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B’z_奇跡のコメント欄 #1 。聴く人も知らなかった人も。子供からご年配まで。涙、親切、励ましあい。5月の夢。

B’zがLIVE無料公開!歴代ライブ映像全23作品を5月31日まで期間限定で配信。

コロナで世の中が、私たちが、物理的にも精神的にも、押し込められることになった渦中の4月中旬、それは突然発表され始まりました。

それより前、事態が次第に深刻になり始め、メディアの様子も、もてあました時間を、顔だけ知られた人たちが、知らないことを知らないといえないプライドだけ携えて、薄くしゃべっている映像や文字が増えていきました。

ななめ読みのキーワードで、自称ご意見番の方たちが雑学王よろしくウワベだけを語る図をみてうんざりしていた私は、

スマホとテレビ自体をほぼ自粛してしまっていました。

ただ、もともとB’zを、時にはBGMのように長く聴いてきた私は、この突然の企画に、これだけは例外的にと、自分がソフトを持っていないLIVEだけ鑑賞するつもりで動画のチャンネルを合わせます。

実際のLIVEにも何回か行って、そのプロフェッショナルな素晴らしさを体験したので、期待をし、またそこには期待通りの映像がありました。

ただ、観たことがない映像だけ、一通り観て終えるつもりでした。

ところがほどなくして、私は思いもかけず、

別の理由で、5月31日の最終日までここを何度も訪れ、そのおかげで映像も何度もリピートしてかける毎日を過ごすことになります。

その理由とは、B’zが、23作品それぞれに用意しておいてくれた自由な、

期間限定のコメント欄でした。

そこで私は、期間限定の1か月余りにわたって、

尊い推しを推す人たちの尊さ。

を知ることになるのです。

B’zの長いファンの方なら、少し共感してくださるかもしれませんが、B’zのお二人は、「アーティスト」とは呼ばれるけれど、その言葉のそばにあるイメージで使われる「タレント」や「芸能人」という言葉のイメージや括りが全くしっくりきません。

このお二人は、少年の頃の好きが高じて、それをどこまでも職業として極めようと、近年では重ねる自分の年齢とも上手に付き合いながら、楽しみながらもストイックにコツコツと努力しながら地味に歩き続ける、どちらかというと、「アスリート」や「職人」に近い人たちです。

「もっと勉強して、もっと練習してきます。」

ボーカルと作詞を担当する稲葉さんのセリフですが、セールスも実力も多くの人がトップクラスだと認めたずっと後の、最近においてさえ、こんなことを普通に言っていたりします。

ここのコメント欄を読んでいると、こういう姿勢に近いものを、自分の仕事暮らし子育て人間関係において、苦労しながらも一生懸命努めて持とうとしている方たちが、老若男女問わず、何人もいらっしゃったのです。

ただ、B’zの曲には、恋愛や嫉妬や、堕落や絶望を歌った曲も相当数あります。

でも、そのコメント欄には、

仕事や受験や子育てや、家族や友人について触れているもの

がとても多くありました。

そして、やはり挫折や紆余曲折も経験しながら

その時、聴いていたいずれかの曲の思い出とともに

飾らない言葉で控えめに記してあるのです。

アスリートかつ職人になったB’zが

少なからず影響を与えて、支えるファンの人たちのそういう部分さえ感化

したのか。それとも、もともとそれを持っていた人たちが、長い時間とともに、

入れ替わり立ち替わりB’zを支えているうちに、逆にB’z側にも影響を与え

現在のような、2人の人間的な魅力が昔より圧倒的に漏れ出るようになってきた部分に寄与しているのか。

何千ものコメントを、何日もかけて1つ1つ読んでいるうちに、どっちがどっちかわからなくなってくるのでした。

きっと、B’zと数えきれない各時代のファンの人たち、どちらも真に、相互に影響を与え合ったのでしょう。32年は、そうなるに充分な時間です。

それを昔からどこかでわかっていたような気もするし、

たった今、あらためて知って驚いているような気もするし。

デビューから32年近くという長期に渡って、人生の傍らにいてくれたおかげで、いろいろな曲を自分のいろいろな時代とセットになった記憶がすでにたくさんある「贅沢」。

それにもまして、それを共有している人たちの中に、涙腺のよく似た人や、自分の価値観に照らしても尊敬に値する人や、心から応援したくなる人がすでにあふれていた、それもかなり驚くくらいの割合でたくさん、という今さら思い知る「幸福」。

感動的な嬉しい混乱。

そして印象的だったのは、

多くの人が、泣いていたことです。

あちこちで。

本気で。

単なるノスタルジーではなく、

一生懸命生きてきただろうがゆえ、ということが、

本人がそこまで言わないまでも察せられる涙です。

仕事中に泣いている人もいました。

この激動期に、仕事や、営む店を失って泣いて、

これを見て泣いて、もう一度奮起する人たちもいました。

いつもは動画を流しっぱなしだと「消してから勉強しなさい!」と叱られるのに、これだけはなぜか流していても叱られないという受験生もいました。何も言わない背中の向こうで、親御さんにとっても、自分だけの感じ入るものがあったのでしょうか。

また、32年という時間は、聴いてきた皆さんの人生の有り様も、当然のことながら変えていきます__

____#2 につづく。近日、掲載します。ぜひ、老若男女の素敵な皆さんの素敵なエピソードに触れにきてください。

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