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時短と効率化 あなたは、なにをどう食べる?


還暦を過ぎてもまだまだ走り続けている夫と暮らすわたしは、もう30数年も台所仕事を一手に引き受けてきた。

近頃は休みの日の朝食を手伝うようになったけれど、夫ばかりも責められない。朝早くから夜遅くまで暮らしの大半を職場で過ごす社会に夫は居る。数回転職したって働き方は変わらなかった。

というわけで、時代や社会が変わる前に、そして自分が干からびて死んでしまわないうちに、わたし自身が自分を縛るものからおおいに逃げてきた。

で、最後まで効率化できなかったのが食事だった。

できれば美味しいものだけを食べて生きていたい。しかも残念ながらアレルギーもち。


というわけで、一年前に朝食のメニューを固定化した。平日はシラスに味付け海苔を乗せた卵かけご飯、プラスお味噌汁のみ。あ、お茶もね。

問題は介護中の母との昼食と、家族が食べる夕食。

これはキツイ。食洗器はあっても作り手は雇えない。

すると母が一月ほど前、いいニュースをキャッチした。冷凍食品には添加物はほとんど入っていない、野菜などの栄養素も閉じ込められていて体にもいいという驚くようなニュース!

おおおお、これだああああ、とさっそく試してみた。

そうそう、わたしはどうにも生協などが苦手だ。未来の食材を選ぶ気持ちがどうにも長続きしない。ゆえに介護も始まったということでスーパーの近くに引っ越した。

で、さっそく本当に添加物が入っていないか確かめて歩いてみた。いろいろなスーパーやコンビニを渡り歩いた結果、どれもが完全に添加物がないとは言い切れないことが判明。けれど、調べ歩くうちに、これぞと思う商品がいくつもあった。

ちなみに、家の中で大きな変化を迎える時には、決まって家族を巻き込む。何と言っても食事はちゃんとしたものが出てくると思っているメンバーが多い。ただし、女性軍は伝えるだけで直ぐに納得する。

問題は夫だ。卵かけご飯にしようと思った時には、食べやすさや栄養素などの説明をして、「忙しい朝、早く食べられるよ!」が決め手になった。今もって文句は出ていない。

で、冷凍食品への切り替えは小技を使った。いわゆるロビー活動のようなものだ。人間複数になった時から政治がはじまる笑。

で、フランス、スイスなどの夕食の写真をネットで拾っては、帰ったばかりの夫を呼んで、「ねえねえ、これ見て!これが夕食なんだて!冷たいものだけなんだよ~」と数回見せた。これはインパクトがあった。なにしろ、平日はシリアルとハムとチーズだったりするのだ。共に働くとはそういう事だ。冷たくたって死にはしない。

この作戦は実に効果的だった。あの絵をみた後だと冷凍食品でもゴージャスだ。しかもこれなら夫でもチンできる笑。

ちなみに、我が家では朝と夜、味噌汁を飲みたがる人が多い。で、今では冷凍ホウレンソウを一度に半パック程使う。そこにスライスしてある油揚げや、スライスしてある生ネギ、袋を切るだけのなめこ等、気分でチョイスして入れる。後は鰹節を散らして味噌をとく。まな板も包丁も必要ない。

加えて、昼は完全に冷凍食品でカバー。

夜は肉などは炒めるけれど、副菜には冷凍ものを解凍して添える。ご飯は炊くけどね。これで台所仕事は15分ぐらいでちゃっちゃと済む。

デザートはヨーグルトに凍ったベリー類を乗せて上からはちみつをかけて食す。あ、お通じのために甘ざけも少々。これはアイス替わり。フルーツも洗って切っての作業がない。

そして、一言感謝を。

これまでずっと気づかなかったけれど、企業努力がすごい。週末に生野菜や肉魚を大量に買ってストックすると、平日はコンビニで事足りるようになった。

散歩の途中で散歩コースに入っているコンビニで冷凍食品を買って帰る。これで食材を買いに外出する手間がなくなった。まあ、時には買い足すけどね。

ここでわたしが選んだのはローソン。コンビニの中でもローソンは日本産の冷凍野菜が多く、添加物が入っていない調理済みの冷凍食品数も多い。コンビニはほとんど使っていなかったけれど、今はお世話になっている。感謝だ。

時間が作れないという悩みが大分解消できた。しかも生ごみが減った。

電子レンジで解凍すると食品に何らかの害があるのではという疑念はまだ完全には払拭できていないけれど、今はこのまま続けて行こうと思う。

動きたい、でも動けない。そんな人の声を社会がこうして拾ってくれることになんだか今は希望を持っている。育児も介護も人の手が必要だしね。

頑張れ、冷凍商品〜。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。

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