見出し画像

マタニティライフの楽しみ方 妊婦メンタル防止策!大事なのは1つだけ

 Twitter見てるとなぜか最近イライラしてるマタアカさん多い気がする……。急に暑くなったから? 産休に入って考える時間が増えたから? 出産が近づいて不安が増しているから? 
 そんななか筆者は心身健康妊婦で過ごしているのですが、なんだか放っておけない気がして自分が心掛けていることを公開することにしました。

 筆者は強めメンタルを持っていますが、昔からずっと強いわけじゃなく、過去に精神的に辛い状況にときに陥った時に外部の力を借りて乗り越えた経験があり、強めメンタルを保つために必要な考え方を身に付けました。難しいことはなくて、大事なことは1つだけ! その他にも自分が心掛けていることを書いているので、参考になると嬉しいです。


●理想と現実のギャップがネガティブ感情を生む

 妊娠中に限らず、全ての悩み・つらさ・不安などのネガティブ感情は理想と現実のギャップに集約される、とある方に教えてもらいました。例えば、

 自分でコントロールできるもの・できないもの含め、理想状態と現実状態にギャップがあると悩み・つらさ・不安などのネガティブ感情が生まれます。このギャップが大きくなるとネガティブ感情を心の中でとどめておくことができず、泣いたり怒ったり外から見てもわかる感情として表れます。

 他にも例を出してみましょう。妊娠中の夫についてよくある不満として
・夫が出産に向けて準備してくれない
・夫が飲み会に行く
・夫が家事やってくれない
・夫がイラっとすることを言ってくる etc

これを読み解くと
・夫が出産に向けて準備してくれない
 理想:夫が自発的に出産準備を進めてくれる 
 現実:妻が言わないと夫が出産準備をしない
・夫が飲み会に行く
 理想:急に陣痛が来るかもしれないから飲み会出席を控えてほしい
 現実:夫は友人関係や職場の人間関係を大事にするタイプで誘われると断れない
・夫が家事やってくれない
 理想:何も言わなくても自発的に掃除してくれる
 現実:妻がお願いしないと家事をしてくれない、あるいは結局全部妻がする
・夫がイラっとすることを言ってくる
 理想:妊婦の身体の変化を理解してくれて優しい言葉をかけてくれる
 現実:茶化すようなことを言う

 女の子は夢見がちな生き物です。さらにSNSやウェブ記事、雑誌にはキラキラエピソードが溢れているので、夫がこんなことしてくれると嬉しいな、夫婦でこんな風に出産準備したいな、という理想が無意識のうちに積み重なっていきます。キラキラエピソードは読んでいると楽しいのでどんどん情報が入ってくる。理想はどんどん広く深くなっていく

 しかし、理想は全て妄想です。現実には起こりません。この理想と現実の間のギャップが生まれた時、夫にイライラするし、今後うまくやっていけるのか不安が生まれます。

 解決策はシンプルにただ一つ。理想を抱かないこと

 特に妊婦側は夫に対して〇〇してくれると嬉しいな、という理想を抱きがちですが、その内容が言語化されないと夫側にとっては存在しない願望に気付いて応対せよと言われているようなもので、かなり無理ゲーです。なので小さなことでも「〇〇してくれると嬉しいな」と思ったら口に出して言う。カバン持ってくれると嬉しいな、ゴミ出してくれると嬉しいな、保育園のこと調べてくれると嬉しいな。言語化されないと存在しないのと同じなので、言葉にしないと伝わりません。妊婦のこと考えて察してくれてもいいのに、というのは無理ゲーです。


 逆に、されて嫌なこともきちんと言わないと伝わりません。
 筆者は眠りが浅くなって早く起きてしまうのに
「おばあちゃんみたい〜」
 と言われて、ムッとしたので
「私は早く起きたくて起きてるわけじゃないし、そういう言い方はやめてほしいなー」
 と伝えました。
 この時、できるだけ感情の起伏がないように伝えるのが良いと思います。ここで大阪人丸出しで
「は? 私だって早く起きたくて起きてるわけじゃないし、いらんこと言わんといてや」
 と言うと夫もシュンとしちゃって腫れ物に触るような扱いになってしまうと思います。良い関係性を保つために伝え方は重要です。


 普段から理想を抱かないようにしていると、たまに理想的なことが起こった時めちゃくちゃ嬉しいです。例えば、保活準備は全部筆者がしないといけないだろうと思っていたのに、夫から地域の保育園事情の話題が出た時は、話題が出ただけでとても嬉しかったです。また、テレワーク下で消えるように産休に入ると思っていましたが、職場で手書き色紙をもらったり、夫からホテルでサプライズしてもらったときは嬉し涙が出るほど感動しました。

 自分のことでつらかったり不安を感じるときも、理想状態を脳内で持ってしまっており、現実を正しく捉えられていないことが往々にしてあります。


 マタニティライフだけでなく、日々の暮らし全般において「理想を抱かない」が最も重要なメンタル維持スキルだと思います。勘違いしないよう注意が必要なのは、「理想を抱かない≠現実を改善しない」です。いきなり理想を求めるのではなく、現実をきちんと見たうえで、現実を改善する方向に持っていけるとベストだと思います。


 ここからはその他に健全なメンタル維持のために私が心掛けていることを列挙します。

●ありがとうを口癖にする

 朝パン焼いてくれてありがとう、お皿持って行ってくれてありがとう、洗濯機回してくれてありがとう、食器戻してくれてありがとう、エコバックス(お掃除ロボット)かけてくれてありがとう……。
 ルールを決めたわけではないですが、筆者夫婦は自然とありがとうを口癖レベルで言っています。相手がやってくれたことを言語化するきっかけになるので、互いに「私は○○をやったのに、相手は何もしてくれない」みたいに思っちゃうことが減る気がします。

●自分を喜ばせることにお金と時間を使う

 特に妊娠中~産後はお金も時間も子ども優先になってしまい、自分を喜ばせる機会が減ってしまいます。でも親が心身ともに健康なことが子にとっても一番大事なはず! ということで自分のご機嫌取りには惜しみなくお金と時間を使う所存です。美味しいものとか、趣味とか、非日常のおでかけとか。

●人を喜ばせることにお金と時間を使う

 Give & give & give & give …… and take という精神で生きています。普段の家事から友人との付き合いまで、見返りを求めず私ができることをするようにしています。その結果相手が喜んでくれたら嬉しいし、いつか別の形で自分に良いことが巡ってくるかもしれない、と思っています。

●合わない人からは離れる、去る者を追わない

 家族でも職場でも友人でも、自分のメンタルに良い影響がない人からは離れましょう。
 筆者は産後実母に手伝いに来てもらうか迷いましたが、実母からメンタル面で負の影響を受ける気しかしないので、手伝いに来てもらうのはやめて夫婦で頑張ることにしました。周りの人が言ってくる理想(産後は大変だから里帰りするか手伝いに来てもらった方がいいよ)を横に置いておいて、現実を見つめ(実母は筆者のメンタルに負の影響を与えるリスクあり)夫婦のみで頑張ることを想定すると、その際に必要なリスクヘッジや準備など具体的な改善策を取ることができます。

 また、自分も周りの人に対して何らかの影響を与えているので、疎遠になってきたなと感じたら無理に関係修復しようとせず、そっとしておくようにしています。

●ネガティブ発言をしない

 言霊はあると思っていて、不安だ、つらい、しんどい、と言っているとどんどん不安に、つらく、しんどくなっていくと思います。「こんなに食べちゃって私はダメ妊婦~」とか冗談のつもりで言っていると、そのうち母子ともに健康であっても自分がダメ妊婦であるように思えてくる可能性があるのでやめた方が良いと思います。
 不安だなと気づいたら、何が不安なのか考えてみて、理想と現実にギャップがあるのではないかと疑ってみる。現実を改善できる方法がないか考えてみる。というように私は対処しています。
 ネガティブ感情を抱くこと自体は悪くないのですが、口に出すとそれを聞く人がいるので、聞き手側に「この人は不安がっている」と刷り込んでしまいます。口に出すよりは書き出した方が、ネガティブ感情を自分のなかに留めて理想と現実を整理しやすいと思います。


●最後に、理想と現実のギャップに気づいた話

 筆者は「理想と現実のギャップがネガティブ感情を生む」という事実に自分で気づいたわけではなく、山奥のお寺で瞑想体験に参加したときにお坊さんに教えてもらいました。当時私はあることですごく悩んで不安を感じていて、やるべきことに手がつかないし自己肯定感はどんどん下がる状況に陥っており、藁にも縋る思いで瞑想体験に参加しました。

 瞑想では自分のありのままの状態を見つめます。瞑想体験では身体的に、空気が冷たいな、股関節がじわじわ開いてきたな、背中の血が巡ってきたな、などと気づきました。一方、精神的には、○○の悩みがあるな、と気づきました。

 瞑想は、ありのままを見つめるだけで、何か不調があっても答えを出してくれるわけではありません。そこで瞑想体験が終わった後、お坊さんに質問してみました。

うみ「瞑想で、○○の悩みがあるなと気づいたのですが、気づいた後どうすれば良いのでしょうか。仏教は何か答えを出してくれるのでしょうか」

お坊さん「悩みを解決できるのはあなたしかいません。その方法は自分で考えるしかないです。あなたが思う理想の状態というのは存在せず、現実を見ていないから悩みが生じるんです」

 そうだったのかー! と筆者としては目から鱗の体験でした。宗教って悩みを救ってくれるものだと思ってた。
 この瞑想体験がきっかけで、自分が置かれている現実をまっすぐ見つめなおし、自分で改善策を考えることができました。

 その他の「ありがとうを口癖にする」などの心掛けていることもすべて外部の方から教えてもらったことです。私の場合はマタニティライフだけでなく、仕事や日々の暮らし全般においてこれらの心掛けを実践することで強めメンタルを維持できているのでご紹介しました。



 注意)今回ご紹介した考え方などではどうにもならないほど不安や悩みが大きい場合、特に産後うつやマタニティブルーが疑われる場合は、自分でどうにかしようとせず産院や自治体の窓口で相談してみてください。
 助産師の仕事には母親の心身の健康に関する教育・相談が含まれており、不安があるときには遠慮なく頼って大丈夫な職種です。産前に相性の良い方を見つけておくと安心かもしれません。

 この記事が面白かった、参考になったという方がいらっしゃいましたら♡押してもらえると嬉しいです! ♡とPVでモチベーションが上がるので、よろしくお願いいたします。

《終わり》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?