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「いろは歌」47文字に込められた世界観

「いろは歌」47文字に込められた世界観


いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせすん

「色は匂えど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見じ酔ひもせず」

「諸行無常、是生滅法、生滅滅己、寂滅為楽」
(涅槃経第十四聖行品の偈)の意を和訳伝承。(広辞苑より)

 この内容は「色即是空空即是色」と同じ意識状態である。

 世の推移するあらゆる感覚的現象から解脱し、またこの感覚界に於いて敢えて生存する意味を説く。

 ただ、これは簡単に理解され得るものではない。
 今日の相対的世界観を基点とする思考による考察では単なる「空」何も無い、実体無き「無」という結論に至る。

 浅き夢の中に居て夢を見ることの戒めが説かれているがその意味を体感している者は皆無に等しいのである。

 この「いろは」を我々は未だ学んではいないのが現状なのである。
 昨今の世の動きはこの最も基本の「いろは」すら無自覚そのものである。今後もこの状況は悪化する傾向にある。

 是又是非も無しであるか。 


 

 2010年12月2日

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