやすいので、損傷している場所以外の筋肉や筋を鍛える必要があります。

この場合は、必ず専門の整体師や理学療法士に相談しましょう。

筋肉や筋が硬くなることで、経絡の詰まりが起こります。

経絡とは、元気の気が通る線路です。
西洋医学の神経と同様の扱いをされますが、少し違います。

経絡は、体の左右に1本ずつあり、体が病気にならないように情報を集めたり、栄養を届けたりしています。

例えると
新幹線と同じです。
1本の線路に管理会社が異なる東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線が走っており、人々の移動や物流には欠かせない線路。

人が病気になるのは2ルート

中医学では、人が病気になるのは、2つのルート
・内側:胃から
・外側:経絡の詰まりから

姿勢なども経絡の詰まりに大きく影響を与えます。

まとめ

・室内熱中症の原因は、熱が体の中にこもるから
・夏はデトックス
・経絡の詰まりは万病の元

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