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続・この写真には目に見えないアサギマダラがとまっている。やどかりみさおさん編

今日は前置き一切なし。いきなり本題入ります。

なにゆえ、こんなワケのわからないテーマで、説明もなしにいきなり本題なのか。ワケわからんわって方は、どうか2日前に書いた、こちらの記事を先にちょちょっとご覧くださいませ。

本題。とはいうものの、はぁ~、ドキドキ・・。いくら自分にとってはもうあたりまえ日常の習慣とはいえ、

子供の頃からの1人遊びの腦内

を、

お会いしたことがない方に、初めて明かしちゃう

ってのはちょびっと緊張するなぁ。

でも、たとえあなたが、仮に写真や写真家さんに興味ない人だったとしても、私のこの

ヘンな感覚

が、

うんうん、ちょっとわかる気もする

って人、ン~どれくらいかなあ~、

1%くらいは、いる気がする。

うん。

そんな人にとっては、きっと読み終わったときには、ちょっと楽しくなって、やどかりさんの写真見てみよ!他の人の写真自分の撮った写真も見てみよ♪ ってなるかも。なったらいいな。

なので、どうか最後までおつきあいくださいね。でも今日、最後まで書ききれるかなぁ。じしんないなぁ。


まずは、やどかりみさおさんのこの記事、文、そして写真を見てください。

文も読んでくれましたか? ほのぼのしますね。お父さんの帰りが遅いと知った娘さん。 お母さんであるやどかりさんによると、ひーちゃんとおっしゃるそうです。「明日は会えると分かっていても悲しくて涙が出ちゃうんだよ。お母さんだって、お父さんと結婚したての頃、お父さんと会えなかったら悲しかったんじゃない?そういう気持ちだよ。」とポロポロと泣き出す ひーちゃん5歳。ごめんなさい。ここ笑っちゃった。

これくらいの娘さんたちにときどきある、お父さんを恋い慕う気持ち。

やどかりさんもどっかでおっしゃってたけど、それこそお父さんにとっては目の中に入れても痛くないほど可愛いはずです。ひーちゃんのせつない乙女心も、文と写真からストレートに伝わった。

ちょっと笑って、あったかい気持ちになって。


さぁ、一通り楽しんだっと。じゃ、次、誰の記事読もっかなー。



ん?


ンん??



ちょと待った・・!


なんかモヤモヤする。   

なんか引っかかる。





来た!


アサギマダラだ!!


少し具体的よりの抽象的に言うと、

確かにやどかりさんの巧みな文章と、ひーちゃんの表情でその「せつなさ」は伝わる。てか伝わりました。


でも、この写真にはそれ以上、それじゃないそれ以上に


「グサリ!」

とくる

「せつない何か」 がある!


なんだろう?  すぐにわからない・・。


ダメだ。モヤモヤする。ひっかかる。

このまんまほっとけない。


僕の前頭葉と心臓と親指が、すっきりする「答え」を求めている。


こうして私、umepinkは、この写真をおそらく10分近くにわたり、見ることになるのでした。

1枚の写真、ましてや他所ん家のお子さんの写真を、真面目な顔でしばらく見ているなんて、傍目には完全にアブナイ人ですね。ただ、私の中では、毎日ではないけれど、まあ、よくある事というか、

写真や風景を見たときや、

人との会話や、

映画を観た時に、

ふっと何かモヤっと気になって一瞬、時が止まるように、そして別の思考が動き出すってことが、ままあります。

友だちや私をよく知っている人の中には、その瞬間がわかる人もいて、「あ、また始まった。」とか「今、どっか遠くまで行ってたでしょ。」ってときどき言われています。

保育園児の頃の、今でも記憶にあるのは、半ズボンを脱いだり履いたりする時に親によく叱られていたセリフ。

「履くのか脱ぐのかどっちかにしなさい。」

ひざ小僧のこそばゆい所と、ひざ裏のやわらかい所に、同時に半ズボンが当たると、なんだかスイッチでも入るように、たとえば固まっていたYou Tubeの画面で、アイコンがくるくる回ってる「ただいま考え中」の動画がもう一度動き出すように、

保育園児なりの重要保留案件の想像処理

が動き出すのです。

「なんであそこで止まるかねえ・・。」

大人になった後も、親戚寄りか何かの折に、私のエピソードとして親が話していたので、よっぽどだったんでしょう。

それがカタチを変えながらも、時折いまも続いているわけです。そういうことを私にさせてしまう対象となる写真や言葉や映画などを見つけた時、私的には、

「この中に “ アサギマダラ “ がいる。」

って心の声が言います。

そして、そのモヤモヤ、引っかかりの答えを探すため、


想像の翅を持ったアサギマダラ


を飛ばすんです。

1羽で、周辺をひらひら飛んで探すだけで答えを見つけて帰ってくることもあるし、時にはたくさんのアサギマダラを飛ばして、そのうちの1羽をモスラ級に巨大化して、はるか海を越えてインファント島あたりまで旅してもらわないと、答えを持って帰ってこないこともあります。

もう人生で、

何十万羽、何百万羽のアサギマダラ

にお願いして飛んできてもらったかわかりません。


ただひとつ、その習慣とともに生きてきて、

だんだんとわかってきていること

があります。それは、

それをやっている時だけは、私が私を信頼している

ことです。

あるいは

見送っているアサギマダラを信頼している

のかも。

信頼しているのが、自分なのかアサギマダラなのか分からないというのは、アサギマダラが「見っけてきたマダラ♪」と見つけて持ってきてくれる答えっていうのが偶然の産物ってこともあるからです。

もちろん、何羽も飛ばしたのに、1羽も帰ってこない。つまり答えがわからないこともあります。ただ、経験的に体感としてわかっているのは、


とことん粘りさえすれば、アサギマダラは必ず1羽は帰ってくる。


ってことです。

だから半ズボンがひざの所から動けない。

ゴジラと戦った母親モスラも、ゴジラにやられて命尽きる間際に、一生懸命卵をあたためて、産まれた赤ちゃんが運よく双子で、二匹の赤ちゃんモスラで協力してゴジラをやっつけることができましたし、その後、そのうちの一匹が亡くなった後も、親の仇であるはずのゴジラを説得して、協力させ、宇宙からの強敵キングギドラを退散させることができました。

つまりアサギマダラが、たった1羽でも答えを持って帰ってくるかこないかは、ほとんど

いろいろ粘ってみるかどうか

なんです。

1度飛ばして帰って来ないときは、数を増やしてみたり、遠くのインファント島に何もなさそうなら、近場の大戸島や猿島近辺をひらひら飛んでもらったり。

ただ、大人になって、人並みにコミュニケーション能力そなわったり、自分の予定や周囲にも気を配るようになると、たとえ

「あっ!今のなにっ!?」

って瞬間があったりして、肩にとまったアサギマダラたちがワクワクしながら、

「探してくるマダラ!」「まかせといてマダラ♪」

ってはりきって合唱してくれたとしても、

「う~ん、やることあるし、人も見てるから今はいいよ。」

「そうマダラかぁ・・。」「ざんねんマダラ・・。」「今度いつ飛べるマダラ?」

「うん、それはわからないけど・・ありがとね。」

ってなことになって、飛ばさない。あるいは、「絶対みつけてきて。」って言葉とウラハラに控えめに1羽だけ飛ばしておきながら、すっかり忘れて放っておく。大人になってそんな感じも徐々に増えていきました。

ごめんね。アサギマダラくん。忘れ去られて羽ボロボロになって、どっかの海に落ちちゃった子もいるよね。


だから。

だからなんです。


大人になっても時折訪れる、この瞬間。


あ。アサギマダラだ。


この瞬間は、私にとって貴重なんです。


最初そのヒントは、「色」なのかな、と思いました。

やどかりさんの写真の色調は、ご存知の方も多いと思いますが、刺激的な色を使っていることはあまりなく、光の刺激もやわらかく、全体的に優しい色あいになっています。ビビッドな色は楽しい雰囲気を演出するのに使われていることが多い気がします。

いつもの写真のトーンとそんなに逸れるでもない、この写真だけが、なぜ文章のメッセージ以上に、とてもとてもせつなく感じるのか、しばらく眺めていました。


「ブルーのグラデーションかなぁ。」

ピンとこなかったので我ながらけっこうテンション低い感じで、最初はそこに目がいきました。

ひーちゃんが身に着けているスカートがデニムの濃いブルーで、ソファーのそのすぐ周りがそれより少し薄いけどやっぱり濃いブルー。そこから左、窓の方にむけて明るくなっていってブルーのグラデーションになっています。

まるでひーちゃんの心模様を映しているかのようです。

これはこれで素敵なんですが、なぜピンとこなかったかというと、それに気がついたのが、


あ。 アサギマダラだ!の「前」だからです。


最初に写真が目に入ります。文を読んでみよう、読みます。その上でまた写真を見ます。その時、

「やどかりさん、この写真を撮るのを見越して、この色のデニムを娘さんに履かせたのかなぁ。うまいなあ。いや偶然かな。にしても、この文章の内容と写真の場所にピッタリだなぁ。」

と最初に思いました。アサギマダラだ!より、前です。

これまでの経験で、アサギマダラくんたちが答えを探しに旅に出かけて帰ってきて、その完了報告が、

「やっぱり答えは、ハッ!とする前のブルーのデニムだったマダラ。行くだけムダだったマダラ!」

なんてことは、まずありません。


アサギマダラ!の瞬間には、必ず、

まだ答えはなんだかわからない。


のです。

というわけで、「色」は却下・・。


こんなのは想定内、もう一度、アサギマダラの第2部隊に飛んでもらいます。

また、他所ん家の写真をしばらく眺め・・・。


あ!


小学校の!


算数の授業だ!!


算数が得意な1羽のアサギマダラ(オス)が、帰ってきました。

そっか!そういうことか! どうりで「グサリ」ってくるわけだ。

よくやったね!  ア算ギマダラくん!


ところが。


この探索に10分ほどもかけておきながら、そのあと、私は


重大な勘違い


をしていることに気づくのです。



あ。

いま、ふと画面右を見て、3800字を超えてしまっていることに気づいて、アサギマダラ!とは関係なく驚いている自分。もうこんな時間・・。

寝なきゃ。


ここまで、私とアサギマダラくんの仲間たちのへんてこりんなお話におつきあいいただきありがとうございます。


このつづき、

聞きたいですか?

99%の人は、わけわからん、ついていけんわって感じかもしれないですね。

おいおい、今日はここでおやすみかよ。そのあとどうなるの?

ってもしかして思ってくれているかもしれない1%の方から、もしなんらかの形でリクエストあれば、つづけたいと思います。

さいごに、

やどかりさんや、他のいろんな人の撮った写真を見るのが、私自身もみなさんも、より楽しくなっちゃうのを願って、

おやすみなさい。

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