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毒親オカンが改心の一撃

ドラクエでお馴染みの「会心の一撃」ではなく、

「改心」ね笑。

ぶっちゃけ、毒親を改心させるなんて、ぜってぇ無理だって思ってたのよ。この私も。

自分が現役アダルトチルドレンだった頃は、
毒親に対して

「いつか自分の非や過ちを認めて、謝罪して欲しい」
だとか、

「無条件に愛して欲しい」
だとか、

「私の話を、途中でさえぎらずに最後まで聞いて欲しい」
だとか、

「傷つくことばかり言わないで欲しい」
だとか、

「よその子や弟と比較して、私をけなさないで欲しい」

だとか…。
色々、考えまくってたわけよ。

いつか愛してくれるんじゃないか。
いつか認めてくれるんじゃないか
って、

毒親に幻想を抱いてたわけ。

でも所詮、幻想は幻想。
奴らは変わらないどころか、

歳をとるにつれて、もっとひどくなる一方なんだろうなって、
ちょっとずつ受け入れ、あきらめてったのね。

で、結婚して離れて住むようになり、
アダルトチルドレンのカウンセリングを受けている最中には、

実家とまったく連絡を取らなかったし、
正月も帰省しなかったし(車で1時間もかからんけどww)

オカンからメールが来ても完全にシカトしてたわけ。

ぶっちゃけ言うとさ、
親の葬式にもいかないつもりだったし

例えば警察から電話がかかってきて、「親御さんの遺体の身元確認をお願いします」とでも言われない限りは

死ぬまで会わなくても別に良いわ!ぐらいに冷めてたのね。

だけど、毒親は戦法を変え、

時々うちに来るようになったんだよね(笑)。
子どもの七五三とかのお祝いを持ってさ。

なんやかんやと口実を作りつつ。

まぁ、受け取ってお礼だけ言って玄関先でさようならなんだけど(私、性格悪…(^-^;)

しかし、こんな中途半端な愛情見せられるくらいなら、思いっきり憎んで絶縁してくれよ!って、ガチで思ったね。

で、そんな関係に嫌気がさした私は
ついにある日、実家に乗り込み

これまでの思いを全っっ部オカンにぶつけてやったのよ。

「オカンの言葉がずっと心に刺さったままで、大人になっても生きづらくて苦しい」

「弟ばかりがあからさまにひいきされて、私ばかりが我慢させられるのが嫌だった」

「自分の進路を無理やり決められたり、価値観を押し付けられたり、私が抜け殻のように過ごした人生を返して欲しい」

…とまぁ、出てくる出てくる(笑)。

オカンが逃げようが逆ギレしようが、話をさえぎろうが、私は言うのをやめなかった。

するとね、だんだんネタも無くなってくるんだわ(笑)
ガチで笑っちゃうぜ?

オカンが「言いたい事はそれだけ?」

な~んてボーナスチャンスをくれたから、

ついにアレ言うたったぜ。

(私)
「私は、この家に生まれて幸せだと思ったことは一度も無い」

ってな(罪悪感ゼロ)。

挙句の果てには、オカンが一番触れて欲しくない過去の傷に粗塩を擦り込むセリフよ。

(私)
「流産と死産を何度も繰り返して、やっと私が元気に生まれた時、どんな気持ちだった?」
と、オカンを追い込む。

(オカン)
「やっと、…赤ちゃんが私たちのところに来てくれた…って…」

言葉を詰まらせるオカンに、私は最後に言った。

「じゃあ、その時の気持ちを思い出しながら、もう一回私たちを育て直すつもりで接して!子どもは育てたように育つから」

あれから、もう2年が経つ。
オカンはだいぶ丸くなったんじゃないかな?と思う。

アダルトチルドレンのカウンセリングで、私が先生に言われたことがあってさ。

「梅岡さんのオカンのインナーチャイルドを呼び出して、教育し直せば良いんですよ」
だって。

私も母になり、ようやく同じ立場で親と向き合えるようになった。

ずっと専業主婦だったオカンより、むしろ私の方が、

社会経験値は大きいんじゃないかって思うぐらい。

オカンと接するとき、私は無意識に、オカンの子どもの部分に語りかけてたんだろうな。

(私)
「そうやって決めつけるのは良くないよ」

「そんな言い方は人が傷つくよ」

「人のことをバカにする奴こそ救いようのないバカだよ?」←逆ギレされたやつww

そのように、私が普通家庭のお父さん(カウンセリングの先生)からもらったエネルギーを使って、
ある意味、オカンを教育し直したのかも知んないね。

年老いて体も弱ったオカンは、
あの日のように、私たちを叩き続けることはできない。

苦しそうにせき込む姿を見て、

うちの次女が
「ばぁば、大丈夫?」

長女は長女で、
「ばぁばも、私たちのお家に遊びに来て!」

と、声をかける(母親の私以上に人間デキてるわw)w。

そんな孫の優しさに、元毒親オカンは

「まあ!なんて素敵な子たちなの!」
と、感涙(笑)。

すると、私のインナーチャイルドが怒るわけ。

上のセリフに、
「娘のあんたと違ってね」

http://d2dcan0armyq93.cloudfront.net/photo/odai/600/1a2640e02bcdbf2c35a8c6c65028359e_600.jpg

と、遠回しに言われているような被害妄想を抱いちゃうのよ(ACあるある)

私は少し皮肉を込めて言い放つ。

(私)
「この子たちは、親から愛情と優しさを小さい頃からたくさんもらって、
満たされてるからこう育ってるんだよ。」

(私や弟と違ってね!)

(オカン)
「ほんと、その通りだわ。こんな可愛い子たちに育てたあんたはスゴイよ」

うっわー
何それ?気持ち悪(おいww)!

この人(毒親)も娘のことを褒められるようになったのかよ?

母親からの誉め言葉…
あんなに欲しかったくせに、

慣れてないから逆におかしな感じがするね(苦笑)。

で、試しにもう一つ言ってみたよ。

(私)
「家族で韓国旅行に行きたくて、今ハングルを勉強してんの」

昔だったら、「ばかじゃないの?」
「何チャラチャラしたこと考えてるのよ」

って150%言われただろう。

しかしオカンは、

「じゃあ、日韓辞書あげるから持って帰りな。ちゃんと日本語のガイドのついたプランにしなさいよ」

だってwwww

ウソだろ?

さらにさらに!

長女が描いてきたじいじとばぁばの似顔絵を見て

(オカン)
「すごーい!線がすごくキレイだね。将来は漫画家になれるかもよ?(^^♪」
と、ニコニコ。

これはちょい複雑…。
私が漫画家になりたいって言った時には

さんざんけなしてディスって、私の絵を否定したくせに…(-_-;)

そんな思いが無いと言えば嘘になるね。情けない話だが。

だけどその後、
長女が出演した「NHKおかあさんといっしょ」の録画を見ながら

「良い思い出を作ってあげたね。これは永久保存版にしておくからね」
というオカン。

(奇跡的に勝ち取ったぜヒャッハー!)

色々ありつつも、毒親が改心する可能性はゼロじゃない。
毒親なりの人生を生ききり、

まるで映画のように、最後は帳尻が合うようになってるかも知んないね。

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