近い将来、帰省の流れが逆になる❔✈️
今年のお盆は仕事だったので、私自身は関係なかったのですが、世間では、お盆休みを利用して故郷へ帰省した人が多く見られました。
帰省というと、一般的には、都会から田舎(地方)へというイメージがありますが、私の場合は、私も妻も地方生まれで且つ生まれた場所とは異なる地方で働いているので、帰省する際も地方から地方へ帰省します。
そのため、ニュースでよく目にするような帰省ラッシュ、Uターンラッシュなどとは無縁で、渋滞している反対車線の車の列を眺めながら、大変そうだなぁといつも思っていました。
ただ、この慣れ親しんだ(?)都会から地方へという帰省の光景も、この先数年したら変わってくるかもしれません。
その理由は、近年、私みたいな地方生まれ地方育ちの人が減って、都会生まれ都会育ちの人が増えているからです。
近年の人口の推移を見てもそれは明らかで、どの都道府県でも県庁所在地や大都市への人口集中が進み、地方は軒並み人口が激減しています。
一昔前までは、地方で生まれた人が、進学や就職のために都会へ住み、お盆や年末年始に実家に帰るというのが一般的でした。
地方生まれの人の中には、本当は地元に残りたくても、大学や就職先が地元に無いために、やむを得ず都会に出ていく人も多くいました。
そういう人にとって、お盆や年末年始に地元に帰るのは、それこそ毎年楽しみにしていた一大イベントで、欠かせないものでした。
しかし、都会生まれ都会育ちの人は、そのまま地元で進学や就職することができます。
大学や官公庁、企業の本社などは都会に集中しているため、キャリアプラン的にも地元に住んだままで何の問題もありません。
そういう人にとって、帰省とは、都会から地方に帰るものではなく、転勤で地方の支社に赴任した人や学部等の関係で地方大学に進学した人が都会に帰るものという位置付けになります。
つまり、帰省の流れがこれまでとは逆になることになります。
そして、地方勤務や地方大学に進学している人は、都会勤務や都会の大学に進学している人より絶対数が少ないので、帰省する人の数も大幅に少なくなることが想定されます。
そうなると、これまでのような帰省ラッシュやUターンラッシュによる渋滞や公共交通機関の混雑もあまり見られなくなるかもしれません。
もっとも、大型連休を利用して観光に出かける人は一定数いると思いますので、場所によっては渋滞や混雑が発生する場合もあるかと思います。
いずれにしても、現在の人口分布を見る限り、近い将来、帰省の流れが大きく変わっていくのは、ほぼ間違いない気がします。
毎年恒例となっている帰省ラッシュ、Uターンラッシュの光景も、あと何回見られるか。
いま、あたりまえだと思っていることも、あたりまえではなくなる日が来る。
そう考えると、いま、この瞬間をより一層大切に、毎日噛み締めながら生きていきたい。
仕事の合間にそんなことを考えながら過ごした今年のお盆でした。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。