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クマさんからのメッセージ

山あいの田舎道を友達と歩いていると、遠くからたくさんの人の叫び声がした
キャーーー!クマが来る!!!
黒くてまあまあ大きめのクマがこっちへ向かってくる
みんなパニックだ
そばにあったジャングルジムに登って逃げたけど、下りて走って逃げようとした時にあっさり追いつかれた
私は右脚を掴まれた
なんとか引き剥がそうと、両腕でめいいっぱいクマの背中を押す
助けてー!って叫ぶけど助けは来ない
だめだ、食べられる
良くて車いす生活
でも、もう人生終わりだと本気で思った

そこで目が覚めた

心臓バックバク😅

その日の午後、気分転換に実家に帰って
DVDでも観ようかと思っていると、母がこれ観たら、と録画したあった番組をリモコンで再生した
なんとクマの番組だった
おいおい 
夢で追いかけてきたのとそっくりのクマが映っていて、お前だろ!とツッこんでしまった

とにかくまあ、今日はクマの日なんだなと思い、観てみることにした

番組タイトルは「堤真一×神秘の熊スピリットベア〜カナダ 聖なる森をゆく〜」

カナダの西海岸に広がる原生林に住むと言われている、白いクマ=スピリットベア(ホッキョクグマとは異なる)を探しに行く内容だった

スピリットベアは先住民にとって特別な存在だ

彼らの伝承によると、地球の大部分が氷で覆われていた白い世界の美しさを忘れないために、ワタリガラスが遣わした存在だという
そして、先住民たちは彼らの存在を口にしないことで狩りなどから守ってきた

番組で、ガイドを務める先住民の男性とその息子さんがクマを探しに森に入っていた
男性には顔見知りのクマがいるという。何十年もかけて築いたクマとの信頼関係があるのだろう
クマが鮭を食べに現れる川のそばの岩に腰掛け、五感をフルに使って得た知恵を息子さんに授ける男の子は真剣に聴き入っていて、美しい光景だった

ほどなくしてクマが現れた
スピリットベアと、黒いクマが一頭ずつ
狩り上手なクマたちは、次々に鮭を口に運んでいった
そんな中、クマが目と鼻の先の距離にいるにもかかわらず、岩の上で昼寝をする男の子の姿が印象的だった

必要以上に恐れる訳でも崇める訳でもなく、対等な命として、同じ森で呼吸をしている仲間だと
互いが互いの存在を静かに認めている
そんな優しい空気感があった

人間もクマも、自然の一部で
境界線も所有の考えもない
あなたとわたしがこの森で共に生きている
友達のクマがいる
好きな植物がある
豊かな恵みがある
そしてみんなが満ち足りている

そうあり続けられたらどれだけ幸せだろう

私の夢に出てきたクマさん
現実でも野性のクマが目の前に現れたら怖いと思う
でも、私の右脚を掴んだのも、襲うためだとは限らないよな、と気付いた
私はひとつも怪我をしなかったし、痛い思いもしていない
襲われる前に目が覚めただけかもしれないけど!笑


思わぬ生き物に出会ったり、夢に出てきたりすると何かメッセージがあるんじゃないかと自分に問うようにしている

クマ=怖い などあらゆる先入観を外してニュートラルな視点で物事を見る姿勢
大勢の意見に流されず、自分で物事の価値判断をすること

ジャングルジムからおりて
ちゃんと地に足をつけて落ち着いて歩くこと
本当に大切なことは何か、立ち止まって考えること
などなど

なんでもいい。自分が感じたメッセージが自分に必要なすべてなんだと思う

先住民の知恵を受け継いできた彼らのように、私も自然との調和の姿勢を持って生きていきたい
地球の仲間の声に耳を澄ましていたい

そう思えた日でした🐻

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