望まぬにしろ

やっぱり日常は地続きだよ、と思う。
事故にあっても、病気になっても、家族が亡くなったとしても
自分が生きている限り、途切れることはない。
きっと、今とは少し違う場所へ入り込むだけ。

「うみは、長生きしそうだよね」
彼が唐突にそんな事を言うものだから、わたしはうっかり驚いてしまった。
「そう、かな?」
「うん、まあわからないけど、そんな感じする」
くすくすと上機嫌そうに言うけれど、こちらは(え、しんがい)という気持ちである。長生きはしたくないなあ。わたしは大変勝手なので、私以外の家族に長生きしてほしい。わたしがもしも死んだのなら、うんと悲しんで、そうしてあとは幸せに生きてほしい。
そんなこと言えないので、もう一度「そうかな」と言っておいた。


家の外から蝉の声がする。
暑い中、おつかれさまです。
とりとめなく書くこと、案外好きなのかもしれない。
めんどくさがってなかなか書かないけど、うん、嫌いじゃないな。


いつか小説を書いてみたいものだ。

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