うめざきまりこ

「発達障害に優しい建築空間」を研究しています。 1989年生。 一級建築士。九州大学大…

うめざきまりこ

「発達障害に優しい建築空間」を研究しています。 1989年生。 一級建築士。九州大学大学院博士後期課程在籍中。 25歳でアスペルガーの診断を受け、ASDに向けた空間づくりに興味を持つ。 体験談や、活動レポート、関連映画や書籍のレビューなど。

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  • 九州大学当事者研究 シンプル・シモンの会

  • 《書籍紹介》ASDの本

    ASD関連本の紹介です

  • わたしのこと

    アスペルガーで建築士なわたしについての活動紹介

  • そうか、アスペルガーだったのか

    わたしの記憶の中から、これはきっとアスペルガーの特性のせいだったのかも!と思える出来事をピックアップしていきます

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プロフィール

設計事務所で働いていた際に、2次障害になったことで自身のアスペルガー症候群の特性が発覚。 以降ライフワークバランスを見直し、自身の働きやすい働き方を模索。専門学校の非常勤講師や、障害者福祉施設でのアトリエスタッフとして、時間や場所に縛られない生活スタイルに行き着く。 一級建築士としての知識や経験と、障害福祉についての経験や自身の感覚過敏の特性を活かし、「発達障害にやさしい建築空間」に取り組むため、2022年春に大学院博士課程に進学。 建築学・教育学・心理学などを横断しながら、

    • 当事者たちのおはなし会 #1

      昨年12月、お得意のノリと勢いではじめてみた九州大学のASD当事者の会。 九州大学 シンプル・シモンの会 シェアしてくださったみなさんのおかげで、数人にアプローチいただきまして、初めてオンラインでお話させていただきました。 ・人と会わないのは楽だけど、ずっと一人でいるのも行き詰まる ・インクルーシブされるのも、なんか違うかも(そこまでして参加するか) ・「変わっている人」という立ち位置が、結局いちばん落ち着く などなどの興味深い話題に、ふむふむと思いながら、会の発足を呼

      • 《書籍紹介》科学から理解する 自閉スペクトラム症の感覚世界

        ASDの感覚に着目した最前線の研究リスト近年、ASDの人には感覚過敏(または鈍麻)の傾向がある人が多いことが知られてきました。これまでは「コミュニケーションの問題」や「社会性の問題」と思われてきた部分が、ASDの人が持つ独特の脳のシステムによって外部刺激の受け取り方が違う(物事の見え方、認知の順番などに特異性がある)ことで説明できるのではないか、という見解も広がってきています。 そんなASDの人の脳が、世界の刺激をどう処理しているかに着目して、近年世界各国で進められている最

        • 《書籍紹介》アスパーガール:アスペルガーの女性に力を

          アスペルガーの特性がしっくりこない私自身がASDの診断を受けたのは2015年。 今から7年前ですが、当時はまだ今より女性のアスペルガーについて詳しい情報がありませんでした。 アスペルガーの特性としてよく挙げられる「コミュニケーション能力の欠如」「社会性の欠如」「共感性の欠如」などは、もともと男性アスペルガーの事例として多く集められたものでもあり、女性だとそういった特性が目立たない場合も多いです。 今ではずいぶんと女性のASDを扱う書籍も増え、男性とは異なる特性の表出につい

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          九州大学 シンプル・シモンの会

          ASDの当事者の会をつくりませんか? #アスペルガー症候群 #自閉症スペクトラム症候群 #ASD を抱える #九州大学 に通うみなさん 自分たちがより過ごしやすいキャンパスライフをつくるために、意見交換していきませんか? これまでの人生で ・困ってきたこと ・得したなと思うこと 大学生活で ・困っていること ・実践してる解決策 当事者の言葉を拾い集めて、大学側にも伝えていくことで、過ごしやすいストレスフリーな環境をつくっていきましょう! シンプル・シモンについて

          九州大学 シンプル・シモンの会

          保育園を設計していたときに考えていたこと 01

          設計をはじめる前に大学を卒業して入社した設計事務所は、女性が多い設計事務所で私の入社する少し前から保育園や幼稚園などの設計の仕事が増えていました。社員も実際に子育てしているママさんたちが多く、設計事務所に通勤するママに連れられて、赤ちゃんも一緒に出勤してくる、そんな自由な環境でした。 入社していくつかの保育園の設計に関わりましたが、保育園って本当にたくさんの種類があるのです。 建物の面積の違い 企業主導型のテナントサイズから、まちに古くからあるその地域のメインの園、街中の

          保育園を設計していたときに考えていたこと 01

          障がい者施設のスタッフになったら、生きづらさが変わった話

          あ、こういう人たちと一緒に働きたい…!!! ドクターストップにより設計職をやめて療養中、失業保険も切れる頃、体力的にもメンタル的にもまだまだ社会復帰できる自信がありませんでした。 そんなときに、以前の記事でご紹介した即興劇団であるインプロ集団MOSAïQUESの一員として大分県佐伯市の障がい者施設で、インプロワークショップとショーをする機会がありました。 知的障害のあるひとたちとのワークショップはこれまでほとんど経験していなかったので、通じ合えるのかどうか私はかなり緊張

          障がい者施設のスタッフになったら、生きづらさが変わった話

          即興劇から培ったこと 〜インプロ集団MOSAïQUESでの活動を通じて〜

          フィクションの世界で遊ぼう!20代の頃にがっつり取り組んだことの一つにインプロがあります。インプロとは、インプロヴィゼーション(improvisation)の略で日本語では「即興」と訳されます。音楽でもジャズなどの分野で、当日集まった人たちで即興でジャムセッションをすることをインプロと呼ぶことがありますが、私が取り組んでいたのは演劇分野でのインプロで、「即興芝居」や「即興劇」と翻訳されることが多いです。 私は小学1年生〜高校2年生まで、福岡県飯塚市にある子どものためのドラマ

          即興劇から培ったこと 〜インプロ集団MOSAïQUESでの活動を通じて〜

          《転載》 電話が嫌いな本当の理由とその対処法

          ※この記事は、2017年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 最近、携帯電話を解約しました。携帯電話があるのが当たり前の時代に育ったわたしたちの世代。 中学生になると、クラスの半分はケータイを持っていました。 そんな周りの流れと一緒に、わたしも中学生になり、 親を説得し、ケータイをゲット。 学生時代は、メールを1日に何十通も送る生活を楽しんでいました。 それから14年、計6台のケータイと一緒に育ってきましたが、 この春、一端、ケー

          《転載》 電話が嫌いな本当の理由とその対処法

          《転載》 野球中継の音が “痛い” ?

           ※この記事は、2017年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事の転載です。 野球中継で体調がわかる?わたしのもつアスペルガーの特性として、『自分の疲れを自分で認識できない』というものがなかなかやっかいなのですが、担当医と話しているうちにだんだん自分の疲れのバロメーターを認識する方法がわかってきました。 わたしの場合、いちばん顕著に現れやすいのが、『聴覚過敏』です。 ボリュームの調整機能が格段に落ちる。 すべての物音が同じボリュームになることで、周囲

          《転載》 野球中継の音が “痛い” ?

          《転載》 ただひたすら見て覚える試験前

          ※この記事は、2017年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 紙面をそのまま脳にスキャンする勉強法ってひとそれぞれ違いますよね。 ・書いて覚える人 ・何度も問題を解いて覚える人 ・声に出して覚える人 ・聞いて覚える人 ・ひとから習って覚える人 etc... そんな中わたしは、『見て覚える人』です。 教科書やノートをひたすら見て覚える。 紙面をそのまま画像として、脳にスキャンするんです。 試験のときは、脳内でスキャンしたノートをめくっ

          《転載》 ただひたすら見て覚える試験前

          《転載》 気づけばシリアルだけで一週間。

          ※この記事は、2017年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 食べ物に執着がない!よくビックリされることに『たべものに執着がない』ことがあります。 興味のあることには、とことん情熱を捧げるアスパーガール。 反対に、興味のないことに関しては、とても無頓着です。 わたしの場合は、それが『たべもの』。 もちろん、好きな食べ物や嫌いな食べ物はありますし、人並みに美味しいかまずいかをわかる舌は持っていると思います。 でも、時間やお金をかけて

          《転載》 気づけばシリアルだけで一週間。

          《転載》 「赤い」ランドセルは、イヤ!絶対!

          ※この記事は、2016年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 女の子は『赤いランドセル』って、だれが決めたの?いまでこそ、ジェンダーで色をわけることはほとんどなくなってきましたが、 私の小さい頃は、まだまだ性別によって特定のイメージがある時代でした。 寒色→男性、暖色→女性、中間色→どっちもOK が当然だと思われていたし、そうであることを求められていたように思います。 もちろんランドセルも今のように、水色や紫、オレンジなどカラフルな

          《転載》 「赤い」ランドセルは、イヤ!絶対!

          《転載》 7:00ぴったりにご飯を食べはじめたい。

          ※この記事は、 2016年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 できあがったご飯を前に、じっと待つ。これは、アスパーガール独特の『こだわり』のつよさのせいだと思うんですが、わたしは『時間ぴったり』じゃなきゃ動けないことがありました。 とくに小学生、中学生のときはその傾向が強かったと思います。 たとえばこういうことがあります。 毎日7時にご飯を食べると自分で決めていたとします。 そして、ご飯が6時57分に食卓に並ぶとします。 そのと

          《転載》 7:00ぴったりにご飯を食べはじめたい。

          《転載》 国旗にハマったこども時代

          ※この記事は、2016年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 いちばんスキな本は『こっきのえほん』でした。とてもありがたいことに、教育熱心な両親のもとに育ったわたし。 家にはもちろんたくさんの絵本がありました。 兄と一緒に、母の読み聞かせを聞きながら、ねむる日々。 「林明子さん」や「安野光雅さん」の絵本、 「てんぐちゃんとだるまちゃん」シリーズ、 「エルマーの冒険」シリーズ、 「ぐりとぐら」シリーズ...。 スキな絵本はたくさんあり

          《転載》 国旗にハマったこども時代

          《転載》 そろそろ放電タイムです!

          ※この記事は、2016年に以前のアカウント「まいにちアスパーガール!」で掲載した記事からの転載です。 わたしたちには静かな場所でのひとりの時間が必要です。情報のコントロールが苦手なわたしたちは、不要な情報も受け取ってしまう体質のため、『ひとといること』それだけで過剰なエネルギーを受け取ってしまいます。 『ひと』はもちろん、『音』や『光』『匂い』『振動』いろいろなものに、日々絶え間なく振り回されているのです。 それらが渦巻いた雑踏のなか、つまり都市のなかで過ごすことは、常

          《転載》 そろそろ放電タイムです!