人生思い通りにはいかないと気付かされてしまった30代
30代前半には子供が2人くらいいて、仕事もそれなりに楽しくバリバリ働いて、それなりにお金を稼いで毎日悠々自適に過ごしてる、そんな風に思い描いてた。
全然違った。自分の人生思ってたよりハードモードだった。
22歳、新卒で入社した会社は絵に描いたような古い体制、田舎に良く有るちょっと名の知れた企業。仕事にやりがいを求めず給与や福利厚生だけを求める人には最適な所。仕事を楽しいと思ったことはほぼなく、でも特に辞める理由もないので、自分の人生これでいいのか?と思いながら、毎日転職サイトを眺める日々。
27歳で結婚。すぐに子供を望んでブライダルチェックも受けた。ハネムーンベイビーを期待したりもした。婦人科の先生には「見た所特に問題はないし、サクッと妊娠できるんじゃない?」そう言われて毎日ウキウキしていた。現実は大違いだった。サクッとどころか一年経っても妊娠していなかった。結婚して一年経った頃から周りの妊娠報告を聞くのが辛くなってきていた。その頃には人工授精も何度か受けていた。全く擦りもしない。
そんなタイミングで同じ時期に結婚していた同期から妊娠の報告。私が不妊治療をしていることを知っていたこともあり、報告の時に「ごめんね」と言われてしまった。私は謝らせる事を何かしたんだろうか。惨めだった。気がつくと号泣していた。悲しい事に、その報告を受けてすぐに、次の生理がきてしまった。
その頃に仕事も異動があり、新しい部署で上司も何をすれば良いのか全く分かっておらず、仕事のない日々が続いていた。嫌がらせかと思うくらいに暇だった。まさか仕事が無くて悩む日が来るとは思ってもいなかった。
職場への不信感、先の見えない仕事、成果の出ない不妊治療、同期の妊娠、謎の謝罪。メンタルはズタボロ、何もかもが嫌になって、夫に仕事を辞めたいと泣きついた。夫は二つ返事で辞めていいよと言ってくれた。この時29歳。
会社を辞めたは良いものの、不妊治療にはお金がかかる。前の会社よりも通勤の便が良い、身体に負担の少なそうな、楽そうな仕事の会社にとりあえず勤める事にした。
結婚して2年が経った頃、体外受精に挑戦する事になった。幸運にも1度目の採卵と移植で妊娠することができた。やっとの思いで妊娠出来て、頭の中は完全にお花畑、新しい会社の不穏な空気に全く気付いていなかった。
その時勤めていた会社は人が少なく、妊娠出産に関する手続きを自分でするように言われていたので、自分で調べて必要な書類を用意してから、産休育休に入らせてもらっていた。会社の人は何も教えてくれず、全て自分で調べて手続きを済ませていた。この時点で、この会社何かおかしいな、とは思っていたが、産休育休がもらえればなんでも良いやと思い、見て見ぬふりをしていた。結果として育休の手当はもらえたが、どうしても納得いかない事があり、育休中に会社と話し合い、辞める事になった。というより、この会社で働き続けたくなかった。信用出来ない人と一緒に仕事をしたくなかった。31歳、2度目の離職。まさか2度も会社を辞める事になるなんて本当に思ってもみなかった。会社勤めが向いてないのかと自分の事ながら分からなくなった。何故普通に働けないのかとても情けなかった。
一歳にもならない子供を抱えての就活は非常に厳しかった。正社員で働きたかったが、最初から時短で雇ってくれる会社などそうそう見つからない。子供の保育園の迎えなどを考えるとパートでの再就職に落ち着くしかなかった。自分で子供との時間を確保したくてパートを選んだが、金銭的に将来の不安しかない。
これが今の私の現状。
暗い事ばかり書いたけれど、愛する我が子がいて、優しい夫もいて、可愛い猫もいて、とても恵まれているとは思う。マイナスな事ばかり考えずに、ポジティブに!そんな風に自分を毎日鼓舞している。人生まだまだこれからだ!頑張れ自分!人生思い通りに行くことの方が少ないはず、へこたれるにはまだ早いよね。
それでは、おやすみなさい。また次回。
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