ーO君の顔ー 「夭折した友人へ」
ーO君の顔ー
「夭折した友人へ」―2003年の日記よりー
0君が他界して13回忌という知らせが入った。
最後の彼の顔を今でも鮮明に覚えている。
必死に「生存とは?」の問いを捜し求め苦闘、苦悩していた。
志半ばで斃れた君の魂と意志は私のなかにしかと脈打っている。
君の肖像を私のサイトの一部にした。
真剣で真摯であろうとするほど生きにくい。この事情は今後も変わるまい。
自分でも時々嫌になることがある。
行きかう人、人々、出会い、決別……。
私は感傷的な人間ではないが、時々は「別世界」に生きているかのような錯覚に襲われる。
人がうじゃうじゃいて、どこにも人がいないのだ、と。
これは、あまり愉快な光景ではない。
この光景に最近は慣れてきたのか、観察者のような意識状態が多い。
まあ、善し悪しは別としてよく眠れるということは確かだ。
不本意ではあるが、贅沢は言えまい。
何だか訳が分からぬ静寂だけがあるのだよ。
しんとして、実に、実に静かだ。
深々とした闇のなかでじっと息を凝らして……。
凝視のみの存在の如くだ。
ーーーーーー
君の顔は私の部屋に掛けてある。
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