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リカレント(大人の学び)の先にいいことあるの?


昨日、教材・口座作成サポート&コーチングさんが記事をご紹介して下さった。

そこで、もっとシングルマザーに学びのチャンスがあるといいのにといわれている。



今すぐにでも学んでほしい人

それがこちらの記事。

その中で、直ぐにでも学んでほしいのはこんな人だと書かれている。

実家がない、頼れない、毒親だ、等々で、ひとりの力で、しかも「倒れちゃいけない」状況で、毎日を過ごしている「スキルのあるシングルマザー」

同感だ。

そうした人たちはそもそも自分のことは後回しになる。生きること、子どもを育てることが最優先になる。

だから逼迫した日常から抜け出すためにも、なんとか時間と機会を手にして学んでほしい。そして少しでも条件のいい職に就いて欲しい。

けれど学んだその先が気になって仕方ない。


学んだ先になにがあるか

現在国は働く人の学び直しに力を入れている。目的は生産性を上げること。

誰もがスキルを身に着けてほしいという。国は先進諸国のような労働移動のある社会を目指している。つまり働く人が自由に転職できる社会。

ただ厚生労働省の2022年の労働経済白書によれば、日本の転職率はOECDの平均のおよそ半分ほど。10年以上同じ会社で働く人が約半数もいる社会がいまだ続いている。

学べといいつつ転職がさっぱり進まないのが現実なのだ。

それでは学ぶ意欲は薄れるというもの。

実際、仕事が忙しい、家事・育児が忙しい費用が掛かりすぎるという理由で学び直しは広がっていない。

けれど、少なくともシングルマザーは学んだ先に自分の人生の飛躍が見えなければ簡単には動けない。

学ぶには時間も学費も気力も必要だ。その間に子どものことで、暮らしのことで、自分の体調のことで、どうにもできないことだって出てくる。そこを超えて学ぶのであれば確かな約束が欲しい。悠長に学んでその先はご自由にでは困るのだ。

そう、学んだ先に確かな夢が描けない、そこが大人の学び直しの一番の問題だと思う。



情報を取に行って欲しい

それでも今、現在母子や父子家庭の自立支援はある。たとえば、

これは各自治体で実施されているが、この給付金は受講費用の60%がカバーされる。

ただ、こうした情報がなかなか当事者に届かないのも問題だと思う。

既にこの国では労働人口が減っている。スキルの高い労働者の奪い合いがはじまろうとしているのも確かだ。

だから直ぐに役立つ学びの機会は貴重だと思う。スキルアップのための情報はまめに取りに行って欲しい。



ジョブ型が女性に良いわけ

わたしは若い頃米国の大学留学を考えていた。結局いかなかったけれど、それでもあの当時でさえ米国ではシングルマザーが大学で学びなおしをしていた。

複数の学位を持つ人が留学雑誌で幾人も紹介されていた。

貧しければ学んでスキルアップする、そんな社会だと思った。

今、米国でも学費高騰で様子が変わっているのかもしれないけれど、それでも大人が普通に学び直しするのが米国だ。

日本では、時間や費用をなんとか工面して学び始めても、シングルマザーに社会は厳しい。

ジョブ型であれば職務で面接まで進めるけれど、日本では国の機関であるはずのハローワークでさえ平気で年齢差別をする。

その年齢差別をされた経験がある。企業が求める条件にハローワークがよりそうのだ。だから面接にさえ行けない。それは雇用の入り口で既に門が閉ざされるということ。機会の不平等が公的な場で平気で起こっているということ。それではシングルマザーが不利になるのは目に見えている。

日本もジョブ型に、という掛け声がようやく聞こえてきた。

この働き方は女性に優しい。欧米にだってシングルマザーはいる。日本との違いは頑張れば弱者の側から抜け出せるということ。



おわりに

noteを紹介して頂いたことで、今日はシングルマザーについて考えることになった。

シングルマザーは特別な人たちではない。結婚して、その先にシングルになる出来事があっただけの人たちだ。あなたも、あなたのお子さんたちも、その枠に入る日が来るかもしれないのだから。

だからこうした問題を女性が考える必要があると思っている。

学びの先に確かなものが無い限り彼女たちは動けない。

もちろんスキルアップのチャンスは逃さないでほしい。学び続けることは自信にもつながる。だから女性には学び続けて欲しい。

そしてこれから結婚する多くの女性のためにも、転職可能な本物のジョブ型社会が一日も早く訪れることを切に願う。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。

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