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自分を受け入れるまで。 〜人生ボーナスステージ編〜

「うみってめっちゃポジティブだよね、すごい」とよく言われる。
確かに、割とポジティブ思考な自覚はある。でも、同時に強烈なネガティブ思考でもある。

イメージ的には毎日頭の中で天使(ポジティブモンスター、略してポジモン)悪魔(ネガティブモンスター、略してネガモン)が戦っているようなイメージだ。

いや、実際私は頭の中で会話していることが多いので、文字通りポジモンとネガモンが頭の中で日々強烈な争いを繰り広げている。

たまには、第三者として傍観するもの実は面白いと思っている。

こんな感じなのでテンションの幅が人の100倍くらいあるんじゃないかと思うこともある。人に理解されないことも多いが、これも私の個性だと思って受け入れている。(なんなら私のポジモン(天使)はこの個性がかなり気にいっている。)

さて、今回はこのポジモンとネガモンが私の中で形成された経緯を書こうと思う。つまり、どうして両極端の感情が同時に私の中に存在するのか。そしてその個性を私のポジモンが受け入れるまで、をまとめてみた。

「15歳で一度死んだ、私。」

いやいやいや、お前生きてるじゃん。そうなんです、ぴんぴんしてます。生きてます。病院のお世話になったことがないのが誇りなくらい元気なんです。

でも、私は15歳になったら死のうとずっと心に決めていた。

なぜならばその時の私の小さな社会、つまり学校と家どちらにも居場所がなかったから。学校ではクラスでも部活でもイジメの対象。家に帰っても私の居場所はなく、ただただ辛かった。

その時の狭い世界と薄い知識で生きていた私には自分が相当危ない状況にいると理解できていなかった。理由も出口もわからないまま、ただただ「消えたい」、「死にたい」と思う日々が続いた。

理由はわからないが、みんな死にたいと思いながら生きていると当時は真剣に思っていた。自分は弱いから耐えられないのかとただ自分を攻める毎日を過ごしていた。

その思い込みと、「あなたは長女なんだから迷惑をかけてはいけない」という両親からの呪いが打ち砕けず、とうとう誰にも打ち明けられなかった。

そんな中学時代を過ごした私に希望が持てるはずがなかった。だから、中学校さえ卒業したらなんとなくきりがいいからそこで終わりにしようずっと心に決めていた。

「死ねなかった、私」

でも、「死ねなかった」。
何度死のうとしても、結局死ねなかった。

「死ぬ」って生きることより難しいんだと学んだ。

高校に入学する前後の私は、なんで私は死ぬことすらできないポンコツなんだとひたすら自分を責めていたのを覚えている。

「新しい世界と私。」

死ねなかったので、高校に進学するしかなかった。
選んだ高校は私の中学からは誰も行かない距離にある私立高校だった。同級生のいる高校なんて怖くてとても進学できなかったからだ。

でも、もう一つ理由がある。
生まれた時の私はこんなにネガティブな私じゃなかった。小さいころからコミュ力おばけで、誰とでも友達になれる明るい子だった。夢はいろんな人と話すこと、そして大好きな本の中に出てくる想像もできない知らない世界を見ることだった。

だから、英語が学べて留学が必須の高校に進学した。
(同級生もいないし、日本から逃げられるから最高!と軽く考えていたが、英語が大の苦手だった私が大苦戦したのは言うまでもない。授業にはもちろんついていけず、毎日泣きながら宿題をした日々が今では懐かしい。)

留学が必須な高校に集まる学生は、それはもう個性豊かなメンバーだった。そんな彼らと過ごし、さらに1年間海外で様々な国籍の人と過ごした経験は大きかった。

私がこの高校3年間で学んだこと、それは「私らしく生きていいんだ」ということだった。

「私と私。」

こうして、高校生活の間に徐々に本来の私を取り戻していった。

でも、強烈な過去のトラウマが消えることはなかった。
「なんで乗り越えられないんだ」とまた悩み苦しんだ。

でも、ある時思った。
これも「私」でいいのでは、と。

だから私は、自分の中の天使(コミュ力おばけのポジティブモンスター)と悪魔(人間恐怖症のネガティブモンスター)を受け入れることにした。

「今と私。」 ~人生ボーナスステージ編~

ここには書ききれなかったが、当時の私は友人に支えられたおかげでなんとか生きていた状態だった。だから、ここに書いてある内容は私の7年と少し(中学1年生〜大学1年生くらい)の凝縮である。

それくらい、つらかった。
そして、いまでもつらい。

でも、今はどちらの私も受け入れた。
自分を否定したくなることもあるけど、それでもいいと思っている。

なぜなら今私は前を向いて生きているからだ。

私は15歳で死ぬはずだった。だから、15歳以降の人生は存在しなかったはずの人生。つまり、今私は人生のボーナスステージにいるんだと思っている。

せっかくボーナスステージに進めたんだったら、楽しむ以外に選択肢はあるだろうか?今の私はまさしく、無敵モードのマリオ。(あの、軽快な音楽と共に颯爽と駆け抜けるマリオだ)

いや、実際は豆腐メンタルなので貧弱な無敵マリオだが、私の中のイメージでは一番それが近い。

私はきっとこれからもつまずき、壁にぶち当たるだろう。

でも、どうせなかったはずの人生。
そしてお世話になった人への恩返しもしたい。

だから今日も私は前を向いて生きていく。
毎日騒々しい二人のモンスターと共に。

サポートはとっても嬉しいですが、それよりもそれぞれが生きやすい社会になるように行動してくださったらもっと嬉しいです。あと、読んだよーって声をかけていただくと、私のやる気に直結します。笑