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【リカレント】学び続ける大人の声は明るかった!


忙しいから学べないという人が多い。

そんななか、46歳で5人のお子さんのパパで、働きながら大学生という方とStand.fmでお話しをさせて頂いた。




大人の学びは楽しい!

お話しさせて頂いたのはスタエフ名ひでたろうさん。現在国立の教職員大学で英語を学ばれている。今年の秋には大学院の試験を受けられる予定。

とはいえ、かつて大学で建築を学ばれ、その後消防士としてご活躍された方でもある。その方がどうしたわけか大人になって英語と出会われ、なぜか今大学で英語を学ばれている。

しかも昨夏は大学で日に8コマの授業を12日間ぶっ通しで学ばれたという。その間毎日1000~2000字のレポートを提出し、英語でディスカッションしてスピーチするなど相当にハードな日々を過ごされている。

国は今、学び直しをさかんに推奨しているけれどなかなか進まない。

学び直しの支援として予算が増えるのは嬉しいけれど、どうだろう、学ぶことが迷いなく楽しいといわれるひでたろうさんのようなお声は、もしや予算以上に人の心に届くのではないだろうか。

ひでたろうさんは、

学ぶことが楽しいですね。どうしてですかね、すごく楽しいです

とおっしゃるのだ。



家族と生きる

そんなひでたろうさんは今、教育関連の事業を展開されつつ、NPOでもご活動されている。

そのひでたろうさんの思考は自由でどこにも縛られない、そんな印象を受けた。

なによりお声が明るい。生き方そのものが実に軽やかだからだろうか。


初職は消防士。ところがお子さんが増えると、

これからは自分の仕事は家族に直結するようなものにしたい。

自分の子どもにしたいことを事業にしていこう。

と思われたのだそうだ。

本気だ。



行動力で得たもの

そうして運動教室自然体験教室作文教室を開催される。

ただその教室を開かれる前に大きな出会いがあった。それがアメリカではじまった新規運動プログラムだったという。

ただそれは遠いアメリカの話し。

普通であれば、あゝ独身だったらな~と諦めがちなところを渡米された。おそらく素敵なパートナーさんがいらっしゃるのだろう。何といっても5人のお子さんのパパさんだ。

そうして資格を取得されて帰国されてからも、そのプログラムに関わり続けられたことで、ひでたろうさんは確かな英語を身につけられている。

そして今、大学生として英語を学ばれつつ、子どもたちに英語を教えてもいらっしゃるのだ。



学ぶと教えるは同時がいい

わたしは若い頃英語が大の苦手だった。そんなわたしが出産後、社会復帰のために英語を学びはじめた。

それが良かった。

大人になると学びに時間がかかることを大人は忘れがちだ。けれど学びには時間も体力も気力も、そして安定した心だって必要だ。だから大人だって学んだ方がいい。学び始めるとそんなことを思い出す。特に、ついつい成績のことでお子さんを責めがちな大人は学ばれるのが良いと思う。

ひでたろうさんとお話ししていて、ああ同じだなと嬉しくなった。

彼は子どもたちに学ぶ場を提供されているけれど、そこで一番勉強しているのはひろたろうさんご自身だと自信をもっておっしゃるのだ。面白い。

彼は「勉強しなさい!」と親からいわれて嬉しくて楽しくなる子はこの世に一人もいないとおっしゃる。ご自分は、子どもたちにさあやれ!なんていう暇がない、自分が一番忙しいのだからとおっしゃる。

だから大人も学ぶといい。

わたしも教える人は学び続けるのが良いと思っている。



応援する!

それから、彼は自分のお子さんにも、生徒たちにも一切期待していないといわれる。もちろん見切りをつけるわけでも見捨てるわけでもない。彼はただひたすら子どもたちを応援するといわれるのだ。

その話を聞いて、わたしは以前観た中国のエリート高校生たちの大学受験のドキュメンタリー番組を思い出した。そこに登場した親たちがまさにその応援をしていた。


子も親も受験に向かって高3までひた走るのだから、彼らが過酷な受験生活を過ごしていることは間違いない。

それでも忘れられないのが受験当日のシーン。

沢山の親が試験会場に向かう子どもを祝福していた。綺麗な服を身に着け花束を手にしている人もいた。さらに試験が終わったばかりのまだ合否の分からない子どもたちを、親たちが誇らしげに迎え入れていた。

彼らは本気で応援していた。

たとえ受験が子どもだけのためじゃなかったとしても、それでも彼らは次の世代がどれほど大切な人たちなのかを知っている、そんな風に思えた。

そしてひでたろうさんはまさにそれを実践されている。

ただこの応援というのは言うほど容易なことではない。それでも純粋にその応援ができた時、親子には固い信頼が生まれるに違いない。




好きなことに夢中

彼は学びはじめて、今まで何も学んでなかったことに気づいたといわれる。

学生時代に専攻されていた建築は確かに学びではあったけれど、あれは単位取得のための作業のようだったといわれるのだ。

けれど今は学んでいる、だから楽しいと。

そして今、仕事と子育てと学びを同時並行されている。

それは仕事は家族に直結するようなものにしたいと思われた日から変わってはいないのだろう。自分の子どもにしたいことを事業にしていくを見事に実現されている。

学びと教えることがリンクする暮らし。夢中になって大人が学ぶ、そんな姿が子どもたちに見える暮らし。学びは楽しい、その思いは確実に子どもたちに伝染するだろう。

知れば知るほどもっと知りたくなる、学びたくなる、それがきっと本当の学びだとわたしも思う。



おわりに

どんな学びも人を変える。けれど大学の学びは特別だ。わたしも大人になって大学に通って人生が変わった一人。

学ぶと知らないことを知らないと言えるようになる。それは知らない自分をきちんと捉えられるようになるから。それからちょっぴり欲張りにもなる。やればもっとできると分かるから。そして自分はいつでもまた学べるという大きな自信もつく。

ひでたろうさんとお話しして学ぶことの魅力を改めて感じた。そしておそらく彼の周りにいる子どもたちもずっとずっと楽しく学び続けることだろう。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。

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