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akrn
35.手術
麻痺した手足の筋肉に電極を埋め込む手術を受けました。
現在でいえばシックスパッドに代表されるEMS(神経筋電気刺激療法)に近いものとなります。
今は皮膚表面からの電気刺激で麻痺した筋肉をコントロールするリハビリがあるようですが、当時は体内の筋肉に直接細いコイルというか針金を埋め込み、肩に近い腕と太腿の真ん中から電気信号を送る機械に接続するコネクターが体表に出ているという形のものでした。
最終段階では、そのコネクターも体内に埋め込み、無線でコントロールを行う形を目指していたようですが、今は身体の表面からの電気刺激でリハが行えるようになっていると知って良かったと思います。
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身体の中には細い金属ですけど無数に入っているわけで。。。
でも、信号を送る機械につなげると凄い勢いで反応していて。手はまるでロボットアームみたいな感じでしたが、全く動かせていない筋肉がその衝撃に慣れるまで結構時間がかかりました。
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足は足で、キチンと踵から着地をし、足先で蹴る動作を電気刺激によって少しずつ覚えさせることができつつあり、装具を外して歩行をする時間が長くなってきましたが、捻挫が幾度か起こりました。
なぜキチンとした歩行ができるのに、捻挫するのだろうか・・・整形外科医に見てもらったところ、古傷が影響していました。
ベッドを待つ患者さんも多く、手術が終わって暫くリハをすれば退院だったので、地元の大学病院宛に紹介状を書いてもらって、私は退院しました。
このような処置を施した患者は、民間病院では厄介者になり兼ねないので、臨床と研究・病理がセットになった大学病院が一番いいだろうとの判断でした。
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